子供が対象の継続課金型ビジネス7選と起業する上で大切なこと

子供が対象の継続課金型ビジネス7選と起業する上で大切なこと

アメリカで生まれた面白い継続課金モデルのビジネスがある。創業半年だというのに14億円の資金調達に成功したそうだ。

資金調達したからといってうまくいくとは限らないけれども、それだけ注目はされているといえる。なんというサービスかというと、先日、Forbesの記事で知ったROCKETS OF AWESOMEというサービスだ。

投資家が何に注目しているかは知らないが、ここでは収益という観点から継続課金(正確には継続課金に近い)であること、子供をターゲットにしている点に着目したい。

まずは子供を顧客(買うのは親だが)としたビジネス、その中でも継続課金のモデルとしてどんなのもがあるのかご紹介しよう。そのほうがイメージがわくと思うし、ビジネスアイデアのヒントにもなるかと思うので。

子供をターゲットとした継続課金モデル

子供をターゲットとしながら継続課金または、それに準ずるようなビジネスをいくつかまとめてみた。

継続課金とはちょっと違うが継続収益が見込める子供服のビジネス

rockets of awesome
画像:https://www.rocketsofawesome.com/

まずは冒頭の子供服を定期的に送ってくれるROCKETS OF AWESOMEから。これはちょっと特殊な継続課金モデルだ。公式サイトを見ると、この記事を書いている時点で以下の記載がある。

  1. Based on what you like or don’t like, we’ll hand-pick 8 to 12 items for you.
    (あなたの好みと好みでないものをもとに、8から12の服を人の手で選んで送ります。)
  2. You’ll receive a delivery 4 times a year. No membership fees. No shipping fees.
    (年に4回配送されます。会費も送料もかかりません。)
  3. Choose your faves, you’re only charged for what you keep.
    (気に入ったものを選んでください。料金の支払いはあなたが欲しいと思ったものだけです)

日本語の訳は勝手に適当につけさせてもらったが、要は、季節ごとに4回分子供服を好みに合わせて送るので、その中から気に入ったものだけ買ってもらえればいいよ、という話。つまり一定額を払って使い放題とかではないということだ。

届けられるのもは事前には分からないようだが、1つも気に入ったものがない場合には全て返品して構わない。また、サイズが合わない、別な色がいいなんて場合には無料で交換もしてくれるようだ。

日本の子供服の継続課金モデル

gangsta
画像:http://gangsta.jp/

こちらは1年間という単位なので厳密には継続課金とはいえないとは思うが、こんなのもあるということで。

ギャングスタというところで、ギャングスタの公式ページによると「刺激的・ブッ飛んでる・エクストリームがコンセプトの他とカブらないデザインの子供服です。」だそうだ。

ギャングスタのページにあるように1年間にわたって月額1500円で服が送られてくる。ギフトとしても贈れる。

子供のオムツの継続課金モデル

parasol-co-subscription
画像:https://www.parasolco.com/subscription/diapers-wipes

Parasol Coはオムツとお尻拭きの継続課金モデルだ。
今のところ、アメリカ国内のサービスで送料込みでオムツだけなら月に70ドル、お尻拭きもプラスすると85ドルとなるようだ(ハワイとアラスカ以外は)。ちょっと高めかもしれないが、素材や品質にはこだわっている。

特徴的なのはギフトとして贈れるという点。1ヶ月分、3ヶ月分、半年分、1年分とギフトとしてプレゼントできるのは面白い。毎日使うものなので、たくさん欲しいけれども、一気にドカンともらってもさすがに邪魔になる。でも、定期的に送ってくれるのなら邪魔にならないので実用的で嬉しいものだろう。

複数の習い事を月額で選択できるサービス

kipass
画像:https://kidpass.com/

kidpassというサービスはアメリカのサービス。といっても全土ではなく、この記事を書いている時点で使える場所はNewYork、Boston、Los Angels、San Francisco、Washington DCの5つ。

スポーツや芸術関連、料理、キャンプ、外国語などなど様々な習い事を学ぶことができる。今のところ、月49ドル、99ドル、189ドルと3プランがある。子供何人までとか何回までといった制限はあるものの、基本的には月額で支払うことでいろいろと試せるこということ。

親としては子供が何に向いているのか、何が好きなのか見つける機会になりそうだし、サービス提供側もお客さんの獲得につなげやすくなりそうだ。

sawyer
画像:https://www.hisawyer.com/
もう1つSawyerというサービスもある。こちらはN.YとL.Aのみだが、習い事がし放題という同じようなサービス。条件は違うので単純比較はできないが、価格は月39ドルか99ドルの2種類。

