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なぜ、人口2万人弱の田舎の本屋にお客さんが殺到しているのか?

ギルガメシュ叙事詩

先日、友人から教えてもらった街の本屋さん。北海道の片田舎にある本屋で本好きのおじさんが経営している。外見を見てもどこにでもある街の本屋さんと変わらない。
しかし、この本屋には他の本屋とは違ったすごい点が1つある。その本屋さんがやっているマーケティング的なビジネスの話をもとに、好きなことを仕事にするにはということも織り交ぜて書いてみた。

ちょっと変わった田舎の本屋さん

というのも、人口わずか18,000人足らずの小さな街の本屋なのに、お客さんが殺到しているからだ。捌ききれないほどの注文がきてしまい、順番待ち状態。ちなみにその本屋さんの写真はこんな感じである。

1万円選書のいわた書店
写真:http://feely.jp/14770/

失礼ながら写真を見る限り、あまり流行っているようには思えない。ちなみに私の生まれた街はもう少し人口はいるが、全然お客さんがいない。駅前に立地していながらいつの間にか定休日が木曜から、木曜と日曜の週2日になってしまった。日曜に本屋が休むとは・・・と思ってしまうほどお客さんがいない。

それなのに、その北海道の本屋はなぜ、お客さんがたくさんいるのか?実は、あるちょっと変わったことをし始めたら一気にお客さんからの注文が入るようになったという。一体、何をしたのだろうか?

人口2万人弱の小さな街の本屋に注文が殺到する理由

その本屋さんがやったことはこうだ。

「お任せで1万円分の本を選書して送る」

本好きの店主が、選書を希望した人に合わせて選書をするというサービス。店主である岩田さんが、その人の家族構成やどんな仕事をしているか、楽しかったこと、悲しかったことなどを聞いて選書をするとのこと。そして、特徴的なのは、その人が決して選ばないような本をあえて選ぶ点だ

本好きならではの考えかもしれないが、お客さんには「こんな本があるなんて」という体験をしてほしいそうだ。

2014年の8月にテレビでも放送されたこともあって注文が一気にドカンと増えた模様。ようやく2015年の1月に受付を再開したものの、ひと月もたたずに650人の申し込みが入り、すぐに受付停止に。一人で心を込めてしっかりと選書するので、そんなに多くは捌ききれない。なので、その注文が捌き終わるまで、次の受付は停止だそうだ。

うまくいった理由はなんだろうか?

オファー、つまりはお客さんに対して「こんなサービスですよ」と訴えている内容が魅力的であるのは理由の一つと考えられる。本好きの本屋の店主が、普段のあなただってら選ばないだろうけれども、面白い本を選んであげましょうというのは、本好きには魅力的にうつるだろうから。

もっと大きな理由として、店主の岩田さんが本当に本が好きでやっているということがあるように思う。情熱をもってやれるから、苦労も苦労と思わないだろうし、楽しくやれる。結果、良いサービスが提供できてお客さんにも喜ばれる。

ホントに好きなことが商売になる?

follow your bliss(至福を追求せよ)
画像:映画ファインディングジョーより

とはいえ、自分には岩田さんのようにすぐに商売につながるような好きなことはない、なんて思うかもしれない。その点に関して言えば、ある著名な人物の言葉が役立つかもしれない。ジョージ・ルーカスがスターウォーズを製作するにあたって大きな影響を受けた神話学者のジョーゼフ・キャンベルが晩年にこんな言葉を残している。

I say, follow your bliss and don’t be afraid, and doors will open where you didn’t know they were going to be.
(怖れることなく、あなたの至福に従いなさい。そうすればそれまで扉だとは思わなかった所に扉が開く)

引用元:The Power of Myth, Campbell, Joseph with Moyers, Bill, 1988, Doubleday & Company, Incorporated, P113
※日本語訳は「神話の力」というタイトルの本

自分の至福に従うことをしていれば、先が見えないような状況であったとしても、不思議な力が働いて進めるようになる、だから怖れずに至福に従いなさいということかと思う。

が、残念ながら絶対そうだと言い切れる根拠はない。確実にそうなると科学的に証明されていたら楽かもしれないが、そうはいかないのが現実。

ただ、歴史に名を残すような人、自分の好きなことをやって充実した生活を送っている人は似たようなことは言うことが多いように思う。なので、素直に信じてみるというのは良い選択だと思うし、個人的にもそう信じている。好きなことをやるのが一番だと思うし。

世界最古のストーリーの一つが教えてくれること

ギルガメシュ叙事詩
写真:FrameBoston

また、確実だからやるという考えも良い面とそうでない面があるように思う。とにかく結果を重視したければ、より確実なことを選択していくという行為はごく自然。

ただ、確実に結果を得ることを求めるのもいいけれども、何かをやるというプロセス自体に価値を見出すこともできる。

映画の世界でも、確実に宝があるから宝探しをするのではなく、あるだろうという期待を込めて宝探しをする。例が古いけれども、インディ・ジョーンズ、グーニーズ、ロマンシングストーン秘宝の谷などはどれも宝の地図があってそれに従って宝を探す旅に出る。きっと宝があるに違いないという期待を込めて。

多くの場合、映画では実際に宝は見つかるのだけれど、その宝を見つけるまでのプロセスに大きな意味がある。成長、進化であったり、人との絆だったり。

世界最古の叙事詩として有名なギルガメシュ叙事詩では、それが顕著のように思う。主人公は、宝である不老不死の薬草を大変な思いをして手に入れることができる。
が、それも束の間の喜びで終わってしまう。なんと不老不死の薬草を蛇に食べられてしまうのだ。

私が主人公なら、ブチ切れて蛇を八つ裂きにしているように思うが(笑)、そんなことはせずに主人公は故郷へと帰る。それまでの過程で経験したストーリーを携えて。

確実に宝を得ることも重要かもしれないが、それまでのプロセスにこそ大きな意味がある。というように私としては思う次第だ。

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