カフェ経営するならどっちのカップを選ぶ? 〜ビジネス力チェック〜

カフェ経営するならどっちのカップを選ぶ? 〜ビジネス力チェック〜

ちょっとこんな想像をしてみていただきたい。ビジネスの心理テストでも受けるような感じで、主人公になりきってちょっと考えてみてほしい。

あなたは今後、カフェを開こうとしているとしよう。現実味のない妄想ではなく、本気で開業する気だ。

ちょうど今、自分の店のイメージに近いカフェにいる。椅子やテーブル、キッチンなど自分が思い描いているカフェと似ていてとても雰囲気の良い店内。晴れた日の午後に窓際の席に座り、コーヒーの香りを感じながら落ち着いた音楽と共にコーヒーを飲んでいる。そんな状況を想像しながら次を読んでいただきたい。

カフェ経営者ならどんなコーヒーカップを選ぶ?

カフェ経営者ならどんなコーヒーカップを選ぶ?ビジネス力チェック

  • 店の名前はどうしようか?
  • 立地はどこがいいだろうか?
  • コーヒー豆はどこから仕入れようか?
  • 必要な設備はいくらくらいするんだろうか?
  • メニューはどんなのがいいだろうか?
  • フードの種類はどうしよう?
  • 店の雰囲気に合うテーブルやイスはどこで調達しようか?

などなど、いろんなことを考えていると、ふと目の前にあるコーヒーカップを見て「そういえば、コーヒーカップをどうしようか」なんてことが、頭に浮かんだ。

目の前にあるせいか、無性にコーヒーカップが気になって仕方がない。そこで、コーヒーカップについて少し考えてみることにした。

色は?大きさは?形は?などなど、実際に店でコーヒーカップを差し出しているところを想像しながらスマホでカップの写真を眺めつつ考えていた。そして、どんなカップにするかがだいぶ絞れてきた。

ここで問題を出そう。
最終的に残ったコーヒーカップの候補は次の2つ。あなたなら、どちらのカップを選ぶ?

コーヒーカップA
コーヒーカップA

コーヒーカップB
コーヒーカップB

どちらのカップを選ぶかによって、ビジネス力に違いが出るかもしれない……。

どっちのカップを選ぶ?

あなたはAとBのどちらのカップを選ぶだろうか。直感も大切だが、ビジネスは直感だけではまずうまくいかない。なので、なぜ、そちらを選んだのかの理由も考えていただきたい。なお、コーヒーカップAの写真は飲んだ後に写真撮っとこうと思いついたので、飲み終わった後でちょっと汚いのは多めに見てほしいところ……。

難しいと思ったとしても、是非考えてみるのはお勧めだ。

※注意※
右と左とでとっての位置が違うのは、単に店のロゴを見えないようにするためであり、他に意図はない。大きさもだいぶ違うように思うが、それは単に写真の撮り方が下手なだけ……。両方とも大きさは大差ない。

選んだだろうか?
コーヒーカップAとB、どちらを選ぶかでビジネス力チェック

なぜ、こっちを選ぶのか?その理由

あなたはどちらを選んだか分からないが、私ならコーヒーカップBを選ぶ。見た目の好みはAが良いようには少し思うが、店で出すのであれば迷わずBのカップを選ぶ。

理由は実にシンプル。持ちやすいから。

持ってみたらすぐに分かる。コーヒーカップAは、コーヒーを飲もうとカップを手にとって持ち上げようとしたその瞬間、ちょっとした危機を感じた。とっての下が開いているせいで、カップを支えていた指が滑ってしまったのである。こぼれなかったから良かったのものの、ちょっと危ないなと思った。

コーヒーカップBはそうはならない。要はコーヒーカップAは持ちにくいということ。持ちにくくても、何か意図があるなら別だが、それでも使いにくいものをお客さんに出すのはどうかなとは思う。

小さなことからこうして差がついていく

カフェの立地や内装、メニューなどなど、いろんなことを考えて良いものを選んだとしても、最後の最後でお客さんが不快に感じたら今までの苦労が水泡に帰すことになる。

もっとも、カップくらいではよほどのことでもない限りマイナスイメージにはならないとは思うが、こぼれでもしたら印象は悪くなるだろう。こぼれないにしても、実際に手で持ってみたら分かるが意外とズッシリとして重みを感じるので、持ちにくいったらありゃしない。なので、無意識にマイナスイメージが植え付けられるような気はする。

詰めが甘いと、知らないところでなぜか不快なんてことがあり得る。反対に細かいところまで考えていると、後々になって他との差がつくともいえる。

もう1つ大切なこと

どちらが「正解」なのかと考えて、「正解」が分からず選べなかった、なんてことはなかっただろうか?

あなたも分かっていると思うが、ビジネスにおいては事前に結果が分かる正解というのはないといっていい。どんなに経験のある人でも、残念ながら失敗せず、百発百中で繁盛させることは現実的にはあり得ない。最終的にはうまくいくにしても、途中の失敗なくして成功はない。

大事なのは、正解を見つけるという姿勢よりも、なぜ選ぶのか?どういう意図で選ぶか?である。仮説を設けるといってもいい。意図がはっきりしていれば、仮に外れたとしても、次はどうしようか考えやすい。ダメだと分かったことは、今後、繰り返さなければいい。

うまくいかなければ次の改善につなげ、うまく行けばさらにそれを続けることでより結果が出るようになる。うまくいってもいかなくても、目的と意図がなければ次につながることはなく、行き当たりばったりになってしまう。

まとめ

これまで、いろんな人を見てきて思うのはビジネスがうまくいく人、いかない人の違いは、お客さんの行動を想像できるか、1つ1つのことを自分なりに考えて動いているかどうか、といったところにあるように思える。

偉そうなことを言っておきながら自分でもできていないことはあるので、自戒を込めて書いてみた。

なお、ビジネス力チェックなんてたいそうなことを書いたが、あくまで自分の考えとしてBだよね?ということなので、どっちを選ぼうと優劣はないということはあしからず。自分で考えられたら何でもいい。やってりゃそのうち当たるので。

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