買い物代行から見る新型コロナ後、新しい変化の例
新型コロナウイルス関連で大きな変化が起こっているというのは誰もが認識しているとおりかと思う。大きなマイナスになっているところが多数ある一方で、伸びている分野やビジネスもある。
今回はその1つの例を。単に成長しているビジネスという話だけではなく、今後の働き方の変化の現れとも言えそうなのでピックアップ。
目次
買い物代行のInstacart(インスタカート)が前年比5倍の売上
こちらの記事でも書いたとおり、買い物代行のサービスであるinstacart(インスタカート)が少し前から成長していた。2018年の記事なので、それ以前から起こっていた流れ。
「世界最先端のマーケティング」の要約・まとめと最新のマーケティング動向
「世界最先端のマーケティング」という本を読み、朝渋の著者イベントとして開催されたセミナーにも参加してきた。 本のタイトルどおり、世界最先端のマーケティングが分かるといっても過言ではないように思える内容だった。事例が豊富で構成も分かりやすくて読みやすい。マーケティングに関心があるなら読んでおくといいのでは? と思う。
この時期のアメリカでは買い物代行は大盛況といった状態になっている。
こちらの記事「How Instacart remade its systems to handle a 500% jump in order volume」によると、なんと前年比で売上は5倍。記事にはyear-on-yearとしか書かれていないので、具体的にいつからいつまでの対比なのかは不明だが、大きく伸びているのは間違いないはず。
新しい買い物代行のプラットフォームDumplingでプチ起業
買い物代行のプラットフォームはInstacartだけでなく他にもあって、Dumplingというプラットフォームもある。
こちらの記事によると、Dumplingを使っているある女性は買い物代行で月に3000ドルから5000ドル(約32万〜54万円)を稼ぐらしい。
買い物代行で起業というと違和感を抱く人もいるかもしれないが、事業には変わりないわけで起業は起業だ。やりたいかどうかはあるけれども。
個人起業や副業の敷居がどんどん下がる
日本でも同じように買い物代行のプラットフォームができるかは分からないが、新型コロナウイルスの影響でニーズが変化しており、何かしら出てきてもおかしくないはず。実際、Uber Eatsで稼ぐ人もいるわけだし。
プラットフォームをつくる側にまわるのが一番ではあるものの、個人がリスクを抑えて起業しようと思うとなかなか難しいものがありそうだ。
なので、まずはプラットフォームに乗っかってみるというのでもいいかと思う。
そこで実績をつくって個別にも集客できるように進めるというのは1つ手だなと思える。
日本で個人起業や副業の手助けになるプラットフォーム
個人が起業や副業を始めるにあたって気軽に使えるサービスを少しまとめてみた。
ストアカ、ココナラはちょっとした知識提供やデザイン関連などが多そうな印象。
タイムチケットは稼ぎ方とかなんとかが目立つので、印象悪い人もいるかも(ちなみに似た名前のタイムバンクは内容がガラッと変わってしまった)。
シューマツワーカーはスタートアップなどで副業として働けるような仕組みで、エンジニアなどが利用している印象。そのままフリーになるなんてのもありかも。
ビザスクはコンサルティングのイメージ。
あとは、Lancersとかクラウドワークスなんかも当然、使える。
この手のはだいぶいろんなサービスが出ては消えたように思うので、まだ残っているのは競争に勝ち残ったサービスともいえるかも。
いずれも重要なのはまずはフォーストステップとして利用すること。
もちろん、目的によるので、そのまま利用していてもなんら問題はないのだけれど、独立・起業したいのならおそらくプラットフォーム依存では厳しいと思うので、ステップの土台として活用するのが良さそうだ。
実績作り、顧客との関係作り(プラットフォーム外での取引きは規約違反になるとは思うが……)、ニーズの把握などでうまく活用させてもらって、次につなげたいところ。
まとめ
買い物代行からはだいぶ離れてしまったけれども、いろんなことがきっかけで時代は変わるというのが分かる。
それに合わせてどう商品・サービスを生み出していくか、利用者側だけの視点にとどまらず、事業者側としての視点でもいろいろと活用したいところ。
当たり前だけれども、同じことをやるにしても、時代の流れに乗れると楽だが、逆行したり、まだ早すぎたり、反対に遅すぎたりすると大変。