上場企業の時給ランキング、時給を考えてはいけない理由
上場企業で働く人たちの給料。時給換算するとどうなるのか?それを計算した結果が発表された。計算したのは、VORKERSという就職や転職の際に役立つ会社情報を提供しているサイト。
ちなみに、私が学生の頃やっていたアルバイトの1つは時給750円。東京じゃ最低時給にも満たないが、田舎じゃこんなもんだろうと思う。今はどうなのか見てみたら、ちょっと変わっていて時間帯によって730円、780円、土日は830円という時給だった。当時は土日ばかりだったので、少しよくなっているようだ。
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上場企業の時給ランキング
さて、上場企業の時給はどうなっているだろうか?時給算出の条件や方法はこのとおり。
「時給」は、有価証券報告書による平均年収を、各社の標準労働時間及びVorkersに投稿されている平均残業時間(月間)から算出した年間勤務時間で割った金額となります。今回の集計では、上場企業1,196社を対象とし、純粋持株会社は除いております。
時給=平均年収 /{(月間標準労働時間 + 月間平均残業時間)×12}
上位30社が公表されており、年収の高い会社がランクインしている。ちなみにVOKERSによると、上位10位は次の通り。
- 三井物産株式会社
- 住友商事株式会社
- 伊藤忠商事株式会社
- 三菱商事株式会社
- 丸紅株式会社
- 三菱地所株式会社
- 三井不動産株式会社
- 株式会社キーエンス
- 株式会社電通
- 双日株式会社
8位のキーエンスは高い年収の会社としてよく取り上げられるが、時給換算すると4,959円になるそうだ。残業時間が87.0時間らしいので、平日はほぼ会社に入り浸りだろう。会社員の頃、残業80時間は珍しくなかったので、何となく感覚は分かる。
また、あくまで平均であり、サービス残業は含まれないし、福利厚生も考慮されていない。なので、金額だけを見るとアルバイトの時給のたかだか5倍くらいしか差がないと考えることができるかもしれないが、単純比較はできないだろう。
加えて、時給はひとつの指標でしかないので、こんな側面があるよ、というだけ。生活できる分があれば十分で、もっとプライベートを充実させたいという人もいるだろう。反対に時給至上主義くらいの感覚でもいいと思うが、あくまで1つの指標。
自分でビジネスをやるなら時給という概念は捨てる
時給ランキングを取り上げておいてなんだが、自分でビジネスをやる者としては、時給という概念はあまり意味をなさない。大切なのはどれだけ価値を与えられるかなので、何時間働こうと関係ないからだ。10分で終わらせた仕事が10日で終わらせた仕事に勝ることだってある。
この価値を与えた分だけ報酬になるという感覚がないと、自分でビジネスをやったとしても、うまくいきにくいだろうと思える。
自分の時間を知るにはプラスに
一方、自分の時間を考える上では、時給を計算するのはいいと思う。プライベートとビジネスがごっちゃになると、計算できなくなるが、生産性という観点で時給を算出するのはいいことだと思える。
また、数字という客観的な観点で、自分の時間が金銭的な価値をどれだけ生み出したかを知るのは、自分のことを考えるキッカケになり得る。
ということで、一度、自分の時給を計算してみてはどうだろうか?
時給を上げる2つのやり方
では、時給を上げるにはどうしたらいいのか?より正確には、価値を高めるにはどうすればいいか?ということなるが、大きく2つのやり方がある。
隣の芝生は青く見えるし、無い物ねだりになりがちなので、つい自分の得意でないほうに価値を置いてしまうことがある。しかし、人それぞれ特性があるので、どっちがいいということはない。いろんなやり方でうまくいっている人はいるもの。
できるだけ自分がいなくても回る仕組みをつくる
1つは、自分がいなくても誰か他の人、あるいはコンピュータでもできるような仕組みを作るというやり方。例えば、フランチャイズ、新家元制度(インストラクター育成)など。
会社にいると、マニュアルを作れとか人に仕事をつけないとか、いろいろと言われるので、この観点で考える人が多いかもしれない。
できるだけ自分がいなくては回らない仕組みをつくる
もう1つは、正反対で自分が必ずいなくてはならないようにして、自分の価値をどんどん高めるやり方。例えば、アーティストや作家、士業など。
自分と同じようなことをできる人を育てるではなくて、自分がどんどん成長していってどんどん真似のできない人になるということ。
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From:@ksaito54 原宿のスタバより