バーコードを使って起業した人、新規事業を立ち上げビジネスにした人

バーコードを使って起業した人、新規事業を立ち上げビジネスにした人

バーコード。日常でよく見かけるあの白黒線が集まったあれ。世界共通だそうで、今や多くの店舗でなくてはならない存在だと思える。1949年に発明されたそうだから、意外と歴史がある。

そのバーコードに注目して起業した人がいる。

バーコードを使ったスマホアプリPayke

それがPayke(ペイク)というアプリをつくっている沖縄の会社。Paykeというアプリはバーコードをアプリでスキャンすると、商品説明が分かるという機能。

説明の動画を見ると、外国人観光客がお店で商品を選ぶ際の手助けとなるアプリとして紹介されている。外国人は日本の商品を見ても何だか分からず困ることがある。店員に聞こうにも語学の壁があるわけで、外国人のお客さんも店員も困ってしまう。

そんな問題を解消しようということで、インバウンド向けに生まれたアプリのようだ。

試したみたらこうなった

dates

試しに近くにあったデーツ(ナツメヤシ)の箱に記載されていたバーコードをスキャンしてみた。さすがにこれはないだろうと思ったら、やっぱりダメだった……。

なので、別なものにしようと、近くにあったレッドブルをスキャンしたところ、別な商品が表示されてしまった。が、修正されたという連絡を開発元からいただいたので、ペヤングの焼きそばのバーコードをスキャンしてみた(2017年1月8日追記)。

ペヤングのバーコードをPaykeでスキャン

すると、こんな感じで説明が表示された(なぜ、パクチーマックス?と思う人もいるかもしれないが、目に入ったものを適当に選んだけで特に意味はない)。普通のペヤングならまだしも、パクチーマックスにもちゃんと対応している点はすごい(笑)

peyang-payke2

言語に日本語を選択しているので説明書きは日本語だが、今のところ英語と中国語(簡体字と繁体字の両方)、韓国語に対応していてこんな形でそれぞれの言語で表示される。

peyang-payke-en peyang-payke-ch

ということで、日本語の分からない外国人観光客には嬉しいものとなっている。つまりは、観光客がたくさん来る店にも嬉しいものであり、目のつけどころは面白いと思える。

ストーリーとしての活用方法

日経の記事によると、Paykeは商品にまつわるストーリーを消費者に伝えるサービスという説明がある。実際にスキャンした結果を見てみると、ものによるのかもしれないが、ストーリーというからには商品の開発秘話や思いが解説されるのと思いきや、ただの商品説明になっていた。

インバウンド向けということあるので、それでも十分な機能だとは思う。ただ、その商品の生まれた背景や作り手の思いといったものがストーリーとして分かれば、他の商品とは違ったものになって興味を惹かれる。

また、プレゼントを選ぶ際にもストーリーは役立つ。プレゼントは、なかなか選ぶのが難しいことがあるけれども、どういう思いで作られたのかが分かれば、そのストーリーになぞらえてプレゼントを選ぶことだってできる。そうすれば、プレゼントの感情的な価値がより一層高まるだろう。実際、お世話になった人に、そうやってプレゼントしたらとても喜ばれたことがある。

デザインバーコード

barcode-kool
画像:Design Barcode

Paykeというアプリは2015年にできたもので新しいものだが、もっと前にデザインバーコードというのが生まれた。名前のとおり、バーコードにデザインを施したもの。

例えば、バーコードなんて無味乾燥なものであるのが普通だが、こんな感じでデザインが施されると印象が変わる。

degign-barcode
画像:Design Barcode

もちろん、バーコードとしてちゃんと機能する。よく思いついたなと思える。無味乾燥なものに意味を与えて何らかの価値を生み出すクリエイティブさはすごい。

まとめ

QRコードを含めるともっといろいろあって面白いもの。もしかしたら、バーコードなんて勝手に使ってはいけないのでは?なんて思う人も中にはいるかもしれないが、それは勝手な思い込みといえる(実は、バーコードにも著作権が……なんてことはないとは限らないが)。自分で枠を作ってしまって可能性を妨げることはよくあるので、柔軟な発想ができるようにしたいもの。

そのためにも、こうした事例を知っておくと、後々の発想につながりそうだ。

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