秀逸なアイデアで売上18.3倍にした日本の会社のやったこと
世の中に画期的だなと思えるものはたくさんある。そういうアイデアが好きなので、見つけると嬉しくなってしまう。
たくさんあるけれども、例えば、前にこちらの記事で書いた「HOPE SOAP」というものがある。HOPE SOAPは、石鹸のなかにおもちゃが入っている石鹸で、南アフリカはケープタウンの貧民街で衛生環境の悪さからくる感染症の予防につなげようとWHOが配布した石鹸だ。子供にとってみたらおもちゃを石鹸で覆ったものという認識かもしれない。
感染症は手を洗うことで大部分を防ぐことができるので、なんとか子供に手を洗わせたいところだが、なかなか難しい。そこで、HOPE SOPEが生み出させれたというわけだ。石鹸を減らすことでなかのおもちゃが取り出せるので、手洗いを促進できるという目論見。その結果どうなったかは、こちらに書いたとおり。
すごいアフリカの石けん、人の行動を変えるアイデア、コピーの力の例
で、今回、それと似たようなのがまた生み出された。それが「WASHABLE BOOK」という絵本。
※トップ画像、サムネイル画像はこちらのWASHABLE BOOK (ANGFA) Japaneseより
日本の会社がつくった画期的な商品
WASHABLE BOOKは、アンファーという日本の会社がつくった絵本で、生まれた背景は先のケープタウンのときと同様に、手洗いによって病気を防ごうという目的。
※ちなみに、アンファーはスカルプDという名前のシャンプーなどを製造・販売しているところ。
CSR活動の一環としてSAVE SOPEという石鹸を配布するという活動もしており、単に配って終わりではなく使ってもらう工夫もしているというのはとても素晴らしいなと思える。
WASHABLE BOOKはこちらの動画のとおり、石鹸で手を洗ってそのまま絵本に触れると、カラーの絵が浮かび上がってくる。
2017年10月スタートということもあってかSAVE SOPEによってどれくらいの予防効果があったかは調べきれなかったが、「予防医学のアンファー」打ち出しているだけに企業の姿勢とマッチしたCSR活動になっているなと思える。
洗える絵本、WASHABLE BOOKのおかげで石鹸の売れ行きは……?
冒頭のHOPE SOAPはWHOが提供したものだが、今回のWASHABLE BOOKとSAVE SOAPは営利企業がやったこと。
といってもCSR活動なので、利益を出すことを第一目的にしたものではないとは思うが、結果としてWASHABLE BOOKの提供によってネット、TVなどさまざまなところで話題になって、売上が1730%増(18.3倍)になったそうだ。
社会貢献にもつながって、自社の利益にもつながり(と推測)、現地の子供も嬉しいという三方良しを実現したプロジェクトになっているなと思える。
まとめ
こうしたやりたいから進んでやる、その結果、他の面でもプラスにもなる。そうしたアイデアは大変素晴らしい。
細かいことをいうと、HOPE SOAPの石鹸は壊してしまえばいいし、飽きるなんてこともある。今回のWASHABLE BOOKも何度もやっていたら飽きてしまうわけで習慣化できるは分からない。
しかしながら、こうした活動には意味があると思うし、何よりアイデアが素晴らしいよなと思える。
他にも、秀逸なアイデアは冒頭でお伝えした、
すごいアフリカの石けん、人の行動を変えるアイデア、コピーの力の例
はもちろん、他にもたくさんあるので、こちらからどうぞ。