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Mac, iPhoneのアップルケアは必要? 使ってみた経験からのメリット・デメリット

 2017/10/01 Mac
 
Macのアップルケアは必要?実際に使ってみた経験からのメリット・デメリット

アップルケアに入るかどうか悩む人がいると思う。結論から言うと私はiPhoneは入らないが、Macは入るようにしている(2015年8月24日初稿、2017年10月1日更新)。

iPhoneは以前は2年で買い換えていたのもあり、保証が魅力的ではないので入らないことにしていた。今はMVNOで2年ごとに買い換えることはないと思うが、それでも入らない。民間の保険で賄ったほうが良さそうに思えるので(Macの場合、金額が大きくなる可能性があるのと使用期間が長くなる想定なのでアップルケア)。

でも、2万円以上も払って本当にその価値があるのか? と思う人もいると思うので、どんなものかと体験を書いてみたい。これまでMacBook AirのときとMacBook Proのときの両方で加入して、アップルケアのサポートも受けてみた体験から、メリット・デメリットや使ってみた感想などをメモしておく。

なお、アップルケアは製品によって提供される内容は変わる。ここでは、Macのノートパソコンを軸に考えているので、MacBook ProやAir、MacBookが対象だと考えていただければと思う。

アップルケアの前にアップルの基本保証を知っておく

Appleのサイトに書かれているとおり、Macは購入後90日間は電話でのサポートを受け付けており、1年間はハードウェアの保証が無償でつく(iPhoneやiPadは別なので、注意。詳しくはAppleCare製品のページをどうぞ)。

すべてのMacとApple製ディスプレイには、製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償電話サポートがついています。AppleCare Protection Planに加入すると、保証とサポートがハードウェア製品の購入日から3年間に延長されます。Apple製ハードウェア、OS X、iLifeやiWorkなどのApple製ソフトウェアについての質問には、Appleの定評ある技術サポートスタッフが電話で直接お答えします。さらに、便利なサービスオプションを利用して、MacとApple製ディスプレイの修理サービスを世界中で受けることができます1

1.修理サービスは、MacまたはApple製ディスプレイおよび付属アクセサリについて、(i) 材質上または製造上の瑕疵が生じた場合、および (ii) バッテリーが保持する容量が本来の容量の80パーセント未満になった場合に利用できます。

引用:Apple

なお、無償電話サポートとあるのは、リンク先を見ると以下の内容になっている。

無償サポートとは?
ハードウェアの無償サポートでは、基本的な設定、インストール、組み立て、接続に関するサポートを電話で受けられます。詳しくはお使いの Apple 製品に付属のサポート関連資料をご覧ください。

ソフトウェアの無償サポートでは、ソフトウェアのインストール、起動、復元 (データの復元を除く) に関するサポートを電話で受けられます。ただし、お使いのハードウェアの構成がそのソフトウェアの最低必要条件を満たしている必要があります。詳しくはお使いの Apple 製品に付属のサポート関連資料をご覧ください。

無償サポートは何件まで受けられるのですか?
ほとんどの Apple のソフトウェア/ハードウェア製品では、ご購入後 90 日間は何件でも無償サポートを受けられます。Apple Watch Edition には 2 年間の無償サポートが付いています。詳しくはお使いの Apple 製品に付属のサポート関連資料をご覧ください。

~後略~

引用:Apple

なので、基本的な使い方を教えてほしいといったサポートではない点に注意したい。基本的な使い方はOne to Oneというサービスが別途、用意されている。

後述するが、One to Oneは、個人的に不要なサービスかなと思える。

アップルの有償サポート(保証期間経過後のサポート)

アップルは、保証期間が過ぎた場合のサポートに関しては有償で受けている。価格は1件当たり3000円から。詳しくはAppleCare有償インシデントサポートを見ると書かれている。

1インシデントという単位なので、一回質問したら終わりというわけではなく、1つの問題に関して何度かやりとりは可能だ。解決の保証はされないが、解決のためのサポートは最大限にやってくれるはず。

