Google Home Miniでできること一覧と使って初めて分かった想定外のポイント
Google Home Miniを買った。買うまではできることは何なのか? なんの意味があるの? みたいな懐疑的な感覚があったのだけれど、使ってみると、「こんなこともできるか!」 とか、反対に「こんなこともできないのか……!」というのがあって面白い。
そして、なにより良かったのは体験ができたことで、今後の未来が少し見えたこと(普及すればの話であくまで個人の見解だが……)。なので、買ってみないと分からないし、体験してみたかったと思って買ってみた甲斐があった。
まだまだできることは少ないけれども、どんな機能があって何ができて何の役に立つのか、また、それでも満足感がなかった理由をまとめてみる。
目次
Google Homeでできることを公式サイトをもとにまとめると
正しい情報は公式ページを見るに限るので、公式ページからできることをピックアップ。するとこんな感じになっている。
Google Homeの公式ページに書かれている34の機能
この記事を書いた時点では、Google Homeヘルプに一覧として掲載されているのは以下のとおり。
Google Home でメディアを利用する
- Google Home で音楽を聴く
- 音楽サービスをリンクしてデフォルト サービスを設定する
- Google Home の Voice Match とメディア
- ラジオを聴く
- ニュースを聞く
- 制限付きコンテンツの再生を管理する
- Chromecast 対応アプリから Google Home にメディアをキャストする
- Google Home で Chrome ブラウザのコンテンツを再生する
- Google Home で Android オーディオを再生する
- ゲストモードと Google Home
- Bluetooth を使用して Google Home で音楽を再生する
Google Home を使ってテレビやスピーカーを操作する
- Google Home を使ってテレビで YouTube 動画を再生する
- Google Home を使ってテレビ番組や映画を再生する
- Google Home からスピーカーやテレビでオーディオを再生する
- Google Home デバイスとスピーカーのグループを作成する
- Google Home を使って Google フォトを表示する
- Google アシスタントの使用中に動画や音楽の音量を下げる
- 動画や音声の再生に優先して使用するテレビやスピーカーを選択する
- Google Home を使ってテレビをオンまたはオフにする
- キャスト メディア制御通知
一日の予定を立てる
- 「今日はどんな日」を設定、管理する
- 天気情報、天気予報を確認する
- カレンダーと予定を確認する
業務をこなす
- ショッピング リストを作成する
- ショートカット コマンドの作成と管理
- Google アシスタントでスマートフォンを探す
- アシスタントに覚えてもらう
家電を操作する
- Google Home を使用してスマートホームデバイスを操作する
タイマーやアラームを管理する
- アラームを設定、管理する
- タイマーの設定と管理
知りたいことを尋ねる
- 知識や情報を得る、辞書や単位換算などを利用する
- スポーツ、リーグ、チームの情報を得る
- 株式市場と金融に関する情報を得る
ジョーク、クイズ、ゲームなどを楽しむ
- ジョーク、クイズ、ゲームなどを楽しむ
引用:Google Homeヘルプ ※インデントは勝手に付加
ただ、これだと分かりにくそうなのがいくつかあると思う。ピックアップしてみるとこんな感じだろうか。
- Google Home の Voice Match とメディア
- Chromecast 対応アプリから Google Home にメディアをキャストする
- 「今日はどんな日」を設定、管理する
- ショートカット コマンドの作成と管理
- アシスタントに覚えてもらう
補足:Google HomeのVoice Matchとメディア
これは声の選別をして個人にカスタマイズした使い方ができるということ。といっても、主な使い方は音楽やYouTube、Netflixの動画などの再生をその人に合わせて途中から再生するとか、関連する音楽や動画を再生するといったこと。
