Macで効率化間違いなしのカスタマイズ+キーボードショートカット厳選4+1
2010年の年末くらいまでずっとWindowsを使っていた。4年くらい使っていたパナソニックのLet’s noteは起動も動作も遅くてイライラがつのるほどになっていたので、身近にいた1人がMacを使っていた速くていいというのと、あまり使っている人がいないし、見た目がカッコいいのでMacにしたのがきっかけだった。
最初は使いにくくて仕方がなかったのだが、カスタマイズをしたりショートカットを覚えたりして、だんだんと慣れるにつれて、Windowsよりもだいぶ使いやすくなった。
ということで、そうしたTIPS的なことが好きで、カスタマイズやショートカットなどをどんどん活用しているので、Macを快適に使うためのカスタマイズや代表的なキーボードショートカットをご紹介。
目次
あり得ないほど使いにくいMacからあり得ないほど使いやすいMacに
最初に買ったMacはSnow Leopardが搭載されたMacBookAirだった。そのとき、起動の速さやキレイな画面と同じくらい感動的だったのが、Macのカーソル移動のショートカット。Windowsを使っていた頃も、homeキーやendキーなどを使ったりCtrlキーと矢印キーを組み合わせたりとできるだけ快適にカーソルを移動できるようにはしていた。
最初に感動したMacの使いやすいところ
が、Macの場合、矢印キーを使わなくても前後左右、行の先頭、最後にカーソルを移動させることができるという大変素晴らしい機能がOSに組み込まれている。ソフト開発などに携わったことがあって、UNIXをいじったことがある人にとっては馴染みがあるキーバインドだ。いちいち矢印キーに手を移動させなくても、カーソルが移動できるのは、運指のストレスが軽減されてものすごくいい。
最初に感じたMacの使いにくいところ
一方、Windowsに慣れていたこともあって、Finderがあまりにも使えないと感じてしまうこともあった。最初の衝撃はReturnキーでファイルやフォルダの名前の変更になること。フォルダの中に入ろうと思ってReturnキーを押したら名前の変更・・・。「何これ??」と思わずにはいられなかった。検索したらCommand+↓でフォルダの中に入れるということを知ったのだが、何でそんな押しにくいキーを押さないといけないのか理解不能だった。
次の衝撃はFinderで「切り取り」ができないこと。command+xを押してもうんともすんとも言わない。これもまた「何で!?」と思わずにはいられなかった。
そして、今、どの位置のフォルダにいるのか?ということも分からない。上(親)のフォルダに移動するのもどうすればいいかよく分からない。
日本語変換ソフトのことえりの挙動も違和感があった。Returnキーを余分に押さないと変換が確定せず、非効率に思えた。
ということで、
* FinderでReturnキーが名前の変更
* Finderで「切り取り」ができない
* Finderでどの位置のフォルダなのかが分からない(フォルダのパスが分からない)
* ことえりの挙動に違和感
と次々と初めはMacの使いにくさがとても目立った。
Photo:scream and shout By mdanys
Macを買って最初の10分くらいは「うわ〜♪」という状態だったのに、だんだんと「ん?」ということが増えていって20分もしたら「何これ・・・?」というイライラと後悔の念が湧き出てくるほど使いにくくて仕方がなかった。電源を入れてから20分でもう無理と思ってATOKを買い、Finderに変わるソフトを探し始めて、2時間後くらいにはFinderを捨てて、Path Finderというシェアウェアを使うことにしたのを今でもよく覚えている。
そこからいかに快適な環境にするかを模索して、今ではとても使いやすくなって逆にWindowsが使いにくい状態になってしまった。もちろん、慣れの要素はもちろんあるけれども、今ではMacのほうが使いやすいと思える。
便利なキーボードショートカット(Mac)
以下、知らない人がけっこういるなと思う便利なショートカット4選+1を載せる。Command+Cでコピーとか、Command+Aで全て選択などは、知っている人が多いだろうから省略。
- カーソル移動系
- 文字削除系
- 切り取りと貼り付け
- 同アプリ内でのウィンドウ切り替え
- 文字入れ替え
なお、一応、説明を記載しておくと、以下のctrlはcontrolの略で、ctrl+pというのは、controlキーを押しながらpを押すということ。
1.カーソル移動系
めちゃくちゃ便利なので、Macを使っていて知らない方は是非使ってみてほしいと思うのがカーソル移動系のキーボードショートカット。私のようにソフト開発に関わったことがある人にとっては、馴染みのあるショートカットだと思う人も多いはず。常に使っているショートカット。カーソル移動で矢印キーを使わなくていいのでとても便利。UNIXのEmacsのカーソル移動と同じになる。
- ctrl+pでカーソルが上に移動
- ctrl+nでカーソルが下に移動
- ctrl+fでカーソルが右に移動
- ctrl+bでカーソルが左に移動
- ctrl+aでカーソルが行頭に移動
- ctrl+eでカーソルが行末に移動
ちなみに、PはPreviousのP、NはNextのN、FはForwardのF、BはBackwardのBだろうと思う。AはAheadのAなのかと思うがよく分からない。EはEndのEだろう。というように、アルファベットの意味を把握しておくと、ショートカットが覚えやすいかと思う。
