これが小規模ビジネスのネット集客5つの方法

これが小規模ビジネスのネット集客5つの方法

今までいろんな人を見てきているが、ビジネスを始めるとたいていの人が苦労するのが集客。そもそも何をビジネスにしたらいいのか? というネタ選びにつまづくケースが最も多い印象だが、立ち上がった後は集客が壁になる印象。

まだ始めていない人はピンと来ないのだけれど、十中八九ぶつかるといっても過言ではないように思える。最初はよくてもだんだん悪くなっていくことが多いもの。

とはいえ、具体的にどう集客するか分からないというケースはよくある話だ。そもそもどんな方法があってその中で何を選べばいいか? が分からなければ動きようがない。

ということで、どんなビジネスをやっていて何を売るかによるけれども、個人が小さく始めるスモールビジネスやスタッフ数人くらいの小規模なビジネスにおいてネットを使うことを前提にしてどんな集客方法があるかまとめてみる。

おおまかにまとめると、ネットからお客さんを呼び込むにあたっては次の5つの経路があると考えている。

  1. 広告(アフィリエイト含む)
  2. 検索(SEO)
  3. プラットフォーム
  4. JV(ジョイントベンチャー)
  5. ソーシャルメディア

以下、それぞれについてもう少し詳しく。

広告(アフィリエイト含む)

ネットの広告として目立つのは、ニュースサイトや個人のブログなどに貼ってあるバナーだったり、GoogleやYahoo!で検索したときに表示される広告だと思う。あるいはSNS、例えばFacebook、Twitter、Instagramなどでもよく見かける。他にもスマホやタブレットの無料アプリに表示されるものもある。

特徴としては、お金はかかるものの最も手っ取り早くアクセスが集められることだと思う。お金の力でアクセスを買うようなものだから。

もちろん、広告出てないんじゃないの? というくらい何の反応もないこともあるし、何十万円と払ったのに……なんてのもある(実際、無駄にした経験は何度かある)。

広告というのは出した金額以上のリターンがなければ意味はないもの。ネット広告の利点は結果を数字で見られるところ。これは紙媒体の広告では難しい強みだ。

特にスモールビジネスの場合は数字を見ることはものすごく重要というか必須事項。大企業がやるようなイメージ広告は無駄でしかないし、数字で具体的にリターンが分からないのはそう出せるものではない。資金が限られるわけだから。

ネット広告の分類

ネットの広告もいろんな分類のしかたはあると思う。ここではどんな場面で表示されている広告があるのかという観点からまとめてみる。自分の出した広告がどう見られるか? ということがイメージできると分かりやすいと思えるので。

おおまかにネットを利用しているシーンを考えると、次のようなケースが想定される。

  • 検索
  • ネットサーフィンでWebページの閲覧
  • SNSの閲覧、書き込み
  • アプリの利用
  • メール

検索したきとに出す広告はGoogleとYahoo!、Webを見ているときに表示される広告も同じ(他もあるけれど、メインはGoogle、Yahoo!)。

SNSはそのメディアごとに用意されている。Facebook、Instagram、Twitterなど。アプリに出したい場合は、広告の配信業者に任せるのが普通かと思う。Facebookの場合、メッセンジャーにも広告が出る。

メールはメルマガ広告をやっている媒体を探して出すのが普通。まぐまぐなどを見て探すのもいいし、ランサーズやクラウドワークスで探すアルバイトを募集するのも手だ。

細かくはだいぶ長くなるので、また別の機会に。やってみないとわからないとはいえ、向こうから営業が来るような広告はたいていが効果なしというのが経験上いえること(他人の経験も含めて)。

ジョイントベンチャー(JV)

誰かと組むのがジョイントベンチャー。いろんな組み方があるのでジョイントベンチャー=集客ではないし、組む相手によってだいぶ変わってくる。そもそも組みたくても組めないことはあるけれど、とても強力な方法の1つ

