努力は夢中に勝てない。ではどうやって「夢中」を見つける? そのための3つの方法

努力は夢中に勝てない。ではどうやって「夢中」を見つける? そのための3つの方法

今日、朝にメールを読んでいたら「努力は夢中に勝てない」という言葉が書かれていた。確かにそれはありそうだし、夢中になることをやれるのが一番だよなと思えた。

「努力は夢中に勝てない」というのは、BEAMSの創業期から関わっている社長の設楽洋さんによる言葉だそうだ。BONDというサイトの設楽 洋 インタビューによると社員にもそう伝えているとのこと。

なので、夢中なことというのを仕事やビジネスに結びつけて考えるという観点が前提としてありそうに思える。

ただ、そういうものがあるとすぐに言える人はいいのだけれど、「夢中になれるものなんてあるだろうか?」と思ってしまう人も多そうに思える。あるいは、思い当たることはあるけれども「これでいいの?」なんて思う人もいるかもしれないし、仕事にしたいと思っているのだけれど、どうしたらいいか分からないという人は少なからずいるように思える。

ということで、

  1. どうしたら夢中なことが見つかるのか?
  2. どうしたら夢中なことと判断できるのか?
  3. どうしたら夢中なことをビジネスに、仕事にできるのか?

について少しでも役に立てるアイデアや考えが提供できればと思う。

どうしたら夢中になれることが見つかる?

これは、頭で考えても無駄とは言わないが限界があるので、いろいろやってみるに限る。

ITのスタートアップ界隈で「女帝」と呼ばれる奥田浩美さんは動けということをよく言う。

※以前、奥田浩美さんの講演を聞いたきのまとめはこちら。
女帝・奥田浩美さんの本「人生は見切り発車でうまくいく」で分かったすごさ

ベストセラーになったGRIT(やり抜く力)という本にはいろんな分野の達人が紹介されているが、そうした達人にほぼ共通していることは、いろいろと試していたら夢中になれる分野に行き着いたということ。

残念ながら、いきなり見つかるなんてケースはほとんどどないのでは? と思える。なんだって普通は試行錯誤が必要と考えるのが自然に思える

どうしたら夢中になれることかどうか判断できる?

これは夢中になれるというのが見つかったとして、それが本当にそうなのか、一時的な感情の高ぶりにすぎないのかを判断するにはどうしたらいいだろうか? あるはい該当するとしてもゲームくらいしかないとか、漫画を読むことくらいで違和感がある、なんて場合にはどうしたら良いだろうか?

夢中になるものはゲーム、なんて場合は?

夢中になって時間を忘れて没頭するようなものというと何が思い浮かぶだろうか? パッと思い浮かぶのもはこれといってないという人もいるだろうし、中にはゲームくらいしかないなんてん人もいそうだ。つい先日、ドラクエ11が発売され、今はそれに没頭している人もいそうだし笑

じゃあ、その人にとって本当に好きなことはゲームなのか? あるいはスマホをいつもいじっているからスマホが趣味なのか?

というと何か違うと思う人は多いのではないだろうか? ついやってしまうだけで別に好きというほどでもないとか、好きではあるけどそこまでではないとか。

もちろん、そう思わない人もいるので、人それぞれではある。ゲーム好きでゲームを作っている人もいるだろうし、関連する職に就く人もいる。

日本で初めてプロゲーマーになった梅原大吾さんなんてゲームづくしだろう。本人曰くゲーム自体にはとっくに飽きていてゲームを通じてどう成長していくかというところにモチベーションの源泉があるようだが、ずっとゲームを続けている(ハーバード・ビジネス・レビューの2016年1月号より)。

夢中になれること、好きなことを判断する方法の例

自分自身に次のような問いかけを自分にしてみたらいい。

  • 自分が大切にしている価値観に照らし合わせたとしたらどう思うだろうか?
  • やった後に後悔はなく充実していただろうか?
  • 自由に使える時間とお金があったとしてもそれをやるだろうか?
  • やりがいは感じるだろうか?

少なくとも私の場合、ゲームは没頭することもあるけれども、それが夢中になれることとは思わない。人それぞれあるので、ゲームが良くないとかそういうことはないのだけれど、個人的には甘栗を延々と剥いては食べ、剥いては食べというのと同じようなもの。

どうやったら夢中になれることをビジネスとして取り組めるのか?

相手に価値を与えるという視点が必要不可欠。そうでないなら趣味としてやるのがいい。というかそうせざるを得ないだろう。

そうはいってもやりたいことが相手に価値が与えられるか分からない、と思うのなら先人の話を知るとヒントがあるように思える。

例えば、設楽洋さんの場合はこうだ。

スタートしたときは洋服屋ではなかったんです。洋服が売れて、洋服屋になったんです

引用元: GQ JAPAN 10TH YEAR|時代は、コトから人へ。ビームスは、コミュニティ・ブランドを目指す

ここでのポイントは2つあると思っていて1つはニーズに合わせている点であり、もう1つは抽象化だ。

ニーズに合わせて変化する

BEAMSは開業当初、BEAMSではアメリカで仕入れてきたいろんな商品を店に置いておいたそうだ。その中で服が売れたから、つまりは求められているものを扱うようになったいうわけだ。相手が欲しいもの、価値を感じるものに合わせるということ。

抽象化

2つ目のポイントは、抽象化している点。

洋服にこだわるのではなくてアメリカのものを扱う、アメリカにこだわるのではなく、ライフスタイルの提案、といったように自分が何をしたいのかを抽象化していっている。

具体的なことを観点にしてもいいのだけれど、なぜ、それが好きなのか? ということを考えてもう1段階、2段階と抽象化してみると価値を与えることとの交点が見つかることがある。

見つからないなら見つかるように試行錯誤するしかない。

それは大変かもしれないし、やっぱり見つからないかもしれないが、自分の人生なんだからチャレンジする価値は十分あると思うのだけれど、どうだろうか?

まとめ

ということで「努力は夢中に勝てない」というのはそのとおりだと思うので、夢中になれることを見つけて取り組むのが一番。ただ、その夢中になれるものが見つからないなら、いろいろやって試行錯誤するしかない。

それが好きなことかどうか、夢中になれることかどうかは、自分自身に問うてみてどう思うかを基準に判断したらいい。音楽や食の好み、人の好き嫌いと似たようなもので感覚的な話なので自分にしか分からない。

事業化するなら相手に価値を与えるための視点が必要不可欠。そのためには、ニーズに合わせるか、そのために抽象化して自分が良いと思えるところの交点を見つける必要があるよね、という話。

※好きなことをやるという観点に関してはこちらの記事もどうぞ。
好きなことを見つけてビジネスにするための3つのポイント

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