なぜ、一部の人たちだけが時間がなくても成功できるのか?

なぜ、一部の人たちだけが時間がなくても成功できるのか?

時間がない・・・。そう思う人はとても多いんじゃないかと思う。もし、睡眠時間が短くなれば、と思っているなら睡眠の無駄をカットするというアイマスクがあるので、それを使うといいかもしれない。2時間の睡眠時間で健康的な生活を送るとということで注目を浴びている。ただ、おそらくそれでは解決しない。時間が増えても本当に重要なことに使えるかどうかは別だからだ。

より重要なのは、時間を増やすことではなくて時間をどう使うか、であることに気付かないと、おそらく望む方向には進まないように思う。考えるべきことはこんなことだろう。

時間がなくても成功する人のやっていること

ふと、20代の頃に聞いたツボと石ころの話を思い出した。時間が足りないという人が多い今の時代にマッチしたとても素晴らしい内容だ。
 

ある大学で、こんな授業があったという。

「クイズの時間だ。」

教授はそう言って大きな壺を取り出し、教壇に置いた。

その壺に、彼は一つ一つ石を詰めた。壺が一杯になるまで石を詰めて、彼は学生に聞いた。

「この壺は満杯か?」

教室中の学生が

「はい」

と答えた。

「本当に?」

そう言いながら教授は、教壇の下からバケツ一杯の砂利を取り出した。

そして砂利を壺の中に流し込み、壺を振すりながら、石と石の間を砂利で埋めていく。そしてもう一度聞いた。


「この壺は満杯か?」

学生は答えられない。
一人の生徒が

「多分違うだろう」

と答えた。

教授は

「そうだ」

と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。それを石と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。


「この壺はこれで一杯になったのか?」

学生は声を揃えて

「いいや」

と答えた。

教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと水を注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。

「僕が何を言いたいのかわかるだろうか?」

一人の学生が手を挙げた。

「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、いつでも予定を詰め込む事は可能だということです。」

「それは違う。」

と教授は言った。

「重要なポイントはそこにはないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、大きな石を先に入れない限り、それが入る余地は、その後二度と無いという事なんだ。」

君たちの人生にとって”大きな石”とは何だろう、と教授は話し始める。

「それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり、自分の夢であったり。」

「ここで言う“大きな石”とは、君たちにとって一番大事なものだ。それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君たちはそれを永遠に失う事になる。もし君たちが小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしたならば、君達の人生は重要でない何かに満たされたものになるだろう。」

「そして大きな石、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失うだろう。」

会社がなぜ消滅したか―山一証券役員たちの背信 新潮社 読売新聞社会部著 という本の中から引用

なぜ、遊んでいるようでうまくいってるのか?

ツボと石ころの話は7つの習慣かフランクリンプランナーの解説で知った話だったが、他の書籍で先ほどのようなエピソードになっており、より分かりやすかったので、そちらを引用した。

さて、時間がない中でも、うまくいっている人を見ていると、大きな石を先に入れていることが分かる。遊んでいるなと思っていても、やるべきことはやっていて、結果をきっちり出しているのだ。

やれることから取り組むのではなくてやるべきことから取り組む

うまくいっている人たちがやっているのは、目的を達成するために必要となるやるべきことを選択して、フォーカスすること。やる必要があって優先度の高いことから取り組んでいる。簡単なこと、やれることをやるという基準ではない。もちろん、何かしら簡単なことをやってエンジンをかけてからでないとやる気が起こらない、という人はそうしたらいい。いかにして目的を達成するか?が重要なので。

ついやれること、たいていの場合はたいして考えなくてもできるような作業だったりするのだが、それらに取り組んでいたら重要なことに時間を割きにくくなる。何かをすると、「仕事」をした気になるが、何かが終わったとしても、それが目的を果たすためにどれだけ寄与しているかは別の話だということ。

時間の”オポチュニティコスト”とは?

ただ、重要なことにフォーカスするというのは当たり前の話といえばそれまで。でも、自分自身を含め、言うは易く行うは難しだろうと思う。

そこで、意識したいのは、時間のオポチュニティコスト(機会費用)だ。つまり、何かを選択するということは、それ以外のことは選ばないことを意識する。

例えば、100万円を旅行に使ったら、その100万円は旅行以外のことには使わないと選択をしたことになる。他にいろんな使い道がある中で、旅行という選択をしたのだ。時間で言うなら、1時間テレビを見ると決めたなら、その1時間はテレビ以外のことには使わない、と決めたに等しい。お金と時間の違うところは、お金は増やすことができるが、時間は増やせないし、いつ途切れるかは誰も分からないということ。

何かをやろうとするとき、それ以外の全てのことをやらなくても構わないのか?と自問自答してみると、何か気づくことがあるかもしれない。

まとめ

時間がなくてもうまくいく人は、自分にとって重要なことを見極めて時間を使っている。大きな石は小さな石を入れた後には入らないのだからまずは大きな石から入れるようにするということ。

また、何かをするということは、その時間をそれ以外のことには使わないということに等しいのだ、という時間のオポチュニティコストという概念を考えると、時間の意識が変わるだろうということだ。

なも、こちらは、優先順位の話ではないが、限られた時間を効率よく使って結果を出すための方法をまとめた記事。女性のアンダーウェアを扱うトリンプを19期連続増収増益にし、売上を100億円から500億円にした上に、残業ゼロを実現させた名経営者、吉越浩一郎さんの話だ。
元トリンプ代表、吉越浩一郎さんのデッドライン仕事術元トリンプ社長、吉越さんのデッドライン仕事術の本質と活用のための4つのポイント| IDEASITY

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