マザーハウス山口絵理子さんの講演会まとめ

マザーハウス山口絵理子さんの講演会まとめ

クーリエジャポンとマザーハウスによる山口絵理子さん(マザーハウス創業者)の講演を聞きに行ってきた。非常に素晴らしい講演で感激しっぱなしといっても過言ではないほどだった。

彼女の思いはもちろん、バックグラウンド、数々の困難をどうやって乗り越えてきたのか?どうやって今の情熱を捧げられることを見つけ、ビジネスとしてやれているのか、などなどといった点は興味深かった。思いだけでは続かないということも彼女から学べたように思える。

好きなことをしていきたいと思う人にとっては、山口さんの話はとても役立つと思うので、講演の内容をまとめてみた。

山口さんの考えや行動、思いに影響を与えた生い立ち

山口さんの背景を知ることで考えや行動の理解が進むと思うので、まずはそこから。

いじめられていた小学生時代は不登校だった

小学校時代はいじめにあって学校に行けなかったそうだ。不登校状態だったが、何とか学校に行けるようにするために、まずは校門まで行ってみる、次は下駄箱まで行ってみる、といったように少しずつステップアップしていって6年生の頃には何とか学校に行けるようになったそうだ。

全てが向かい風の高校時代

非行に走ったときに柔道と出合って更正し、高校は柔道の強豪校である工業高校へ。ずっと結果を出し続けてきた伝統ある高校の男子柔道部に女性として所属。しかしながら、山口さんが在籍していたときに連覇が途切れるなど波乱が起こり、伝統ある柔道部が弱くなったと責任を押しつけられることになり、応援してくれる人のいない四面楚歌状態に。

高校最後の何としても結果を出さなければという大会の前に、ヒザを怪我して思うように動けない状態になり、さらに2回戦で競合の強い選手と対戦することに。これは無理だ……と思ったそうだが、相手は強い選手だったということもあり、試合の映像を入手できたことから、そのビデオを200回くらい見たそうだ。それで、痛み止めを打ちながらも大会に出て、相手のクセをうまくついて見事に勝利。

柔道から学んだことは今でも生きているとのこと。ここまでの過程をへていたら、何かしらの形でプラスになっているのは容易に想像できる。

やりたいことが分からなかった学生時代

大学4年の頃、就職活動をするものの、力が入らない状態だった。興味があったのは国際協力だったので、その関連に就職を希望するものの就職はできず。

どうしても、

「本当にそこで働きたい?」
「なぜ、働くのか?」

と思いがぬぐえなかったそうだ。

やがて、「なぜ生きるのか?」といったことを考えるようになって、図書館で哲学関連の本を読むようになったが、答えは出ない。

国際協力をしてみたいなら現場に行かなければ分からないのでは?と考え、アジア最貧国と検索してみたらバングラデシュという国が出てきたので、そこに行ってみることに決めた。

日本に帰って普通に就職して、と思っていたし、失敗やリスクも考えたけれど、最終的には自分のやりたいことをやると決めたそうだ。

バングラデシュでの衝撃

Dhaka

バングラデシュに行くときは、意気揚々として日本を発ったのではなく、泣きながら成田を後にしたそうだ(不安で荷物には自衛用の催涙スプレーを入れていた)。

バングラデシュの生活では当たり前だと思っていたことが覆る経験をした。政情は不安定でしょっちゅう外出禁止令が出されたり、日本なら当たり前に配達される荷物は届かない、取りに行こうと業者のところに行っても賄賂を要求される、言葉もなかなか通じない、さらには洪水も頻繁に起こる。

悪い面だけではなく良い面もある

バングラデシュの大学院に通っていた頃に、洪水で外出が困難になったことがあったそうだ。でも、大学の授業は休みにはならなかった。洪水のときには小舟が出るし、大学の1階が水浸しでも、ビニールで足を覆えば何とか行けるということで行く人もいた。そもそも親戚中のお金を集めて大学院で学んでいるんだから行くのが当然だという考えだそうだ。

山口さんは、こうした生きる強さ、たくましさにとても惹かれるそうだ。

マザーハウス創業の思い

フェアトレードは、途上国がかわいそうだからというような前提があるように思うが、そうではなくて発展途上国からブランド品を作れないか?というチャレンジをしている。

道行く人がフラッと店に立ち寄ってこれいいな、と思ってもらうような製品。途上国だからではなく、その製品がいいと思ったから、買ってもらうというブランドを途上国から生み出したいという思いがある。

マザーハウスへの思いにつながる考え

その根底のあるのは、小学生の頃はいじめで居場所がないし、高校時代も周りは敵だらけという環境にいたせいか、マイノリティに感心が向くということ。“普通”に混ざれないマイノリティの気持ちが分かるし、どんな人にもその人にしか出せない価値があると信じている。