なので、家族で使う場合には便利になるという感じだろう。
補足:Chromecast対応アプリからGoogle Home にメディアをキャストする
これは単にSpotifyなどをGoogle Homeと連携できるということ。連携すると後述のとおり、音声操作ができて便利になる。
補足:「今日はどんな日」を設定、管理する
今日は立春ですみたない感じで教えてくれる(立春は適当に書いただけなので、あくまで例)。
Googleのカレンダーを使っていて予定を入れておくと、今日の予定も教えてくれるので、個人の状況に合わせて使うこともできる。Voice Matchの機能を使うと、その人の声に合わせて答えが返ってくるように設定することも可能。
Google Homeヘルプによると、以下の6つが設定可能。
- 天気
- ニュース
- 交通状況
- リマインダー
- カレンダー
- フライト状況
補足:ショートカットコマンドの作成と管理
Google Homeアプリからショートカットを表示させた画面
ショートカットコマンドとは、いつも使うコマンド(Google Homeに対して要求すること)を、ひと言で済ませられるように設定できる機能。Google Homeのアプリにはあらかじめ上記の画像のように候補が例示されているので、それを見ればイメージはつくだろう。
ラーメンタイマーなんかはカップ麺や袋麺をよく食べる人や、いつも同じ麺類を茹でる人なんかは重宝しそうだ。個人的には、一番上にあるとおりコーヒープレスのタイマーに使っている。
と言いながらも、上記の画面だと正しく設定されているはずなのに動かなかったのだが……。今は動くようになったが、もし、ショートカットが動作しない場合にはこちらの記事が役立つかもしれない。
Google Homeのショートカット設定方法と動かないときの対処法
Google Homeのスマホアプリからだと音声ではなく、文字入力でも設定可能。
補足:アシスタントに覚えてもらう
音声メモ。こちらは便利に使えるなと思ったので後述する。
Google HomeとGoogle Home Miniの違い
物理的な見た目や大きさ、重さ以外を除くと、音質の良し悪しくらいかと思う。あとは、直接機器を触るときの操作方法。
操作方法なんてのはたいして違わないと思うので、選ぶ際の基準としては音質を気にするかどうか? 見た目はどっちがいいか? 大きいのと小さいのとどっちがいいか? といったことかなと。
個人的にはわざわざ値段が高く大きなものより、コンパクトで邪魔になりにくく価格も安くて音以外の機能は同等ならMiniで十分だと思えた。
使ってみて役立った機能
役立つ機能というのは、その人がどう使うかによるので一人ひとり違うと思うけれども、個人の感想としていいなと思ったのは次のとおり。
音楽再生は、曲を飛ばしたりリピートできるのがかなり楽でいい
Spotifyと連携して使っていてすごく便利だなと思うのが曲のスキップ(無料版はできないので有料でSpotifyの話)。
好き嫌いが激しいのか苦痛になる曲もあるし、どうでもいい曲は聞きたくないのでバンバン飛ばすのだが、PCだといちいち画面を開かないといけないので面倒。スマホだとマイクつきイヤホンだと操作は楽だけれども、バッテリーを食うのであまり使っていない。
なので、家で音楽聴きながら何かするときには、口頭で「次」とか「次の曲」とか言うと飛ばしてくれてすごく使い勝手がいい。私のSpotifyの使い方だと最初のとっかかりだけはちょっと難ありだけれども、一度走らせたら楽な感はある。
難ありというのは、Daily MixとかNew Release Radarなんかをよく聞くのだけれど、何度言っても再生してくれないから。ヘルプにはできるとあるのだけれど、やり方が悪いのかDaily Mixなどはできなかった。
なお、自分の作成したプレイリストを再生するというのはできる。また、バンド名+曲名でその曲を再生することも可能(できないこともある)。
ちなみに、音質に関してはどの程度なのか気になっていたが、個人的には気にならないレベル。音楽の音質はそこまで気にならないというのもあるけれども、カフェなんかで流れる音楽と同じような感覚かなとは思えた。
