セブンイレブンのトップが試食をする本当の理由が深い
セブンイレブンは、他のコンビニを突き放していることはよく言われること。よく言われるのが、1店舗当たりの1日の売上の違い。後述するとおり圧倒している。
ところで、最初にこんな質問をあなたにしてみたい。
Q.セブンイレブンとローソンとファミリマートが近くに見える。どのコンビニに行くだろうか?
もちろん、人それぞれだろうけれども、数を集めるとセブンイレブンと答える人が多いだろうと思う。なんでこんなに強いのか?その秘密はこんなトップにありそうだ。
目次
どれくらいセブンイレブンは他を圧倒しているのか
他のコンビニを圧倒しているという理由の1つがこれ。よく言われるのが、1店舗当たりの1日の売上の違いだ。
セブンイレブン:66.4万円
ローソン:54.2万円
ファミリーマート:52.1万円
となっている。1店舗あたりで、12万円もの差がついているわけだ。
少し突っ込んでセブンイレブンと他店との差を計算してみると・・・
1店舗当たりだと金額の差が小さく見えなくもないので、これをもとに勝手に計算してみよう。するとこうなる。
まずは、店舗数。セブンイレブンの店舗数はどのくらいあるかというと、17,886店舗ある(2015年7月現在※1)。2位のローソンは、12,226店舗ある(2015年2月現在※1)
つまり、店舗全体を年間で考えてみると、
セブンイレブンの店舗売上
66.42万(円) × 17,886(店) = 約119億(円)
これが年間だと365倍、つまり、
66.42万(円) × 17,886(店) x 365(日) = 約4兆3,361億(円)
となる。
ローソンの店舗売上
54.2万(円) x 12,226(店) = 約66億(円)
これが年間だと365倍なので、
54.2万(円) x 12,226(店) x 365(日)= 約2兆4,187億(円)
となる。店舗売上は、2兆円近い差があるということ。
売上げ差だけでなく利益率も違う
2014年2月期決算の情報をもとに個人投資家の方が分析した結果によると、営業利益率は、セブンイレブンが31%に対して、ローソンは14%、ファミリーマートは13%となっている。
なので、利益率もセブンイレブンがローソンよりもファミマよりもいいときているのだら、圧倒しているという話も納得がいくだろう。
セブンイレブンの鈴木会長が試食するのは、味のチェックのためではない!?
そんなセブンイレブンのトップと言えば、鈴木敏文会長。すでに2015年の時点で82歳という高齢だが、セブンイレブンをずっと牽引してきている極めて優秀なトップ。
なんとそのトップである鈴木敏文会長は自らが新製品の試食をするそうだ。その話を聞いたときには、さすがにこだわっているところは違うと思った。
最初は、味をチェックしているのだと思っていたのだが、本当の理由はそこではないようだ。当然、味は見るのだけれども、ここで疑問がある。それは、鈴木さんの味覚は特別優れているのか?ということ。
セブンイレブンの鈴木敏文会長が試食をする本当の理由
鈴木さん自身も自分は味覚が優れているから、試食をしているというわけではないと話している。では、何のために試食するのか?それは、本人の言葉を借りるとこうなる。
「私の味覚が優れているから合否を決めるために試食をやっているのではない。トップ自らが試食を繰り返しやっているということで、商品の品質の向上を重視しているという姿勢が示され、絶対にいいかげんなことは許されないという緊張感がそこに生まれてくる。これが大事なことです」
鈴木会長の姿勢から分かること
自分に部下がいる人、従業員がいる人はもちろん、たとえ一人だとしても同じことが言えるんじゃないかと思える。 何かをやろうと決めても、継続できないという声はよく聞く話。自分自身もそうだ。
例えば、
- ビジネスをやろうと思って決心したものの、途中で挫折する
- 本や教材を買っても途中で止めてしまう
- ブログを書こうと思ったけれども途中で止めてしまう
あるいは、
- 運動しようと決めたのにやらない
- ダイエットしようと決めたのにやらない
- 早起きしようと決めたのにやらない
など、ビジネスと直接は関係ないこともあるかもしれない。
もちろん、やりたくもないことを無理矢理やる必要はないし、途中で違うと思ったら止めたらいい。
ただ、誰からも強制はされないことをいいことに、自らがそうしたいと思って決めたことを守らないということはないだろうか?
自分との約束を普段から守れていれば、それが早起きだろうとビジネスだろうと守ろうとする。一方、自分との約束を普段からいい加減にしていたら、それが早起きだろうとビジネスだろうと同じことになる。
と考えるのが自然に思える。
もちろん、好きなことは止められてもやるので、100%そうではない。
ただ、ビジネスをやろうと思ったら、やることが全て面白くてワクワクするようなこととは限らない。時に、「うわぁ・・・面倒くさい・・・」と思うようなことや「できれば避けたい」なんてこともある。
そんなときに普段の姿勢が現れるというわけだ。普段から継続できないのなら、ちょっとした壁が出てきたら止めてしまうだろう。
我々はこの瞬間から変わることができる
今この瞬間から変われるところが人間の素晴らしいところ。急にガラッと変わるのは無理があるとしても、ジワジワと少しずつなら変われる。習慣の生き物と言ってもいいと思う。
なお、大前研一さんによると、自分を変えたかったら、次の3つしかないという。
- 時間配分を変える
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
そして、最もよくないのが決意を新たにすることで終わってしまうこと。よっぽどインパクトのある決意でない限り、一瞬だけ気持ちが高まって普段の習慣に飲み込まれてしまうのがオチだ。気持ちの変化だけはあるので、なんだかやった気がするが実体は何も変わっていないのでやっかい。
まとめ
とまあ、自分で書いておきながら耳が痛い話・・・。これまでにどれだけ、早起きしようと思ったか分からない。早起きだといいながら朝の4時に寝て、また明日から!という決意を何回しただろうか(笑)
開き直って朝起きる意味はないと考えて早起きを放棄しようとも考えた。でも、重要なのは朝早く起きることというよりも自分で決めたことを守ることだ。そう考えるようになった。
そのためにも、ハードルの低いところからやろうと決めた。ということで、どんなに疲れていてもソファーで寝て起きたらシャワーなんてことはしない。といった簡単なことから改善中。
あとは、
- 感謝していること
- 良かったこと
- 改善したほうがいいこと
- 何のために日々の活動をしているか?
ということを自分の頭の中を書き出す作業と共に毎朝、やるようにしている。急には変えられないので、今は少しずつ変えていきたいところ。