どんなに小さくてもいいから無限の可能性を形にしたい、ということを話していた。

マザーハウスで取り組む姿勢

製品のほとんど全てが山口さんのデザインによるものだが、これをやりたいあれをやりたいと希望を伝えて丸投げするのではなく、工場の人たちと一緒に考え、一緒に試してつくっていくそうだ。伴走してつくっている。こうした背景からかマザーハウスの製品は、持ち主と伴走する製品といった趣旨の話をしていたのは印象的だった。

常にチャレンジしている姿勢もすごいなと思えた。毎年、工場で自己ベストを更新し続ける思いで製品作りをしているそうだ。

また、自分たちにしか生み出せない価値は何か?自分にしか生み出せない価値は何か?スタッフ一人一人がその人にしか生み出せない価値は何か?それを常に意識しているそうだ。

立ちはだかる困難を乗り越えられた理由

山口絵理子さんの講演会の写真

騙される、裏切られる、店に出しても売れない、などなど様々な困難に遭いながらも、なぜ諦めなかったのだろうか?

工場を自社で持たずに現地の工場に生産をお願いしていると、トラブルややりにくいことがたくさんあった。契約したのに後で工場に行ってみたらもぬけの殻だったり、試作品をつくるのにやり直しの度に追加料金を払わされるとか、なかなかまともに作れなかった。

また、起業1年目は知っている人が応援で買ってくれていたが、それだけでは途上国からブランドをということにはならない。マザーハウスの製品を置いてもらえる店を営業して回ったとき最初に置いてもらったのが小田急百貨店。このときが、初めてマザーハウスという背景を知らない人に売る瞬間となったが、なかなか売れない事実に直面することになり、力不足を思い知ることになった。

こうした困難をどう乗り越えていったのか?

気持ちだけでは無理だったけれど、1%の客観的な自分がいた

困難を突破していけた理由の1つが1%の客観的な自分がいたからだそうだ。

気持ちだけでは続けるのは無理だったけれども、99%が気持ちでダメになっていた中、そこに1%の客観的な自分がいて「本当に全ての手を尽くしたか?」と問うてみると、まだ選択肢があることに気付いた。感情だけで考えずに客観的に考えると、外部委託の工場で何度お願いしてもダメなら他を当たっても同じことを繰り返すだけ。だったら自社工場という手があるのでは?といった具合に考えがあることに気付く。

自社工場という選択肢を選んで頓挫したら、もうダメだろうというところだったが、それしか選択肢がないのならやらざるを得ないということで、一人一人と面接して雇い、自社工場を持ち今に至っている。良い製品をつくには良い人が必要という思いのもと、現在は160人の人が工場で働いているそうだ。

フィードバックから結果を知って喜びを味わう

そして、もう1つの理由がフィードバックを受け取るということ。

売れない、文句を言われる、中傷されるなどいろいろとマイナス面が立ちはだかる中、一方で、価値を感じて買ってくれたというフィードバックもある。後者の嬉しい反応が結果として出るからやっていけたということを話されていた。

これは、工場で働く人にも言える。マザーハウスの工場は他の工場と違って活気があるそうなのだが、その理由は、自分たちがつくった製品がどれだけ売れたのか?がオンタイムでダイレクトに伝わるようになっているからだそうだ。

ただ作って終わり、言われたことをやって終わりではなく、自分たちがつくった製品がどれだけ売れたのか(認められたのか)が分かるとやる気が全然違ってくるのは明らかだろう。

また、創業当初は特に自分の夢を語ると、ほとんどの人からネガティブなフィードバックが来ていたそうだ。イヤになるくらいに。例えば、青山の骨董通りや銀座を通るときに「いつつかここに店が出る」と思っていたそうで口にも出していたが、たいていは否定されたり、取り合ってくれなかったりだったそうだが、100人いれば1人くらいは肯定してくれた。

これもプラスのフィードバックを得て原動力にしている一環かなと思えた。おそらく口にしなければ、本人はネガティブな考えが浮かんで不安になるらしいので、自分の中で不安だらけになってしまうように思えるが、口に出せばマイナスも多いけれども、一握りのポジティブな反応がある。その全てのマイナスを吹き飛ばすような反応を得ようとしているのかもしれない。

ネガティブフィードバックを成長に変換する

フィードバックは良いことばかりとは限らずイヤなことも当然、含まれる。

例えば、売れない。人が辞める、しかも、あなたが社長だから辞めると言われるなど。それらのイヤな現実に遭遇したときに、感情的になって建設的な行動をとらずに終わりにするのではなく、自分のダメなことところを伝えてくれているメッセージとして捉えて、学びや成長の糧としていったことが分かった。