ショッピングリストを手軽に追加できる
Google Homeのアプリからショッピングリストを表示
掃除をしていたり料理をしていたり何か作業中のときや、食事中に「これ買わなきゃ」と思ったときや、寝る前に思い出した、なんてときに簡単に買い物リストを更新できるのは便利。後から……なんて思っていると忘れてしまうので、助かる機能だ。スケジュール管理と一緒に使うとより使いやすくなりそう。
スマホですら億劫なときや料理をしていして手が離せいないとか使えないときには、とても便利で買ってよかったと思える機能の1つとも言える。
ただ、この記事を書いた時点ではGoogle Homeからショッピングリストの追加はできるけれども、削除はアプリからでないとできない。
あと、家の構造にもよるけれども、トイレや風呂に入っているときなんかもいけるかも。トイレットペーパーがない→あとで買おうなんてときには役立ちそうだ(Amazonダッシュボタンのほうが楽という話はあるが)。
現時点では日本ではまだ買い物まではできない
Google Express(画像はGoogle Expressのトップページより)
この記事を書いている時点では、まだ日本ではGoogle Home経由で買うことはできないが、アメリカではGoogle Expressというサービスがすでに走っていて買い物をすることも可能。ウォルマートやコストコなどと連携している。AmazonとAmazon Echoに持っていかれないように競争している感がある。
アイデアメモにアシスタントに覚えてもらうを使う
こちらもショッピングリストと似たようなものになるが、より汎用的な内容を記録しておくもの。先日、役に立ったのが寝る前にふと思いついたアイデアを忘れないように音声メモとしてGoogle Homeに記録してもらったとき。
いちいちスマホを取り出して入力とか紙とペンでとやるより遥かにやりやすい。音楽やっている人ならメロディーが浮かんだらパッと記録するなんてことが楽になるかも。
ただ、現時点では3つまでしか記録できないので、早めにアイデアは吸い上げておいたほうがいいかとは思う。
食べ物情報を聞いて料理に活かす
糖質、タンパク質、脂質、カロリー、ビタミンAとかカルシウムとか栄養成分を教えてくれる。ビタミンは? とかミネラルは? という広範囲な問いかけは答えてくれない(Webで検索して参考ページを読み上げてくることはある)。
糖質やカロリーを意識しているような場合には役立ちそう。
計算
電卓を使いたいけどスマホも電卓探すのも面倒……なんてときには便利。個人的には、食べ物の栄養素とともに計算することが多い。
ちなみに、日常生活ではまず使わないけれども、三乗根とか自然対数なんかも答えてくれたので、さすがだなと思えた笑
ただ、例えば、 (3 + 3) / (9 + 11) といったカッコつきの計算はダメだった。
カッコつきの計算はちょくちょく必要になるので使えたらいいのだが、できない模様。メモ機能を使うとできなくはないんだろうけど、だったらスマホかPCで電卓使えばいいかなと思えてくる。
単位や通貨の換算
重さ、長さ、面積、体積などの物理的な単位換算と、通貨の計算というか今のレートを聞くことができる。
単位換算が役立ったのが海外の商品を買おうとしたとき。
海外の商品を買おうとしているときなんかは、長さや重さが日本人には馴染みににくい単位になっていることもあるので、そんなときに役立った。
通貨に関しては、旅行に行く前にガイドブック見ながら値段を見て日本円でいくらい? なんて調べるのができるかと思いきや、ベトナムドン円とかカンボジアリエル円はダメだった。なので、通貨は主要通貨が対象かと思う。
不動産の物件を見ているときには、平米と畳の換算も役立ちそうだ。
辞書機能
日本語環境にしていると日本語しか聞き取ってくれないので、和英辞書、和西辞書みたいな感じの使い方にはなる。日本語の発音は今のところ、機械音っぽい感があって不自然さはあるけれども、英語の発音にると急にピシッとする感がある笑(単に英語の発音を分からないだけというのもあるが……)。
天気・気温
外を歩く人や自転車移動の多い人は特に天気が気になるもの。手軽に聞けるのはありがたい。ただ、降水確率は? と聞いても天気しか答えてくれない……。
