ビールの売り子は野球場でどれだけ売るのか?トップはどうやって売っている?
野球はそこまで興味はないのだが、小学生のとき以来野球を生で見たことはないので、大人になってから一度は見てみようと球場に見に行ったのだが、野球よりも気になったのは、いわゆる「売り子」と呼ばれるの人たち。
売り子が野球場で売るビール。1日何杯売れるんだろうか?前に神宮球場にナイターを見に行ってきたときのことを思い出した。最高でどれだけ売った人がいるか?とかどうやって売っているか?など調べるとなかなか面白いもので、何をするにしても役立つことが分かる。
ちなみに、新幹線の車内販売でも卓越した結果を出している人がいる。こちらもその人なりの工夫が分かり、面白い。
なぜ、新幹線車内販売のトップ売り子は常人の7.2倍も売れるのか?| IDEASITY
目次
売り子の売るビールの値段は?男もいる
球場では、こんな感じの若い女性がビールの入った重い容器を背負って走り回っていた。なお、写真は私が撮ったものだが、アップしていいかどうかは本人から許可をもらっていない。なので、顔が写っていない写真にしている。ちなみに、女性だけでなく男性の売り子もいる。
また、球場によって値段は変わるようだが、ビール一杯で700円~800円だそうだ。そのビール、一日でどのくらい売れると思うだろうか?それが気になって彼女たちの動きを観察することにした。
調べてみると、最高記録はこれだけの数を売ったケースだそうだ。
「売り子」が売ったビールの最高記録
私が野球場にいたときにも、あちこちでビールを注文している人がいた。
今までの最高記録はどれだけかというと、私が調べた限りでは1日に487杯だそうだ。ソースが思い出せないので、伝聞でしかないのだが、確か高校野球の記録。なので、朝から夕方くらいまでの比較的長い試合時間だった可能性はあるものの、すごい記録だ。なお、東洋経済の記事によると売り子をやっていたことのある、おのののかさんは400杯売ったらしい。
プロ野球の場合には、千葉マリンスタジアムで370杯売った売り子がいる。参考までにプロ野球の平均試合時間は3時間らしいので、もし3時間で売ったとするなら1分当たり2杯売っていることになる・・・。
売り子を見ていて分かること
実際に球場で売り子を見ていると様々の発見がある。元気良く声を出す人もいれば、笑顔を絶やさない人もいる。キビキビと動く人も入れば、落ち着いて動く人もいる。ちなみに売り子は女性が多いが、男性もいる。野球場では男性客のほうが多いので、自然と女の子に目が行ってしまう人が多いだろうけれど。自分自身がそうだし。
特徴的なのが、お札の持ち方。なかなか面白くて、お札を折りたたんでこんな感じで指に挟んでいる。スピードが大事なので、効率を考えた結果、こうなったものと思う。
Photo:Beer Girl holding money at Yakult vs Giants baseball game By eyeonjapan.com
どうやってたくさんのビールを売る?
さて、どうやって売り子たちはビールを売っているんだろうか?どんな世界も平均して皆、同じ何てことはほぼなくて売れる人と売れない人が偏る。売り子の世界も同様だ。
まずは、あなたならどうやってビールを売るだろうか?こうしたことを日頃から考えていると、いろんなヒントが日常から得られると思うので、考えてみるといいと思う。私なりに考えたのは、
- 笑顔を見せる
- タイミングをちゃんと見る
- キビキビ動く
- リピートを狙う
の4つ。
やっぱり見ていて気持ちがいいのは笑顔の人、どうせ買うなら笑顔の人から買いたい思うだろうから笑顔と考えた。
タイミングに関しては、観客席にいると分かるが、応援が盛り上がってるときはファンの人は野球以外見えていない。私は野球にはそこまで関心がないので、周りばかり見ていたが、これは特殊の例だ。だからきちっとタイミングを見ることが重要ということ。
キビキビ動くというのは、目につきやすいからだ。視界にふと入るのは動いている人や物。その動きが他よりも速いと目が注意を向ける。
リピートは商売の基本だから。一度買った人はまた買う可能性が高いので、覚えておいてさりげなく近づく。飲み物でなくても球場で何か買ってる人を狙うのもよさそう。何か買う意思がある人なので。
あなたは何を考えただろうか?
実際に売り子がやっていること
Photo:Beer girl at Giants vs Yakult Baseball game By eyeonjapan.com
トップセールスの売り子たちが実際に何をやっているか?それを知ると、地道な努力をしっかりとやっているなということが分かる。
例えば、ある売り子の女の子は、営業日誌をつけているんだそうだ。常連さんの似顔絵、席番号、口癖をメモし、交わした挨拶の言葉まで記録している。年に1度来るお客さんすらも遠くから見て判別できるんだそうだから驚きだ。
そして、経験から分かっていることをしっかりと実行する。
例えば、
- 平日は常連を中心としていわゆるルートセールスに徹する。
- リードしているチームのファンを中心に売る。
- 1杯目から2杯目までの注文時間を見て、3杯目のタイミングを見計らって売りにいく。
- グループのお客さんは、1人が飲み終わったタイミングで売りに行く。
といった具合に。
まとめ
要するに、かわいいから売れるわけではないということ。かわいさは売れる原因の一つにはなるだろうが、決定的な要素にはならない。また、15kgくらいある重たいタンクを背負ってるので、体力勝負の一面もあるけれども、体力があるから売れるということでもない。
ちなみに、新幹線の車内販売の売り子にもすごい人がいる。野球場の売り子とはまた違った条件下で、結果を出す人は、どんなことをしているのか?
なぜ、新幹線車内販売のトップ売り子は常人の7.2倍も売れるのか?| IDEASITY
野球場の売り子にしろ、新幹線の売り子にしろ、最大のポイントは、自分の頭で考えて仮説をつくってそれを検証しながら進めるということ。どこ世界でも同じ。卓越した結果の裏にはそれ相応の行動があるということを彼女たちから学ばせてもらえる。ということで、また行ってこようかなと思えた。
仮説検証というのは、このような大きなビジネスでも当然、やっている。それが分かるのが、LINEを圧倒的な位置にまでもっていき、スマホのコミュニケーションを変えてしまった人物が内部で何をやっていたのか?を話してたくれたこちら。
なぜ、LINEは急成長した?LINEを広めた中心人物、舛田淳氏が明かした戦略| IDEASITY