2.文字削除系
こちらもまた非常によく使うショートカット。ctrl+hでバックスペース(なぜ、Hなのかはマニアックな由来がある※)、つまりカーソルの左側の文字が1つ消える。ctrl+dでデリート(DeleteのDだろう)、つまりカーソルの右側の文字が1つ消える。
- ctrl+hでバックスペース(カーソルの左側の文字が消える)
- ctrl+dでデリート(カーソルの右側の文字が消える)
WindowsだとキーボードにDeleteとBackSpaceの2つのキーがあるが、MacはDeleteしかなく、動きはWindowsのBackSpaceと同じになる。MacでWindowsのDeleteと同じ動きにしたいのなら、fn + delete といちいちfnキーを押さないといけない。だが、ctrl+hとctrl+dが使えば、もっと楽に文字の削除ができる。
※
なぜ、バックスペースがctrl+hなのかは専門性が高く、コンピュータに詳しくないと理解しにくいが、気になるこちらをどうぞ。制御コードのBS(Back Space)にHが割り当てられていることが分かる。ということで、ctrl+hがバックスペースなのは、そこから来ているのでは?と推測できる。もっと詳しくこちら。
3.切り取りと貼り付け
切り取りや貼り付けは、command+x、command+vでももちろん可能だが、切り取りたい文字を一度選択しないといけない。そんな場合は、こんなやり方もある。ctrl+kでカーソルより右の文字が行末まで切り取られる(Kill lineのKだそうだ)ctrl+yでctrl+kで切り取った文字を貼り付ける(コピーをYankと呼ぶので、そのYだろう。貼り付けなのでコピーではない気はするが・・・)
4.ウィンドウ切り替え
Macだとcommand+tabでウィンドウの切り替えができる。Windowsでは、alt+tabにほぼ相当する。”ほぼ”というのはWindowsの場合、同一アプリケーション内でもウィンドウが切り替えられるのだが、Macのcommand+tabでは同一アプリケーション内でのウィンドウ切り替えができないからだ。Macのcommand+tabはウィンドの切り替えではなく、アプリケーションの切り替えになる。
例えば、Wordを2つ開いていたときを想定するとこうなる。
Windowsの場合、Alt+Tabを押すとウィンドウの一覧が表示される。そこで、Wordのウィンドウも切り替えることができる。
Macの場合のウィンドウ切り替えの挙動(Command+Tab)
動画で見るとこんな感じ。WordとFirefoxでウィンドウ切り替え。
Windowsの場合のウィンドウ切り替えの挙動(Alt+Tab)
動画で見るとこんな感じ。Wordが入っていないので、こちらはメモ帳とFirefoxでウィンドウ切り替え。
ということで、Windowsのalt+tabの感覚でMacのcommand+tabを使うと挙動が変わってしまい使いにくく感じる。そこで、Macでもショートカットで同一アプリケーション内のウィンドウ切り替えをできるようにしておくと便利。おそらくデフォルト設定(初期設定)ではCommand+F1になっているので、それを使えばMac同一アプリケーション内でウィンドウを切り替えられるようになる。
Macで同一アプリ内でウィンドウを切り替える方法4ステップ
ただ、デフォルト設定(初期設定)のcommand+F1ではちょっと押しにくい感があるので、カスタマイズしたい人はシステム環境設定から好きなショートカットを割り当てるといい。以下はMountain Lionの画面なので、バージョンによって画面は異なるかもしれないが、似たような名前だろうとは思う。
画像では、ショートカットキーを初期設定から変更しているので、右側に
という記号が書かれている。これはControl+Command+Tabという意味だ。他のショートカットとかぶらないように、自分の好きなショートカットを割り当てることができる。上記の画像のに相当する部分をクリックすると表示が変わるので、そのときに好きなショートカットを入力することで変更ができる。
なお、表記はされていないが、Shiftキーを押しながらだと逆順にウィンドウが切り替わる。
5.文字入れ替え
このショートカットはあまり使わないのだが、ctrl+fなどと同じような形でのショートカットということで掲載しておく。
ctrl+tでカーソル右の文字が左の文字と入れ替わる。あまり使う機会はないが、たまに打ち間違えてしまったとき、文字を左右入れ替えしたいときには役立つ。
例えば ideasiyt と打ってしまったときに、ctrl+bで一つカーソルを左に移動させて、”y”と”t”の間に持ってくる。そして、ctrl+tを押すと、ideasityというように最後の”y”と”t”が入れ替わる。
ショートカットの注意点
ただ、場合によっては今回のctrl+fなどのショートカットは使えないことがあるので注意。例えば、MacのWordやエクセル、パワーポイント。なので、仕事上、WordやExcelを使うことがあるときには、とても使いにくいと感じてしまう。
慣れるまではやりにくいかもしれないが、慣れてしまったら格段にキーボードの操作が楽になるので、初めて知った方は是非使ってもらえたらと思う。
もし、もっとショートカットを知りたければAppleの公式ページ(英語)をどうぞ。
1件のコメントがあります