2024年になくなる仕事、人にしか出来ないとされている職も消える?
秋葉原に店を構える、あるイタリアンの飲食店。そのお店で非常に嬉しくなるような体験をした。ビジネスに関心がある人にとっても役立つ体験だ。
秋葉原といっても浅草橋側なので電気街の雰囲気はない。少し大きめの道路からちょっと細い道を入ったところにあるお店で、平日のランチの時間はいつも人がいっぱい。12時前に行くか、13時近くにならないと空きがないくらいの人気のお店。とてもおいしいので、秋葉原のオフィスにいた頃に頻繁に行っていた。
ランチのパスタセットは1000円。大盛りは無料でサラダもしくはスープがついてドリンクもセットになっている。サラダには私の大嫌いな生のトマトが入っているのだが、私は結構な割合でサラダを頼む。当然、トマトは残す。トマトが入っているなんてことは頼むときは考えないので、この日も特に気にしていなかった。
そうしたら・・・
目次
人工知能ではまだできないであろう、いつもと違ったサラダ
私はいつもと同じようにそのお店でランチをオーダーした。しばらくすると、サラダが最初に出された。が、そのサラダ、いつもとは違ったサラダだった。といっても、メニューが改訂されたわけではない。他のお客さんは前と同じサラダだったからだ。
私のサラダだけが他とは違っていたのである。もちろん、何かの間違いで変なものが入っていたとかそんなことではない。なんと、とてもありがたいことに、トマトが入っていなかったのである。何も言っていないのだけれど、毎回毎回残すものだから、さりげなく抜いてくれたというわけだ。
データさえ記録していれば、人工知能でも出来るだろうけど、どこまで気持ちが変わるかは分からない。温かみがあるのかも分からない。ただのデータ処理としか感じないかもしれないので。
4ヶ月後に起こったこと
本題はこれからだ。ここのところ秋葉原には頻繁には行かなくなったので、そのイタリアンのお店にもしばらく行っていなかった。トマトを抜いてくれたときから、4ヶ月近くは経過しているだろう。
たまたま先日、秋葉原に用事があったため、久々にランチでそのイタリアンのお店に行った。その日は私を含めて4人で行き、いつものようにパスタセットをオーダーした。
しばらくすると、4人の前にサラダが運ばれてきた。
目の前のテーブルに広がった想像以上の光景
小さなテーブルの上で見た光景はとても素晴らしかった。
私以外の3人にはトマトが入っていたのだが、私のサラダだけにトマトが入っていなかったのである。4ヶ月ぶりに行ってもちゃんと覚えてくれていて、サラダからはトマトが抜かれていたことに嬉しさを覚えた。今後、そのお店に来る可能性は低いのに、ちゃんと気を遣ってくれたのである。
たかだか4ヶ月くらいなら、覚えているのは当然といえば、当然かもしれない。でも、やっぱり特別扱いをされると嬉しいものだ。しかも、他のお客さんがいる中できっちりやってくれると、少なからず優越感のような感覚も味わえる。
2024年になくなる仕事のひとつ
ところで、2014年の10月か11月に、オックスフォード大学の准教授が仕事に関する衝撃的な予測を発表した。10年後にコンピュータに取って代わられる可能性の高い仕事はこれ、というのを発表したのである。
Web上のいろんなところで目にしたので、反響は大きかったようだ。そのなくなる可能性の高い仕事の中の1つに「バーテンダー」という職がある。
バーテンダーがいるから店に行く
もし、酒なんて配合さえ分かれば作るのは簡単だ、とという単純な考えから導かれた意見だとしたら的外れにもほどがある。自動販売機で酒を買って皆で飲むためにバーに来るのではないのだから。私は酒は飲まないので、詳しいことは分からないけれど・・・。
そこに集まる人との交流もあれば、バーテンダーとの会話、交流があるからこそバーに行くのではないだろうか。秋葉原のイタリアンのお店で体験した素晴らしい接客をしてもらえるから行くということもあるだろう。
機能だけを期待しているとは限らない
酒を出す、食事を提供するという「機能」だけに着目したら人でなくても機械で十分事足りる。しかし、感情的な面から見れば、最低限のお金しか払いたいとは思えない。
だから、2024年になってバーテンダーがなくなるなんてバカじゃないの?人の交流があるんだからなくなるはずがない、と結論づけることは簡単だのだが、そう単純ではない。
将来、接客業がなくなるなんてバカな考えなのか?