交渉によって様々なやり方ができるので、工夫次第で無料でアクセスを集めたり、成果報酬でできたりと柔軟な対応が可能だ。それが特徴といえる。大きなところと組めるとかなり強力。

媒体は何でもいい。顧客リストをたくさん持っている人ならメール、閲覧数の多い媒体を持っている人なら記事広告やバナーなどで告知してもらうといったような形でその人に合わせた手段を選ぶ。もちろん、LINEだって構わないしInstagramでもYouTubeもありだ。

媒体や人によって成約の差がものすごく大きくばらける。話にならないものもあれば、通常の2倍くらいは当たり前のように成約が違うケースもある。

広告費は先払いで固定だったり、成果報酬の後払い(要はアフィリエイトと一緒)だったりといろいろだ。場合によってはお互いに紹介しあうことで広告費はゼロなんてこともある。

ちなみにこのサイトにもたまに広告掲載の依頼が来るのだけれど、成果報酬の後払いか商品試していいので無償でお願いというのが多い。

7つの週間がベストセラーになった理由はJV

集客の話というわけではないが、7つの習慣という本が売れたのはリクルートと組めたことがとても大きなポイントの1つ(当事者の講演会で直接聞いた話)。

かつて一緒にビジネスをやっていた人も、その業界で力の持った人とに自分の商品を紹介してもらうことで一気に売上を伸ばすことに成功した。そうした人は何人もいる(数百万円の話だが個人なら大きい)。

検索(SEO)

GoogleやYahoo!で検索したときに上位に表示されれば当然たくさんのアクセスが来る。アクセス数はキーワードの検索数によって変わるのは当然だが。

特徴としては、自分でやりさえすればお金をかけなくても集客できるという点とキーワードに依存するけれども、比較的安定的なアクセスが期待できる点にあると思える。

キーワードに依存するというのは、例えば旬の話題は短期間しか検索されにくいし季節ネタはムラがあるからだ。安定的といってもキーワードは変化するので、今は上位表示されていてもだんだん廃れることはあり得る。

ひと昔前はリンクSEOなんてのがあったが、今は通用しない(だからといってリンクが無意味というわけではないようだが)。

Googleがガイドラインで主張しているように基本的にはオリジナルの良いコンテンツ、つまりは検索した人が満足する内容が書かれていれば自ずと検索順位は上がってくるもの。

こちらも細かくは長くなるので、また別の機会に。

プラットフォーム

ここでいうプラットフォームとは、Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなどをさす。メルカリ、あるいはこちらのハンドメイドの話で書いたEtsyだったり、Origamiのようなショッピングサイトももちろんありだが、先の3つが圧倒的な集客力を持つ。

無名の主婦の手作りバッグが1万円以上で売れる理由、ハンドメイドで起業するには?

好きなことをビジネスに、といっても人それぞれいろんな好きがあるもの。中には何かを作ることが好きな人もいて、先日、アンケートに答えていただいた方の中に、ハンドメイドのビジネスは成り立つか?というような質問をいただいた。ということで、今回はそれについて触れてみたい。 質問の答えとしては、実際に成り立たせている人がいるので、答えは成り立つということになる。 といっても、ハンドメイドをビジネスとして成り立たたせるためには、当然ながらお金を払って商品やサービスを買ってくれる人がいるかどうかがポイントになるわけで、数ある製品の中から自分の製品を選んでもらうためには、頭を使う必要があるだろう。 では、どうしたらいいのか?

ただ、これは主に物販をやっているときの話なので、サービスを売るようなビジネスの場合には使えない。ということで、次の3つに分類してみる。

  1. 物販系を販売する場合のプラットフォーム
  2. サービスを販売する場合のプラットフォーム
  3. どちらもいける新たなプラットフォーム

物販系を販売する場合のプラットフォーム

物販ならAmazon、楽天、ヤフーショッピングがメインになるかと思う。あるいは、メルカリ、ヤフオク!などのもCtoCとして生まれたプラットフォームや、業者によってはジモティーなんかを使っているケースもある。