アップルケアとMacを買ったらついてくる保証の違い

Appleによる保証と無償電話サポートとAppleCare Protection Planによる延長保証
画像:Apple

そもそもMacを買った後、90日間は電話でのサポートがあって1年間はハードウェアの保証がつくのなら、アップルケアなんていらないんじゃ?と思う人もいるだろう。その判断は、アップルケアの内容や初めからある保証との違いを知った上で判断するのが得策だろう。

では、アップルケアは通常の保証と何が違うのだろうか? 簡単にまとめると、AppleCare+は普通に使っていて壊れた場合の保証が3年、過失や事故で故障した場合も保証対象だが有償で多少安くなる可能性がある、電話で分からないことが3年にわたって聞ける。というのが、買うとついてくる保証との違い。

詳しくは、といきたいところだが、2017年の6月に行われたWWDC 2017というAppleのイベントでアップルケアの変更があったので、まずはそこから。

アップルケアが変更に(Apple Care Protection Plan → Apple Care+)

今まで、Apple Care Protection Planという名前だったのが、Apple Care+という名称に変更された。2017年6月5日が基準日でそれより前に販売されたMacは従来のAppleCare Protetion Planで、6月5日以降に販売されたMacはAppleCare+になるようだ。

当然、名前が変わっただけなんてことはなくて、サービス内容が変わっている。大きく次の3つが変更点。

  1. 保証内容(やや改善)
  2. 加入価格(やや改悪?)
  3. 加入できる時期(やや改悪)

保証内容(やや改善)

今までのアップルケアは過失や事故による保証はなかったのだが、それがつくようになった。といっても、有償なので1回壊れるくらいなら入っても入らなくてもたいして変わらないレベルになることもありそうな気がする。また、2回までという回数制限もある。それでも、過失の故障も考慮されるのはありがたいことだが。

有償というのは具体的には、11800円か、もしくは33,800円。

過失や事故による損傷に対する修理などのサービス(最大2回まで。1回につき、画面または外部筐体の損傷は11,800円、そのほかの損傷は33,800円の税別サービス料がかかります)

引用: AppleCare – Mac – Apple(日本)

修理代が高い方の金額になるとアップルケアの価格を含めて、6万円近くかかることになるわけで、意味あるのか……と思えてくる。修理で10万円超えることがあるようなので、それを考えるといいようには思えるが。

とはいえ、あくまで従来のハードウェア保証はそのままあるわけで、普通に使っていて故障した場合はちゃんと保証されるので、別に改悪になっていることはない。あってもなくてもあまり変わらないこともありそうだけれど、修理代が安くなることもあるので保証内容は改善されたと言える。

加入価格(やや改悪?)

AppleCare+の価格はいずれも税別で以下のとおり。MacBook Proの13インチは23,800円だったので、高くなった。他は前の価格が分からないので、なんともいえないが、少なくともMacBook Proは高くなってしまった(「やや改悪?」と?があるのはMacBook Pro以外が比較できないため)。

  • Mac Pro:23,800円
  • MacBook,MacBook Air:23,800円
  • MacBook Pro13インチ:25,800円
  • MacBook Pro15インチ:35,800円
  • iMac:20,800円
  • Mac mini:10,800円

加入できる期間(やや改悪)

以前は、購入から1年以内ならAppleCare Protection Planに入れたのが、AppleCare+は買ってから30日以内となり、大幅に短縮された。新品を買ったと同時に入るケースが多いと思うので、そこまで影響はないように思えるが、以前より条件は厳しくなった。

アップルケア(Apple Care+)とMacを買ったらついてくる保証の違いとメリット

ということで、以前のAppleCare Protection PlanとAppleCare+の違いが分かったところで、以下はAppleCare+の保証と、通常の1年間つくハードウェア保証との違いについて。

ハードウェア保証期間

保証期間は分かりやすい一番の違いだろう。アップルケアに入ると、Macの場合、購入から3年間までハードウェア保証が続く。この場合の保証は通常の使い方をしていて、壊れてしまった場合の話なので、過失や事故は含まれない。

ソフトウェアのサポート

新品を買った後、90日間はソフトのサポートも電話で受け付けてはいるが、規約を見る限り、「ソフトウェアのインストール、起動、復元 (データの復元を除く) に関するサポートを電話で受けられます。」とあるので、基本的な使い方の質問はできない。