とはいえ、いちいちスマホを見なくても、天気や気温が分かるのは嬉しい機能。降水確率や気温の時間変化など細かく知りたい場合にはまだまだだが、朝、昼、夜に分けて天気を聞くことは可能。
使ってみて分かった使い勝手など
我が家のGoogle Home Mini
最初は、「こんなの何に使うの?」となっていたけれども、けっこう便利に使えることもあったのと初期に体験ができたのは良かったなと思える。
ここでは、体験から分かったことをビジネスの観点も交えて所感を。
Google Home Miniの実際、使い勝手など
聞き取りの精度はも申し分ないと思うし、音量も音質も何ら問題ないものと思う。「OK、Google」または「ねぇ、Google」と話しかけると反応する。反応したかどうかは機器が光ったかどうかで判断(上記の写真のように光る)。
呼びかけた後に聞くタイミングはけっこう早くてもOKのようで、「OK、Google今日の天気は?」という感じで、「OK、Google」の後にひと呼吸置かなくても答えてくれる(ダメなこともある)。
大きさは、平面で見ると成人男性の握りこぶしくらい。平べったいので、握りこぶしみたいに丸くはならない。
バッテリーはないので動かすには電源が常に必要になり、持ち運びはしにくい。ただ、USB接続なので、持ち運びできるバッテリーがあればスペックによっては動くものと思う。車ならシガライターから電源はとれるようだ。データ通信量を考えると、車で使うのはやめたほうがいいようには思うが……。
家電との連携はまだまだな感が
スマート家電との連携が少しずつ進んでいる感があるが、新たにそろえるかなどしないと難しいのが現状。赤外線のリモコンを使った家電や照明などコンセントのオフオンだけで済むような場合には、別途、それ用の商品を買うことでなんとかすることは可能。
なので、この辺りはまだまだかなとはいう感はある。
Chromecastの連携もまだエンタメ中心で検索結果のTV表示なんかはまだ
Chromecast(Google Homeのページより)
Chromecastという装置を別途用意することで連携することでTV画面に動画を映すこともできるのだが、できるのはNetflixやYouTubeの動画を映すことくらい。それはそれで良い機能だとは思うのだけれど、個人的には検索結果をモニターに表示してくれたらもっといいなとは思えた。
さらに表示された検索結果の中から見たいのを選択できて結果が大画面に出たらなおのこといい。スマホなんかの小さな画面で見る必要もないし、手軽さもあるという使い勝手の良い検索ができる。
まとめ
ということで、Google Home Miniを使ってみた所感に関してまとめてた。使ってみないと分からないことが多いので、気になる方は買ってみるのはお勧め。
Miniでも普通サイズでもできることは変わらないと思うので、価格の安いMiniで十分な感はある(普通サイズは使っていないので比較はできないが)。
なお、2017年に半額セールをやっていたようだが、それを見逃してしまったので定価になったけれども、記事を書いた時点ではメルカリを見たら未開封品も4500円くらいで安く売られているようなので、安く手にしたい人はメルカリなどで買ってもいいかも(保証は期待できないが)。
ビジネスの観点からGoogle Homeを見てみたときに思えた変化に関してはこちらの記事にまとめているので、合わせてどうぞ。
スマートスピーカーの登場でビジネスはこう変わる。米国で3世帯に1つ普及、日本は5.7%
先日、Google Home Miniを買ってみた。こういうのは、実際に使って体験してみて分かることがある。例えば、今後のGoogle検索が変わっていくだろうなと思えることや、スマホが置き換わっていくだろうな、という感覚は使ってみないとわからなかった。 当然、そうした変化によってビジネス環境というのは変わっていくので、今どうなっているか? という話と今後はどうしていくといいか? ということに関して考えてみた。 スマートスピーカーとしてGoogle Home Miniを使ってみた感想などはこちら。 Google Home Miniでできること一覧と使って初めて分かった想定外のポイント
役に立ちました 書いてくれてありがとうございます