人通りが少ないのにどうやってそのカフェは儲けを得ているのか?
ある日の午前に水道橋付近にあるカフェに行った。その日は年が明けてまだそれほどたっていない日曜日だった。
駅から近いといえば近いが、人通りがあまりないところにそのカフェはある。なのに、そのお店にはお客さんがそこそこ入っていて、廃れることなく前からずっと続いている。
一見すると、人通りが少なくお客さんも入らなそうである。でも、ずっとカフェは続いているところを見ると、利益は出ているものと推測できる。
こうした、あまり収益になっていないのでは?と思う店に入ると、なぜ、利益が出ているのか?が気になってしまう。そこで、少し観察してみたところ……。
目次
日時で客層がガラッと変わる店
ここのカフェはオフィスビルの1階にあるのだが、来ているお客さんを見ていると、なかなか面白い。客層がバラエティに富んでいるのだ。
コーヒー片手に競馬新聞を読むおじさん
その日は、カフェの雰囲気とギャップを感じるようなおじさんがたくさんいた。
彼らは、オフィスビルの1階で競馬新聞を広げて鉛筆を動かしているのだ。ウィンズ後楽園という馬券を買うところが近いので、競馬好きのおじさんたちがよく来ているものと思う。
スーツをピシッと着た会社員
一方、たまに休日出勤で来た会社員風の人が飲み物を持ってオフィスに向かっていく光景も見られる。彼らは、コーヒーを飲んでいくことはあまりなく、テイクアウトがほとんどだ。
日時によって客層が変わる
ここから推測できるのは、平日は会社員がたくさんいて賑わっていて、休日は競馬ファンがたくさん来るという構図になっているということ。
なので、一見すると人があまり来てそうに見えるのだが、日によって来るお客さんの層が変わって来客があるということだ。
利益が出るもう1つの理由
とはいえ、近くの水道橋や飯田橋の駅前と比べたら人通りは多くない。なので、これで利益が出るか?と思っていたところ、あることが分かった。しばらくそのカフェにいると、そこは接客態度がとても良いことが分かったのだ。
常連のお客さんへの接客態度
足の悪い人には席に座りやすいように案内し、オーダーを取る。本来、お客さんがカウンターの前に行ってオーダーをして飲み物を受け取る仕組みなのだが、そのお客さんには席でオーダーを取り、ドリンクを席まで持っていあげるのだ。
良いお店だなと思っていたら、視界ギリギリのところを、人が小走りしていったのが見えた。何だ?と思って見てみると、女性スタッフが一人の中年男性客に向かって小走りしたのである。
その日は年が明けてまだ間もない頃ということもあって新年の挨拶をして、楽しそうに会話を始めた。このような光景が他のお客さんとも見られ、どうもリピート客も多そうな感があった。
お客さんが入りやすい、居心地の良い雰囲気で、型どおりに「イラッシャイマセ」という感じではなく、温かさがあり、なんだか明るい気持ちになるお店だった。
売上を上げるための3つの要素
ビジネスをやっていくにあたっては利益を出すことが必須条件。特に自分一人や数人レベルでできるようなスモールビジネスの場合、特に重要だ。そのためにも売上をどんどん上げる必要がある。
インターネット上にも本屋にもいろんな情報があるせいか、ついいろんなノウハウを求めてしまいがちになる。しかし、時代が変わっても本質的なことは変わらず、いつでもシンプルだ。
売上をつくる方法はたくさんあるけれども、結局のところ、ジェイ・エイブラハムが言うように売上を上げるには、
- お客さんの数
- 客単価
- リピート数
の3つをいかに上げるかにつきる。
まとめ
いつの時代も変わらないのは、お金を払うのは人間であるということであり、人間は感情で動くということ。つまりは、購買心理もずっと変わらない。
だから、温かみのあるそのカフェには人が繰り返しやってきて、人が人を呼んでくるのでは?と思えた。結果として、お客さんの数も、使ってくれるお金も、リピート数も増える。
もちろん、テクニックも重要だけれど、我々はつい基礎を忘れて原点から離れてしまうことがある。原点に帰ることが最も重要だな、といろいろと教えてくれるカフェだった。
ちなみに、このカフェはどこかというと、スタバだ。これがスターバックスの魅力であり、他との差になっていると個人的には思う。
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From:@ksaito54 水道橋のスタバより