一方、アップルケアに入っていると、OSの基本操作も教えてくれるし、プリインストールされたソフトに関しても使用方法のサポートが受けられる。詳細は、こちらのアップルケアのページを見ると書かれている。

不具合について電話で聞けるので、解決が早くなる

今は、ネットで調べれば何でも分かるというほど、いろんな情報がネット上にはある。ただ、OSのバージョンが合わなかったり、古い情報で使えなかったりするケースもあって、なかなか自分の症状に合致した情報が探せないこともあるだろう。また、正しい情報であることが多いようには思うが、内容に保証はない。ネットの情報を信じていじった結果、かえって悪化することもあり得る。

その点、アップルのサポートに聞けば、プロが答えてくれるので安心度合いは大きくなる。いちいち自分で調べるより電話で聞いてしまった方がはるかに早く、時間短縮になる。

なお、アップルケアに入っていると、電話以外にチャットでも聞けるので試しに使ってみたが、やりとりがとても面倒。なので、どうしても話せない環境でない限り、電話で聞くのがお勧めだ。

Mac本体以外のハードウェア(アダプターなど)の保証もある

Macのアップルケアに入っていると、Mac本体以外でも保証が効く。例えば、アダプターがそう。

実際、私はアダプターを無償交換してもらったことがある。ちょうど先日、Macのアダプターの線が破損してしまったのだ。写真のような感じで電圧を変換してる部分のところがやぶけてしまった。MacBook Airを使っていたときに同じように破損したので、注意しながら使っていたのだが、ついにダメになってしまった。

こんなときにもアップルケアは有効になる。アダプターは意外と高くて、純正品だと9500円(税別)もする(純正品でなくてもいいのなら半額以下で買うことはできるが、何が起っても自己責任で)。

アップルケアはアダプターの断線や故障も保証される| IDEASITY

過失や事故で故障した場合も考慮される

1年保証というのはあくまで普通に使っていて故障した場合の話。なので、よくある飲み物をこぼしてしまった、なんて場合には適用されない。本体を床に落としてしまったとか、何か重いものを落としてしまったとか、そうした場合も同様。

しかし、アップルケアに入っているとそうした過失や事故の場合でも、一応は保証される。一応は、というのは前述したとおり修理費用がそこそこかかり、回数が2回までという制約があるため。また、あまりにも大きな損傷の場合は、公式ページに以下の注意書きがあるので無理だろう。

過失や事故によりMacが多大な損傷を受けた場合、または不正な改造によって使用できなくなった場合は、交換品を購入していただく必要があります。

情報源: AppleCare – Mac – Apple(日本)

アップルケアのデメリット

デメリットは何といっても価格だろうと思える。製品によって以下のとおり価格は変わるが、ちょっと高く感じる感があるのは否めない。

  • Mac Pro:23,800円
  • MacBook,MacBook Air:23,800円
  • MacBook Pro13インチ:25,800円
  • MacBook Pro15インチ:35,800円
  • iMac:20,800円
  • Mac mini:10,800円

ちなみに、Macをアップルストアで買う場合、スタッフの人との交渉次第で安くはなったことはないが、何かをつけてくれたりする場合があるので、アップルケアも交渉次第でお得に入れる可能性はゼロではない。

蛇足だが、初めてMacを買ったときにOne to Oneを無償でつけてくれたことがあった。Windowsはだいぶ慣れていたがMacは初だったので、ありがたいと思っていた。が、実際にOne to Oneを使ってみたら、パソコン初心者向けでほとんど意味がなかった。

Windowsでもある程度知識を持っているような人は自分で調べて解決できることが多く、スタッフに聞いても「それはできませんね。」みたいな形になってしまうことが多く、無用の長物だったなと思えた。有効な使い方はあるのだろうけれど、私にとっては残念ながらタダでも不要なサービスだった……。

アップルケアの注意点

アップルケアの注意点

注意点はこのとおり。

アップルケアに入るには購入から1年以内 → 30日以内

アップルケアはMacを買ったときに入るケースが多いとは思うが、後からでも入ることはできる。ただし、購入から1年以内でないと入れないので注意が必要だ(正確には、Macを買うとついてくる1年保証の保証期間内)。