売れないのは力不足だからだし、働く人が辞めるのは自分に問題があるから、相手のことを分かっていないから。

副社長の山崎さんとの対談、会場での質問から

マザーハウス山口理恵子さん講演対

共同創業者でもある副社長の山崎さんとの対談と会場で受けた質問から印象的だったことをピックアップ。

ゴールを常に意識した行動をとる

山口さんの場合、良いものをつくるというものづくりの情熱がとても強い。現地の人と話をするときも、ものづくりというゴールがあってのコミュニケーションをとる。言葉を覚えるのもゴールに良いものをつくりたいからという思いがあるため。

つい手段が目的になってしまうことがあるが、山口さんの場合は、目的となるゴールがブレずに手段を柔軟に使えているのかなと思えた。

ビビりだけれど、突破力があるという一見矛盾していそうな側面

山口さんの場合、いつも自信を持って行動をすることなんてできなくて、失敗するんじゃないといった不安や恐れが常にあるそうだ。製品をリリースしてちょっとでも売れないと、ダメかもと思ってしまうほど。

ただ、山口さんの場合、不安だから動かない、動けないのではなく、むしろ不安だからこそ動くそうだ。動いていないと不安。何事も行動しないことには変わらないのだから、これは良い考えだなと思える。

自分の夢や天命に気付くにはどうしたらいい?

山口さん自身、大学4年の就職活動は迷いがあってうまくいかなかったわけだし、ものづくりなんてやってなかった。マザーハウスをやる前はダッカで三井物産のインターンをしたり、NGOをやってみたりといろいろとやっていた。なので、いきなりやりたいことが分かったということではない。

マザーハウスをやると決めて行動していたときも、最初は自分でデザインをするのではなく誰かにやってもらうおうと思っていた。でも、バングラデシュに行ってくれる人なんてそうはいないし、自分でやるしかないということで一から勉強して、ものづくりに携わるようになった。その結果が今。いろんな行動をした結果、たどり着いている。

行動することが大切

山口さんの口からは、まずアクションという言葉が発せられた。自分のもともとやりたいことがはっきりしていたわけではなく、少しずつ前に進んで行く中で見つかったので、やってみて見つかるという考えがあるからだろう。

やりたいことは百発百中で見つかるようなものではなく、あれもこれもとウネウネといろんなことを経験をしていく中で、だんだんと精度が上がっていき、やりたいことにぶつかるということ。

百発百中のメンタリティの原因

講演の内容からは脱線するが、個人的には百発百中を求めるメンタリティは個人的には、失敗したくないという考えが大きいのかなとは思える。効率良く簡単に見つけたいということは何ら問題ないと思うが、見つからなかったら時間の無駄だとか、何かを失うリスクがあって怖いから現状のままとか、リスクをとらずになんとかしようという考えは、得たい結果を得る上でいい考え方ではなさそうには思える。

ただ、注意したいのは、人によってはいきなり閃くような人もおそらくはいるだろうということ。あくまで山口さんの場合は、ということだ。個人的にも山口さんと同感だなと思えるけれども、そうではない人だっているのでこれが答えだ、というのはよくないなと思える。

どう勇気をもって前に進んだのか?

山口絵理子さんはどうやって勇気を持って前に進めたのか?

大きな勇気を持とうというよりも、いきなり大きなことをするのではなくて、小さなところから一歩一歩進んでいくようにしたそうだ(小学生の体験とかぶる。)

マザーハウスの最初の一歩はまっすぐ縫えること。いきなり世界に通用するブランドに、というのではなく、身の丈に合わせて背伸びせずに小さな一歩から始めること。やがて、それが積み重なっていくと大きくなる。

人に裏切られ続けて人を信じられなくならないのか?

立ち上げまでの苦労は想像するだけでも、相当なものだったものと思える。信頼して契約しても裏切られる、笑顔で話していたのにコロッと変わって騙される。人間不信になってもおかしくない状況にいたんじゃないかと思える。

それでも現地の人を信じて自社工場をつくり、ものづくりを続けたのは、なぜそんな背信行為をするのかという前提を考えたから。そもそも彼ら自身が、そうやって信じていたのに騙されたということを繰り返しているから、そう簡単には人を信じないし、騙して当然という意識があるというように考えられたそうだ。その人が悪いというよりも、環境がそうさせていると考えたということ。

自分のやりたいことと相手のためになることは両立する?

自分のやりたいことをやっていきたいという思いはあるが、それでは独りよがりになってしまうのでは?という不安を持つ人からの質問。

山口さんの答えは両立できるということ。山口さん自身、経営(お客さんの反応=売れる)とデザインというところで、かなり迷いのあった時期があったそうだ。

しかし、ふと製品をつくっているときに、製品が並ぶ棚はどんな棚か、店の雰囲気はどうか、売る人はどんな人か、などいろいろと思い浮かんできた。このときにそもそも別々に考えるものではないという気づきがあって迷いはなくなったそうだ。

個人的には、独りよがりのことなら趣味で、相手を思ってのことならビジネスで、とは思う。分けたらいいと思える。

理念がどう伝わるのか?