Sawyerのほうがkidpassよりもシンプルで分かりやすい印象。2クラスか6クラスのどちらかなので。

子供の食育の継続課金

kidstir
画像:http://kidstir.com/

kidstirは食べ物をテーマにしたキットを定期的に送るという食育の継続課金モデルだ。こちらも1年単位なので厳密には継続課金とは言えるかは分からないが、こんなのもあるということで。

1ヶ月単位で支払うのと3ヶ月、半年、1年単位で支払うパターンがあるようだ。1年間にわたって商品提供するものなので、1年単位ということはつまり一括払いということだけれども。1ヶ月単位だと月額15.95ドルで1年をにわたって継続的に送られてくる。

創業者は自分の子供に食べ物アレルギーがあることが分かっことがきっかけとなり、考えた末に子供自身が食に関心をもって自ら食について知ろうと思えるような教育ができないかと考え、kidstirというサービスを始めたそうだ。

おもちゃの月額課金レンタル

pley-top
画像:https://www.pley.com/

こちらの記事でも書いたとおり、pleyという月額制のオモチャのレンタルを手がけるビジネスもある。

鋭い視点の継続課金(サブスクリプション)モデルの起業例8選+1

おもちゃの月額レンタル(法人向けのBoB)

prenta
画像:http://prenta.jp/

こちらもおもちゃのレンタルだが、対象が個人ではなく保育園や幼稚園向けだ。

今の時点で料金プランは3つあって月3000円で10個、月5000円で12〜18個(おもちゃの大きさ、種類によって変わる)、月10000円で13〜19(おもちゃの大きさ、種類で変わる)

子供を顧客とすると結果としてこうしたメリットがある

メリットがあるから子供をターゲットにするという人よりも意義を感じてビジネスを始める人のほうが多いだろうとは思うけれども、いずれにせよ収益性が高くなりやすいということは言えるだろう。

というのも、次の2つの特徴があると思うからだ。

  1. 子供にはお金をかけるもの(ほかの出費よりもケチらない傾向があると思える)
  2. 子供関連の市場規模が大きい

子供にはお金をかけるもの

たいていの親は子供のためにはできるだけ何かしてやりたいと思うもの。子育てにお金をかけないという人もいるけれども、優先度が高い家庭が一般的だろうと思う。

そして、子育てとなるといろんな分野で何かとお金がかかる。別な言い方をすると様々なニーズがあるということ。だから、それだけ売れるものが増えるということを意味している。

子供関連の市場規模が大きい

日本における子供関連の市場はだいたい12兆円だそうだ(2014年の段階で聞いた話。ソースは矢野経済研究所のデータらしいので、詳しく知りたい人はそちをどうぞ)。

扱う商品やサービスによるが、子供向けのビジネスをやるということは、子供のいる家庭の顧客リストが手に入るともいえる。

つまり、いろんな提案ができるということだし、データが集まればそこにも価値が生まれる。服のメーカーやブランドにとってみたら、今はこんな服が売れているというデータがあったら価値は大きいだろう。

もちろん、これらは子供に限った話ではなく、どんなビジネスにも共通している。ビジネスは、ある商品に関心のあるお客さんをどれだけ持てるか? が鍵になるので。

まとめ

ということで子供関連の継続課金(サブスクリプション)モデルと、それに準ずるようなビジネスの例としてこんなのがあるよという話。

そして、最後は顧客リストの話。特に小規模ビジネスをやるなら顧客リストを獲得するのは必須といってもいい大切なこと。

継続課金に関しては、こちらの記事にも載せているので、こちらもどうぞ。

鋭い視点の継続課金(サブスクリプション)モデルの起業例8選+1

継続的な利益を生み出す仕組みはビジネスを安定させる上でとてもありがたいこと。 スモールビジネスを起業する場合にも、当然ながらできれば押さえておきたい視点だ。 要は定期購入や月額課金、横文字でいうとサブスクリプションというやつが実現できればいいわけだが、なかなか思い付かないケースも多いように思える。 そこで、継続的に買ってもらえることを期待できる継続課金・定期購入の例をいくつか。すぐに思いつくようなものは面白くないので、ちょっと変わったものや新しいものを中心としてお伝えしたい。こういうのも定期購読になるんだなという事例として知っておくと、自分のビジネスに何かしら応用できたりヒントになることもあるだろうから。

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