従来は購入から1年以内だったが、2017年9月の今は購入から30日以内に短縮されている(正確には2017年6月5日が基準日でこの日より前か、この日以降かで変わる)。

アップルストアに直接出向いて診てもらうには、事前予約が必須

故障かなと思ったらアップルストアにMacを持ち込んで、その場でAppleの人に診てもらうことができるのだが、予約が必要になる。なので、予約せずにいつでもフラッと店に行って診てもらうわけにはいかない。

保証はあっても代替機の用意はしてくれない

あくまで修理や交換の保証があるだけなので、車のように代車に相当するような代替機を貸してくれることはない。自分でもう1台用意しない限り、一度Macを預けたら、それが返ってくるまで使えない。

水濡れは保証対象外 → 一応、対象に入るように

水濡れの場合は、保証適用外となるので注意。キーボードに飲み物をこぼしたなんて場合は、アップルケアに入っていても保証されない。過失なので当然といえる。

だったのだが、少し保証されるように変更された。状況により、11,800円または33,800円で修理可能(ただし3年間で2回まで)。

保冷剤を使って結露が出ても保証対象外 → 一応、対象に入るように

注意したいのが夏場など暑い時期に、保冷剤を使って冷やしている場合。そんなことする人いるの? なんて思うかもしれないが、少なからずいる。私も今はもうやっていないが、やったことはある。

周りの気温が暑いとMac自体も熱がこもりやくすなるので、ファンがよく回る。それを防ぐために、保冷剤を使うとけっこう冷える。実際、タオルに保冷剤を巻いてMacの下に置いておくと、冷えてファンは止まる。だが、これをやると結露ができることがあるのだ。Macを動かしていれば本体から熱が出るので、問題にはならないことは多いと思うのだが、放置してスリープになってしまうと危険だ。

スリープになると熱は放出しなくなるので、Macの筐体が冷やされ過ぎてしまい、表面に水滴ができることがある。こうなると、内部でも同じように水滴ができている可能性があるので、水をこぼしてしまったのと同じようなことになりかねない。なので、保冷剤を使った冷却はやめたほうがいい。タオルを巻けばいいなんて話もネットにはあるが、タオルを巻こうが巻くまいが結露はできるので意味はない(実際にやってみたら分かる)。

なお、こちらの記事では結露も水濡れと同じ扱いになるということで体験を書いてくれている。修理代は12万円だそうだ。
MacBook Pro(アルミ)を保冷剤で冷却したら内部結露で壊れて保証対象外になるので止めようね(泣

ということで、修理代が12万円もかかったケースがあるようだが、おそらくこのケースの場合、33,800円で済むと思うので、AppleCare+の加入価格を考慮しても安くはなる(さすがに検証はできていないが、文面を見る限り最大限高くて33,800円)。

アップルケアに入るべきか否か

人それぞれの価値観によるところではあるが、結局のところ、払った分だけの価値があるかどうかになる。故障したときに料金を払うのは気持ちの面ではあまりいいものではないが、かけたお金よりも少なければ、後で有料修理をしたほうがいい。ただ、MacOSに関する相談もできるので、その点を考慮すると、単純に修理費用と保険料(アップルケアの料金)の比較ではなくなる。

個人的には、

  1. 3年は使うつもりで買っている
  2. 移動が多いため、固定しておくより故障しやすい可能性があると考えている
  3. 同じく移動が多く、いろんなところでアダプターの抜き差しがあるため、その分、アダプターが損傷しやすいと思っている(実際、アダプターは2度損傷して交換してもらっている)。
  4. 突然、電源が落ちるというトラブルが使用してから2年8ヶ月で起こり、アップルストアで診てもらって改善した経験がある
  5. スリープの問題でアップルケアに電話して問題解決した

という5点があるので、Macのアップルケアは入るようにしている。AppleCare+に変更になって少し改善された感もあるし。また、いざ問題が起こったときにアップルケアに入っているのと入らないのとでは、精神衛生上の違いはあると思うので、3年以上使うなら入ることをお勧めしたい。

3年経過した後に故障すると、ソニータイマーみたいでかえって精神衛生上は悪いかもしれないが、完璧に保険をかけるようなことは無理だろう。

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