9歳の子供が好きなことで起業し、3日で890万円を獲得したその後……
こどもの日ということで子供のネタを。子供であっても起業したり,何かビジネスを始めたりなんて話はたまに聞く。
そんな話の中の1つに9歳の少年が自分の好きなことをやって、わずか3日で11万ドル(当時の2012年4月のレートだと約890万円)を獲得したという話がある。
ねとらぼの記事によると、この少年を題材にした動画は200万回以上再生されていて大きな注目を集め、結果として11万ドルを手にしたのだ。
9歳の少年が一体何をやったのか?
9歳の男の子が好きでつくった“あるもの”が話題に
彼が作ったのはゲームセンター。アメリカはロサンゼルスにCaine Monroyという9歳の少年が立ち上げた。彼の名前をとって、Caine’s Arcadeと呼ばれるそうだ。ゲームの材料の多くは廃棄された段ポール。
それを、偶然通りかかった映画制作者が発見してその少年と父親を取材し、ドキュメンタリー映像をつくった。それが一気にソーシャルで広がって、3日間で11万ドルも集まったそうだ。何が起こるか分からないもの。
今のようなネットの環境がなかったらまず起こらなかったことだろうと思えるので、ひと昔前とは違って可能性が広がっているなと思える。
一時的に盛り上がって終わりではない
すごいのは一時的にパッと盛り上がって終わりというのではなく、第2弾の動画もできたし、今では寄付金も集まり続けていて24万ドルもの額になった。
そして、Caine’s Arcadeの記事によると、Caineくんのような創造的な人材、起業家精神を育成するためのimaginationという基金ができ、130を超える支部が20ヶ国に展開されているそうだ。
2012年に始まり、2016年の今、70ヶ国、50万人にものぼる子供たちがプログラムに参加したとのこと。これから似たような人材が増えることを願いたいところ。
まとめ
偶然によって発見されたCaineくんのゲームセンター。幸運は準備した者に訪れるといったことはよく言われるが、頭の中に構想として持っているだけでは、この幸運は訪れなかっただろう。行動に移したからこそ、それが目にとまったわけだから。
何か始めとしてもうまくいくかは分からないが、何もしなければうまくいかないことは確かだ。
足踏みして何もしなければ今のまま。分からないながらも一歩踏み出して前に進んだ人は、やがて成果を手にする、という構図がますます顕著になっていくのだろうなと思える。
最後にジョージ・ルーカスに影響を与えた神話学者のジョーゼフ・キャンベルが晩年に口にした言葉を。
Follow your bliss.
The universe will open doors where there were only walls.
(あなたの至福を追求しなさい。そうすれば宇宙は壁しかなかったところにドアを開くだろう)
—Joseph Campbell