よく理念研修をどうやっているんですか?といったことを聞かれるそうだが、マザーハウスでは理念を伝えるために何か特別なことはしていないそうだ。

工場で素材をもってきて一からものづくりをしていると、一人ではできないので、工場の人に話をしにいって一緒に汗をかいてつくる。新しく工場で働く人はまさか会社の創業者であり代表でもある人がそんなことをしているとは思わず、普通に従業員として働く人だと思われるらしい。そうした現場での姿勢を通して人々に理念が伝わっていっている。

講演を聞いて何をどう活かすか

山口絵理子さんの講演をどう活かすか

せっかく聞いた話。あ〜良かったで終わってもいいとは思うが、どうせなら実生活に活かしたいもの。

1%の客観的な自分

自分としては、1%の客観的な自分というのがものすごく印象的たった。山口さんほどではないだろうが(自分がどう捉え、どう思うかなので比較はできないのだけど)、これから何かしら困難が降りかかってくるだろうけれども、諦めそうになったら「本当に全ての手を尽くしたのか?」と問うてみよう。

フィードバックを得てプラスもマイナスも活かす

結果が見えないことを続けるのは至難の業。ブログだってアクセスがあるから書けるわけだし、メルマガも読んでくれる人がいるから書ける。やっていることに意味を見出せなければ、誰だって続けられない。人に何かをやってもらうときも同じ。

また、マイナスのフィードバックも真摯に受け止める必要がある。誹謗中傷は無視していいとしても、批判(論拠を伴った改善の提案)は至らなさを指摘してくれている良い意見。クレームのおかげで至らない点が分かるというのと似たようなものだろう。イヤなんだけど、逃げていては成長できないし、いつまでもつきまとってくると思える。成長しない限り対処できないのだから。

必要なのは結果を見て受け入れる勇気。

行動をする

行動することでしか結果は得られないし、変わらない。大きな一歩でなくも身の丈に合った小さな一歩でもいいので、前に進む。それが積み重なると大きな結果につながる。分かってはいるものの、何かしら不安があったりして行動できないことはよくある話。

なので、山口さんのように不安だから怖いから動かないということではなく、不安だからこそ動くという考えをもっていきたい。

考え方を変えられれば、不安から脱却できるかもしれないが、そう簡単にはできない。何かの結果があるから、それに基づいて考えが影響が及ぶのが普通なので、行動することによって何かしら結果を得なければ、考え方自体を変えるのも難しいと思えるからだ。

常にチャレンジする

成功の上にあぐらをかいて何もしないのではなく、常に上を目指してチャレンジすることは、マザーハウスの取り組みを見ていても分かる。自分自身、ちょっとうまくいったことにあぐらをかいて転落したことがあるので、肝に銘じておきたい。

感想

マザーハウスのバングラデシュ工場からの中継
バングラデシュの工場からの中継

正直いうと、山口さんは途上国でビジネスをやっている人だ、くらい程度でしか思っていなかったし、副社長の山崎さんも同様な印象でしかなかったが、今回の話を聞いてだいぶ変わった。とてもシビれる講演でチャレンジ精神、姿勢、思い、などなど感激しっぱなしだった。

講演の最後は現地とSkypeで接続して工場の様子を映像で映しながら現地で働く人たちの様子を見せてくれた。実際の映像が脳裏に焼き付いた今、店頭でマザーハウスの製品を見たとき、彼らの顔が浮かんでくるんだろうなと思える。遠い地の生産者ではあるけれども、買った人とのつながりがあって温かさが伝わってくるように思える。

マザーハウス山口絵理子さんの自筆サイン入りしおり
退出時に山口さんからいただいたサイン入りしおり

また、山口さんは最後に講演に来ていた1人1人に自筆のメッセージを書いたしおりを配ってくれた。500人も来ていたのにもかかわらずだ(早く帰りたい人はもちろん、帰れるようにした上で)。今までいろんな講演を聞いたり、自分たちで主催したりしてきたが、ここまでやる人はいなかったので驚きだった。

ブランドに興味なんてないし、革製品にも特に関心はないが、マザーハウスの製品なら欲しいなと思えた。持ち主と伴走する製品。毎年毎年自社の自己ベストを更新すべくチャレンジし続け、情熱をもって製造している製品。買ったらオンタイムでダイレクトに職人に伝わる製品。山口さんだけでなく、ともに働く人たちのストーリーが製品に入り込んでいる無形の価値が織り込まれた製品なんだと思えるので。

そして、そんな製品を持っている自分が誇らしいと感じるんじゃないかと思える。製品のデザインはもちろん、自分が心から良いと思った製品を気に入って使っているという自分の心が満たされるような気持ちになれるなと思えるので。

山口さんの本はこちらから。

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