飽和市場のトイレにまつわる新しいビジネスアイデア

トイレというのは昔からあるもので、市場は飽和していると考えていいと思える。そんな市場でも新たなビジネスが生まれているという話。

市場が飽和しているから……というのは起業できない理由にはならないこともわかる。もちろん、市場が伸びている分野で起業したほうがやりやすい側面はあるだろうけど、時代の流れという側面から新たな風が吹くことも。

トイレ予約サービス

トイレ予約サービスQREA
画像はQREAのサイトより

QREA(クリア)というトイレ予約のサービスが2020年7月30日から横浜駅西口のジョイナスにて実証実験が始まったとのこと。

予約ができるといっても、完全予約制ではなく、予約がなければ普通に使えるトイレ。

やり方はLINEを使うようだ。LINEから予約ができるようになっていて予約が成立するとロックがかかり、トイレの前まで来たらスマホから解錠できる。予約から10分以上経過するとキャンセルされるという仕組み。

過敏性腸症候群(IBS)でおなかを壊しやすく、トイレに関して問題意識が強い人が生み出したサービス。自分と同じように苦しむ人もいるので、そうした人たちに向けて生み出された。

トイレの空きがわかるサービス


画像はVACANのサイトより

少し似ているサービスとしてすでに動いているのがThroneというサービス。こちらはトイレの空きがわかるというものだが、一般利用としてはまだ動いてなさそう。

バカン(VACAN)という会社が提供しているサービスで、トイレに限らず飲食店や商業施設などの空き情報を集約するという考えをもとにした生まれたサービス。

飲食店などにはすでに対応していて、スマホからアクセスするとこんな感じで空き情報が得られる。

トイレを疑似ノックして長時間利用をなくす

トイレの長時間利用を防ぐAirknock
画像はAirKnockのサイトより

もう1つ面白いのが先ほどのバカンが提供している「AirKnockという擬似的なノックのようなサービス。

これは一般向けというより法人向けだろうと思うが、やたらと長く個室にこもってしまうケースを減らすのが目的。

会社員の頃はトイレでひと休みしていたことはあるので、長時間利用者もいるだろうな……とは思える。

ちなみに、私は会社の方針発表会のときに、始まる寸前にトイレに駆け込んでそのままずっと終わるまで副業の勉強をしていたことがある笑そんなケースはまずないとはいえ、スマホがある今は長くサボっている人があぶり出されるかも。

あとはシェアオフィスなんかでも使えそうな気はする。

トイレのシェアリング

前にAirpnpというAirbnbのトイレ版があった。2014年頃にできたのだが、遅くとも2016年5月には閉鎖されてしまった。動いていたときにはこちらの記事にも書いたとおり、東京の大塚あたりに登録が少しだけあった。

面白いマッチングビジネスの例とビジネスアイデアの生み出し方

ビジネスにはいろんな形態がある。物を売る、サービスを売る、代わりにやってあげる(代行)、レンタル、などなど実に様々。あとは、マッチング。人と人をつなげることで価値を提供するやり方だ。

まとめ

ということでトイレに関するビジネスの話。

便器だとか配管とかそういうのも、もちろんあるけれども、時代の変化によって生まれてきたサービスということで。

根本的に変わるわけではないものの、時代の流れによって問題やニーズなどは変わるなと思える。

個人的には目立たないけど、安定感のあるサニタイザー(脱臭・芳香・洗浄など衛生面でいろいろと動いている装置)は継続需要もあっていいビジネスモデルだなと思える。

ビルのトイレに行くと「calmic」の文字を見かけることが多いと思う。派手さはないし目立たないけど、安定感のあるビジネスだろうなと思える。

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