アラスカに住む女性大工さんのブログが330万PV超え!
アラスカの人口1,000人にも満たない町に住んでいるちょっと変わった大工さん。というのも、次の2つの点で普通ではないからだ。
1つは女性だということ。大工さんは男性が多い職業なので、女性という時点で珍しい。もっとも、大工さんといっても工務店を営んでいたり働いたりしているわけではないが、旦那と一緒に自分たちで家を作り、家具も作っていて収入も得ている。なので、大工さんと言っても問題はないだろう。
そして、もう1つは……。
(画像はYouTubeより)
目次
ブログ開設3ヶ月で月間100万PV
もう1つはブログ開設から3ヶ月で100万PVを超えたという点だ。2009年から始めたブログがわずか3ヶ月で100万PVになり、2012年の時点で月300万PV。
PV数の目安が分かるSimilar Webを使うと、77万ユーザが4.35ページ見ていると出るので、2016年の今も月330万PVは超えていると推測できる(自分が管理しているサイトをSimilar Webで計測するとユーザ数は少なく、Page Viewsの部分は大く出るような気がするので、おそらくはユーザはもっと多く一人当たりのページビューはもっと少ないように思える)。
女性の大工さんということで珍しいとはいえ、それだけではPVは増えないだろうし維持することもできないだろう(ちなみにこのブログは現段階で月10万PVくらいなので、足下にも及ばない……)。
なお、facebookページは私が存在を知った2012年の時点では、確か5万いいね!くらいだったはずだが、今はなんと28万近い「いいね!」が集まっているので、こちらの増加もすごい。
3ヶ月で100万PVに至った理由
どうやってそんなにもアクセスを集めたのだろうか?
その前に、なぜやれたんだろうか?その答えは、自分の情熱をもって取り組んでいることを本当にシェアしたいと思っていたからということに集約しそうだ。
White really wanted to share her passion for woodworking with others.
(ホワイトさんは情熱をもって取り組んでいることを本当にシェアしたいと思っていた)引用:social media examiner(訳は勝手につけさせていただいた)
How an Alaskan Mom Brings Millions to Her Carpentry Blogによると、最初の1年は毎日ブログに投稿して400記事更新したそうだ。
つまりは、3ヶ月で100万PVを超えた後も、延々とブログを更新し続けたということ。無料で分かりやすく時には動画を投稿したりしてブログを更新し続けた。
ブログ以外でも、彼女がつくったFacebookのコミュニティはファンが自主的に書き込みをし、やりとりが活発に行なわれているようで自分が逐一動かなくても、十分機能しているようだ。
ただし、優良なコンテンツに人が集まる……とは限らない
アクセスを集める方法論はいろいろいとあるが、一時的にしか通用しないものも多い。特に奇をてらったようなやり方はそうだろう。一貫して変わらいのは優良なコンテンツを提供するということ。当たり前なのだけれど、今はこの方法が集まる!となると多くの人が一斉にやり始める。効果がなくなると次のやり方を探し求めて、またいいのが見つかると群がる……。
その間に、コツコツと良いコンテンツを提供している人は、初めこそアクセスは少ないかもしれないが、だんだんと積み上がっていく。
ただ、だからといって、アクセスを集めるための施策を何もしないということとはイコールではないだろう。コンテンツが良ければ人が集まるというのは、腕が良いから患者さんがたくさん来るのと同じ発想に思える。腕が良くても集客できるとは限らないし、うまい料理を出すからと言って必ずしもお客さんが自然と集まるわけではない。
要は、良いコンテンツは必要条件であって十分条件ではないということ。例えば、良いコンテンツをつくるにあたってはキーワードの選定をないがしろにしては非効率だし、そもそもテーマによってはどんなに良いコンテンツでもパイが小さすぎてダメなんてこともあり得える。また、人がシェアしやすいレイアウトになっていたり、読みやすいデザインだったり、今ならスマホ対応も怠らないなど、コンテンツ+αはないと厳しいのではなないだろうか。
例えば、ホワイトさんは、こんなことをやったそうだ。
As for encouraging “pinning,” White added a “Love this? Pin it right now!” button on all pages of her blog. She also gives readers photography tips to enhance the quality of their photos, which in turn helps increase pins.