が、もしバーテンダーがなくなるという考察が人の価値観が変わる、というところにも着眼していたら話は別だ。
洋服や髪型などのファッションがいい例。先日、実家に帰ったら昔の雑誌が捨てられずに残っていて、そのときの写真を見て思ったのは、古くさくて仕方がないということ(笑)
かつてはそれがカッコいいと思っていたのに、今見ると何だこりゃ!?となってしまうのである。15年、20年前でもう全然違っているのである。
人の価値観は変わっていく
他にも、タバコの価値観もある。JTの発表によると日本において昭和40年の成人男性の喫煙率は82.3%。それがどんどん減っており、平成26年には成人男性の喫煙率は30.3%と1/3近くに減少。
今は、喫煙する場所も限られどんどん吸えなくなっている。タバコが当たり前の時代が、今やタバコを吸うのはカッコ悪いという意識を持っている人もいるような時代。
タバコは健康を害するものという意識があるから価値観が変わっていったとも考えられるが、ファッションは違う。要は人の価値観がどう変わるかなんて分からないよ、ということ。
だから、安易にバーテンダーが機械に取って代わられる?バカじゃないの?なんて思っていると足下をすくわれるかもしれない。そんな未来が来るのはちょっと寂しい気はするけれども、先がどうなるかは誰にも分からない。
将来に備えるのならこれが一番
仕事がなくなるのに危機感を感じて何かに備えるのであれば、圧倒的に有利なのは自分でビジネスをつくれるようになること。自分の力で世の中に価値を生み出して収益につなげられるようになれば、会社に振り回されなくてもいい。別に会社勤めしたって構わない。新規事業をつくって利益を出してくれる人は会社にとって必要な人材になるのだから。
自分で好きにビジネスをつくれるようになると
イヤなことばかりをやらなくても楽しくビジネスをやることだってできる。もちろん、24時間楽しくてウキウキというわけにはいかないし、準備のために大変な思いをすることもあるかもしれない。必ずうまくいく保証はないが、やりたいことをきっちりマネタイズすることもできるだろう。
自分でビジネスを立ち上げられるようになるには
もし自分で何かビジネスをやれるようになりたいと思うのなら、とにかくやってみるに限る。勉強も大事だが、実際にやらないと力はつかない。小さくてもいいし、失敗してもいいので、とにかくやる。スポーツと同じで、いくら学んでもやってみなければ、絶対にできるようにならない。
私の場合、小さいながらも起業し、周りは起業家やフリーランスなどが多い。今はスモールビジネスをつくるためのビジネススクールにも関わらせてもらっているので、これからビジネスをやりたいと思っている人の話を聞く機会にも恵まれている。なので、おかげさまでいろんな人を見ることが出来ている。
行動が早い人は、うまくいくという側面がある
例えば、フィーリングだけで経営している、ある意味すごい人が世の中の経営者もいて、それでよく続くな・・・と思うこともある。パッとやってしまうので、失敗することも多いとは思うが、同時にうまくいくことも多い。チャレンジの数だけうまくいく絶対数が増えるというわけだ。
そうした人たちを見ていると、世の中、やったもん勝ちだな・・・と思えてくる。
失敗するかもとか、うまくいかなかったら無駄になるとか、たいしたリスクがなくてもやらない人はやらない。ノウハウがあっても同じ。確信が持てないとやらない。やらない理由を探して動かない自分を正当化していても成長や進化はないので、積極的に行動していきたいもの。
ちなみに、将来、人工知能に乗っ取られないような職業って何だろうか?新しく生まれる職業となくなる職業は?なんてことが知りたければ、以下の記事をどうぞ。こんなのがあるなんて・・・という職もあるかもしれない。