ピンタレストとは? 使い方と活用例、他SNSとの違い

ピンタレストとは? 使い方と活用例、他SNSとの違い

Pinterest(ピンタレスト)に対してどんな印象があるだろうか? 個人的には写真がたくさん並んでいてインスタグラムと何が違うんだ? みたいな印象で特徴や使い方がいまいち分からなかった。

が、先日、Pinterestの中の人から直接、説明を受けてようやくどう使うかが見えてきたので、Pinterestとは? ということを中心にまとめてみる。

なかでも特徴的なのがいくつかあって、その1つはフォロワー数が少なくてもアクセスが多くなることがあるということ。

Twitterなんかだとまずあり得ないことだろう。たまにはシェアされて増えることはあるとしても、それはたまたまであってずっとというわけにはいかないはずだ。

ということで、続きをどうぞ。

Pinterestとは? SNSじゃない?

Pinterestを使ってみて中の人に直接説明を聞いて思うのは、自分の関心のある画像や写真、インスピレーションを得られそうな画像や写真などが次々と見つかってそれらを集められるアプリというような感じ。

自分の未来の行動をアシストしてくれるようなイメージ。

ちなみにPinterestの日本法人Pinterest Japanの公式ブログには以下のとおり、ビジュアルディスカバリーエンジンとある。

Pinterest(Pinterest)は、レシピやインテリア、ファッションコーデなど毎日がもっと楽しくなるアイデアを発見・整理するビジュアルディスカバリーエンジンです。

引用: About Pinterest | Pinterest Japan Blog

ちなみにPinterestの公式見解としてはSNSではないとしている。

だが、相手にメッセージが送れるとかフォローできるとか人とのつながりを得ることはできるので、SNSといっても差し支えなさそうには思える。

FacebookなどのSNSとは明らかに見ていることは違っているのは確か。あくまでPinterestは写真などを通して新しい発見を促してくれるツールと考えると良さそうだ。

Pinterestは未来の行動を促す

時系列で見た他のサービス・SNSとPinterestの違い
時系列で見たPinterestと他のサービスとの違い

InstagramやFacebook、Twitterなどと時系列で比較すると上記の画像のとおりとなる。

主にPinterestはこれからのことであり、Twitterは現在、InstagramやFacebookは過去のこと。

Facebookもリアルタイムはあると思うが、イメージとしてはリアルタイムはTwitterだろう。

個人のPinterestは自分向けのサービス

Pinterestの方の話で印象的だったのが、Pinterestは自分向けのサービスだということ。

ヒントが欲しい人にいろいろと提案してくれるサービスとも言える。

これは実際に使ってみると分かる。1つの画像をタップ(クリック)するとそこからまた新しく似たような画像が広がっていく。画面をスクロールさせると延々と次から次へと画像が出てきて止まらない。

Pinterestの動き
1つの画像をタップ(クリック)すると、そこから似たような写真・画像などが展開される

Pinterestのフォローは人とボード(ピンの集まり)

SNSでよくあるフォローの機能はPinterestにもある。人だけでなく、ピンにもフォローができるのはPinterestならでは。

インスタグラムやミディアムだとタグをフォローできるので、人以外をフォローできるのは珍しくはないが。

Pinterestは危険?

なぜか「危険」というキーワードで検索されることがあるようだが、何がどう危険なのかよく分からず。

使っていたらうっかり著作権違反になってしまっていたとか、そういうのはあるかもしれないが、それは他のツールでも同じことであってPinterestだからということはないかと思う。

気軽に画像や写真を扱えるので助長するのかもしれないが、それをもって危険というのはどうなんだ? という気はする。

あとはプライバシー云々もあるが、そんなことを言っていたらこの手のサービスは何もできないような気がする。

ということで、Pinterestが危険なら他のツールも皆、同じように危険だと思える。

Pinterestをどう使うか? Pinterestの使い方

では、どうやってPinterestを使うといいのか? 