(Pinterestで“ピン”されることが励みとなって、ホワイトさんは“気に入った?それなら今すぐピンを!”というボタンを全てのページに付け加えた。さらに、ホワイトさんは読者に写真の質を上げるためのワンポイントアドバイスをしたところ、ピンされる数が増えた。)引用:social media examiner(訳は勝手につけさせていただいた)
千里の道も一歩から
ちなみに、Anaさんの場合、友達のブログを見てブログを書いてみたいと思って2009年の10月に始めたのがきっかけだそうだ。子育て中で忙しかったようなので、やらない理由はいくらでも見つかったんじゃないかと思う。そんな中でも、まずは一歩進んだ。
自分でもそうなのだが、やらない理由はいくらでも作れる。楽な方向に進もうとする達人なので(笑)
このブログも一応は2014年から始まってはいるが、始めるまで相当時間がかかった。2010年か2011年あたりからメルマガは書いていたので、その時期からでもブログは始められたし、ネタはたくさんあったにもかかわらず……やらなかった。
どうせやるならちゃんとしないとみたいな思いが芽生えてしまって、なかなか始められなかったのだ。最近は、ブログのようでブログとはちょっと違っているMediumというサービスを使い始めたが、これも同じでどうしようか迷っていたらいつの間にか時間をロスしてしまった……。ロスしたのは3日くらいだけれど、早い人はズンズン進んでいく。
始められない、続けられない原因
始められない、あるいは続けられない原因は何だろうか?いろいろとあるとは思うが、私が思うに目に見えた成果につながっているか分からないから、というのはとても大きな要素だと思える。
こんなことやって意味あるんだろうか?とかやるならちゃんとやらないと結果につながらない……なんて思っているといつまでたってもスタートしない。
また、たとえ始めたとしても、例えば、ブログやメルマガは読んでいる人がいない、いても反応が分からないとやりにくい。アクセス解析がなかったら続かないと思うし、いいね!やツイート、はてブなどがなくても厳しいだろう。オフラインでも、セミナーやプレゼンで話しても誰もうなずいてくれない、ピクリとも動かないような状態で話をするのは苦痛でしかたない。ビラ配りで無視されるのも苦痛。拒否もイヤだけれど……。
マザーハウスの山口さんも講演でフィードバックがなかったら続けられなかったと話していた。お金もコネも何もないところから単身でバングラデシュにわたってビジネスを立ち上げてしまうような人ですら、そう言っているのはとても大きい。
どうすれば一歩踏み出せるか?
なので、意味があることだ、楽しいことだということが分かるような仕組みがあるといいのだろうなと思える。
例えば、ネットで集客したいとか、ビジネスをやってみたいという場合には、すぐに目に見えて成果が分かるようなものをやってみると良さそうだ。ブログを書いてAmazonのリンクを張ってアフィリエイトをするとか、Google AdSenseで広告を貼ってみるとか、あるいはメルカリで不要品を売ってみるなど、何かしらネットを通して売上が上がることをやるのはいいんじゃないかと思う。
私は、2007年の頃に初めてネットから収益が上がったのだが、それはAdSenseだった。ほんの数円だったがブログを適当に書いただけで本当に収入になるんだ!と感動的だったのを今でも覚えている。
このブログも最初はアクセス数は3とか4とか一桁だったわけだし、たくさん来ているなと思ったらほとんど自分のアクセスだったり、いわゆるリファラスパムだった……なんてこともある。それでも、少しずつやっていってようやく月10万PVくらいまでは来た。
やっても結果の保証はないけれども、やらないと結果につながらないという保証はあるので、可能性を信じて前に進むしかないのかなと思える。そのためにもAnaさんみたいに好きなことをやるのがいいよな〜と思える。
※参考:Ana Whiteさんのサイト
Ana White | Let’s Build Something!