特徴としては、プラットフォームによるのだけれどAmazonなんかだと圧倒的な集客力があるので、置いておくだけで勝手に売れることも。ただ、手数料などの費用は自分で決済の仕組みを用意して売るよりもはるかに高い

転売の良し悪しは置いておくとして、転売をする人はAmafeeといったサイトを使うそうだ。どのくらい手数料で持っていかれるか分かるので、試しに入力してみると面白いと思う。Amazonで売られているものはいくらで仕入れられればプラスになるか? ということが分かるという意味でも面白いかも。

基本はAmazonと楽天か、それにプラスしてヤフーショッピングの3つで十分かなとは思うが、扱うビジネスによっては他がいいこともある。例えば、モノタロウのようにBtoBの工具を専門に扱うようなケースがあるので、自分の扱う商品によって変わることはある。

サービスを販売する場合のプラットフォーム

また、飲食なら食べログ、Retty、ぐるなびなどがあるし、美容関係ならホットペーパービューティーとか、それぞれの分野に何かしらあるもの。

あるいは、シェアリングエコノミー関連のプラットフォームも活用できる。例えば、パーソナルトレーナーだとか、デザイン、コンサルティングなどはスキルシェアと呼ばれるシェアリングエコノミーのサービス(例えば、Pookやタイムバンク)など、あるいはフリーランスが集まるクラウドソーシングも使えるだろう。

どちらもいける新たなプラットフォーム

どちらでもいけるのがクラウドファンディング。クラウドファンディングをネットショップとして使っていると思えるケースがあるので、新商品を出すたびにやってみるのはいいかもしれない。

ソーシャルメディア

Facebook、Twitter、はてなブックマークやNewsPicksなどで拡散されるようなケース。拡散されると、グノシーやスマートニュース、LINEニュースなどが取り上げてより話題になることもある。また、個人がブログで書いたりLINEやFacebookで単純に良いから紹介するというケースも含める。

特徴としては無料で一気に拡大する点にあると思える(拡大の規模感はケースバイケースだけれども)。反対にマイナスも広まるのでその点は注意が必要。

一瞬でアクセスがドッと来てすぐに終わるので継続性はない。経験上、感覚的には話題になることでSEO上、有利になるようなことはあると思える。

ソーシャルのアクセスを期待するならSEOと同じく良いコンテンツを用意すること。シェアしたくなる要素と検索して満足する要素はかぶることもあるけれど基本は別物だ。

自分がシェアしたくなったときのことを思い出すと分かるはず。「これはおかしい!」とか「面白い!」とか「感動した!」とかいろんな要素があるはず。

また、メインは文章なのでタイトル書き方ひとつでも結果は変わる。実際、こちらのSMARTCUTS(時間をかけずに成功する人コツコツやっても伸びない人)という本には、タイトルを何度もテストして検証を繰り返してバズを起こしていった人の話が数字つきで書かれている。

まとめ

どれも対策できたらやったらいいとは思うけれども、個人でやるような小規模なビジネスはリソースが限られるので、得意分野をやるとか自分の特性やビジネスの特徴に合わせて選択するのがいい。

また、集客手段はいろいろと変わっていくので、常に何が旬なのか? どんなトレンドがあるのかは意識したいところ。私がビジネスを始めたときにはSNSに広告出すなんてことはなかった。

広告といえばGoogleAdWords(今はGoogle広告)かYahoo!プロモーション広告(当時はオーバーチュアだった)かメルマガ広告、アフィリエイトくらいしかなかったが、今はFacebook、Instagram、Twitterと増えている。機能がだいぶ追加されていて当時とは比べ物にならないくらい高機能になっている。

ただ、集客というのは売れる土台があってこそ(テスト販売は除く)。いくら人が集まっても売れなければ意味がないので、売る力も身につける必要があるのだが、売る力があってもそもそも魅力のない商品は売れない。なので、商品設計と販売と集客は密接な関係にあるということは常に念頭においておきたい。

最初のコメントをしよう

必須

CAPTCHA