ここではビジネスとしてPinterestを活用している例と個人でどう使うかの2つの観点から例としてお伝えしたい。

ビジネスとしてのPinterestの使い方

先ほど書いたとおり、自社ページへのアクセスやネットショップのような形での活用方法がある。

事例としていくつか聞いたので、それをまとめる。

ビジネスにPinterestを活用している例

いろんな例があるとは思うが、紹介しくれたのは次の5つ。いずれも数十万から数百万の月間閲覧者数がある。

  • HAIR
  • 映画.com
  • NADIA
  • RoomClip
  • FLYMEe

写真・画像化自社メディアへのリンクになっていて、アクセスにつなげるという使い方はもちろん、ネットショップのような形ですぐに買えるようにしているケースもある。

それぞれをもう少し詳しく見ていこう。

HAIRのPinterest活用例

HAIRのPinterestアカウント

HAIRは女性向けのヘアアレンジ情報を提供しているアカウント。

5万フォロワーで637.7万月間閲覧者数。

映画.comのPinterest活用例

映画.comのPinterestアカウント

映画.comは名前のとおり、映画情報のサイトであり、そのアカウント。自社ページへのアクセスを促している。

注目したいのがフォロー数と月間閲覧者数だ。

1580フォロワーで43.3万月間閲覧者数とっていて、HAIRと比べるとフォロワー数に対する閲覧者数が大幅に大きいことが分かる。

HAIRはフォワー数の130倍くらいが月間閲覧者数になっているのに対して映画.comのそれは270倍くらいになっている。

NADIAのPinterest活用例

NADIAのPinterestアカウント

NADIAはレシピを紹介しているアカウント。2万フォロワーで160.4万月間閲覧者数。

自社サイトへのアクセスを促している。

RoomClipのPinterest活用例

RoomClipのPinterestアカウント

RoomClipは自分の部屋の写真をアップするようなインテリア好きの人が集まっているSNS。SNSがPinterestを活用しているというのはなかなかおもしろい。

Pinterstのフォローは6万で512.8万月間閲覧者数。

FLYMEeのPinterest活用例

FLYMEeのPinterestアカウント

FLYMEeはインテリアの通販。RoomClipはSNSなので、扱うのはインテリアだとしても提供しているサービスは違う。

逃げ恥(逃げるは恥だが役に立つ)で使われた家具はFLYMEeの家具のようで、Pinterestのアカウントにはそのボードもある。

こちらも注目したいのがフォロー数と月間閲覧者数だ。2791フォロワーで89万月間閲覧者数とっている。フォロー数に対する月間閲覧者数は320倍と映画.comよりも数字は大きい。

ただ、ある程度、フォロワー数が増えると月間閲覧者数の増加が鈍化するのが普通なのかもしれない。そうだとしても、そこまで多くのフォロワー数がなくても月間で100万近いアクセスが期待できるというのはすごい。

個人がPinterestをうまく活かすための使い方

ビジネス用途ではなく個人が使うとしたらどんな使い方があるだろうか。

Pinterestの未来のヒントという特徴を活用することで次のようなことが考えられる。

  • 新しく何かをしようとしているときのヒント
  • 夢や目標設定のヒント
  • トレンドを見るためのヒント

新しく何かをしようとしているときのヒント

事例として挙げた分野である、女性のヘアアレンジや家具・インテリア、レシピ関係はもちろん、他にもいろいろと考えられるだろう。旅行に行くときの訪れる場所選びのヒントにしたいとか。

Pinterestの写真をタップ(クリック)していくと、ECサイトにつながって欲いものを買うこともできる。

夢や目標設定のヒント

新年の目標を立てる、年度が変わって新しく目標を立てるなど何かしら目標設定や自分の夢を書き出してみるとか、そんなときに役立たせることができる。

Pinterestを操作していると、魅力的な景色、建物、家、家具、車、服、料理などなど自分の想像を超えるようなものがどんどん出てくる。

そういうのを集めて(ピンして)自分用のボードを作ればビジョンボードのようなものをつくることできるだろう。

トレンドを見るためのヒント

Pinterestが未来を志向しているなら、ある程度先の未来を先取りできる可能性がある。

例えば、Pinterestが公式に発表している美容関連のデータを見ると、2018年の世界のトレンドみたいなのがある程度分かる。

美容に限らず、アパレル関連そうだろうし、他の分野であっても傾向が見えることがある。

まとめ

ということでPinterestは写真・画像などを通して、新たな発見を促してくれるサービス。他人とつながることがメインではなく、自分のためのサービス(ビジネス利用でないなら)。

写真や画像という観点からは似たようなサービスに思えるInstagramとは別物。なんとなく似ているサービスであっても、根底にある考えが違うということが分かる。

新年の目標を立てるときにでも使ってみるのは1つ手だろう。

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