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15回も警察を呼ばれながらやった街頭実験がすごい・・・

15回も警察を呼ばれながらやった街頭実験がすごい・・・

オーストラリアはシドニーで、衝撃的であり、考えさせられる街頭実験のようなものが行なわれた。NGOが実施した社会問題に関することなのだが、ビジネス面で捉えても、示唆に富んでいるなと思えたので、記事にしてみた。

一人の男がとった大胆な行動

「Refugees are scum」

と書かれたプラカードを下げて、シドニーの街中でビラ配りをしていた男がいる。周囲には、なんだコイツは?といった空気が流れ、眉をひそめる人が多数。

文章の意味は分かるだろうか?残念ながら、私の英語力では、are以外の意味が分からなかった・・・。つまり、何を言っているか分からなかった。

信じがたい言葉を使って街頭ビラ配り

どうも日本語に訳すとこうなるらしい。

「難民はクズだ」

一瞬、目を疑った。これで街頭でビラ配り!?と思ったので。何とも過激な表現である。

当然、人の反応は当然ながらいいものではない。オーストラリアのメディアThe Sydney Monring Heraldによると、なんと、45分の間に15回も警察を呼ばれたらしい・・・。

なぜ、過激な行動をとったのか?

そんな物議を醸すような言葉を掲げて該当に立ち、ビラ配りをするなんて、普通の神経ならやらないはず。おかしな思想を持っているか、何か大きな事情があるかのどちらかだろう。

そのときの様子を撮影した映像がある。映像の後半を見ると、今回の場合は後者だということが分かる。つまり、事情があるということ。どんな事情があったのだろうか?難民にイヤな思いをさせられたといった恨みなどではない。映像はこちら。

前半はなかなか過激だが、後半の無反応さも問題がありそうだ。Act for PeaceというNGOの啓蒙活動の一つというわけだ。

その背景は、このような状況があるからだろうと思える。

国際的に人権規範が広がる中、人道の観点と労働力不足を補う点から、白人以外の移民受け入れに舵を切り、先住民族の保護にも乗り出す。こうして「白豪主義」は消滅し、「多文化主義」が打ち出された。
難民認定を求める人びとは、オーストラリアを目指すようになった。その数は大幅に増加していき、キャパシティが限界に達する。不正に入国する者も後を絶たなかった。そんな中、同国が解決策として打ち出したのが、「パシフィック・ソリューション」だ。第三国に移送し、そこで難民認定の審査を「じっくりと」行うことにしたのだ。申請者は強制的に収容され、結果が出るのを待つことになる。この政策には、なんと8割近い国民が支持を表明した。

■ 隔離政策の復活

2001年から始まった「パシフィック・ソリューション」は、前述のように2007年に終止符が打たれた。難民に対する寛容な政策が復活したオーストラリアには、庇護希望者が押し寄せるようになる。そしてそこに密航ビジネスが暗躍し、密航船の沈没・座礁が多発するようになる。その批判の矛先は、斡旋業者はもちろん、オーストラリア政府にも向けられるようになった。
こうして苦渋の策として、2012年、難民受け入れ数を引き上げる代わりに収容と審査は国外で行うとして、「隔離方式」を再開したのだ。それでも難民船は押し寄せつづけた。冒頭のラッド前首相やアボット現首相の発言にはこうした背景がある。
しかし、難民の保護は、国際社会の義務である。オーストラリアは難民条約とそれを補完する議定書に加入している。押し返すという姿勢は、とうてい許されるものではない。
アムネスティは国外での難民認定申請と収容をやめるよう、オーストラリア政府に訴えているが、それが実現するまでは収容所の環境改善を求めていく。
引用:ハフィントンポスト(記事内容はアムネスティ日本による)

ビジネスを考えた場合、どう捉えたらいいか

難民の問題は解決すべきことだとは思うが、今回この取り組みを取り上げたのは、ビジネスの視点で役立つと思ったからだ。そこでビジネスに関係すると思える次の2つを考えたい。

1つは、ビジネスをやるなら商品やサービスがお客さんの目につかなきゃ意味がない、ということ。もう1つは、人の持つ感情について。

商品やサービスは目につかなければ、ないのと一緒

ポイントの1つは、商品やサービスは人の目について関心を引く必要があるということ。知られなければ、存在しないのと一緒だから。

映像を見て明らかなのは、前半と後半の違い。前半は絡んでくる人がそこそこいるのに対して、後半は無視、無視、無視。誰も関わろうとしない。

もしかしたら、TVのように恣意的にやった映像である可能性は否定できないが、ウソとは思えない。

「Help Refugees(難民を助けよう)」

では、残念なことではあるが、都会に住む多くの人の感情が動かないのは理解できるからだ。

シドニーの人たちだって、困っている人たちを助けようという気持ちは皆無ではないだろう。でも、どこかの団体が何か良いことしてるな、で終わってしまっているように思える。ほとんど無関心だということだ。

関心を持ってもらう方法

しかし、さすがに「クズだ」となると、なんだコイツは?と気になる人が出てくる。怒りがこみ上げてきたり、呆れたりする人もいるだろう。無言ながらも、「なんてこと言うんだ!」と思った人もいるだろう。

残念ではあるが、難民の問題に関心を持ってもらおうと素直にやっても関心は持たれなかったが、不本意ながらも過激な表現にすると注目を浴びることはできた。

これでは、注目されても呆れられたり、怒りを買うだけで直接的には意味はない。ただ、難民というキーワードを相手に意識させることはできた。そういった意味では効果ありだ。

商品やサービスが売れない一番の理由

あなたのこれからやろうとしている、あるいはすでにやっている商品やサービスも、お客さんに気付いてもらって関心を持ってもらわなければ、売れることはない。認識されなきゃ存在しないのと同じだから、買いたくても買えない。

もちろん、クズなんて言葉を使ってマイナスの感情を煽り立てて、挑戦的にやる必要はない。注目されても、成果につながなければ意味はないのだから。

気を引いて関心をもってもらうためのキーは感情

気を引いて関心をもってもらうためのキーは感情

じゃあどうしたら関心を持ってもらえるのか?先ほどの映像を見たら分かるが、ポイントは感情を引き出すことだ。それが2つめのポイントとなる。相手の感情をいかに動かすか。

人の感情を揺らしやすい3つのポイント

そのためには、広告業界の先人がやってくれた仮説検証の結果、次の3つが感情を揺らしやすいというとが分かっている。

  1. 物議を醸すようなこと
  2. 好奇心をくすぐるようなこと
  3. 希少性が高いこと

そう聞くと、過剰な言葉を使いたがる人が出てくるが、そういうことではない。迷惑メールを見ていたら分かるだろう。物議を醸すような言葉や希少性を打ち出したりしているが、表現を過激にしても意味はない。

ポイントは、どう言うかよりも何を言うか、だから。

何を言うかが分かった後に、どう言うかを考えないと、変な言葉ができあがって結果につながらなくなる。誰が相手なのかを意識せず、相手を知らずにテクニックを駆使しても、その分、変な方向に突っ走っていくだけ。

まとめ

ちなみに、ハフィントンポストの記事によると、オーストラリアは、難民の受け入れが

ということで、商品やサービスを売ろう思ったら、まずは知ってもらわないと話にならない。ブログも一緒。なので、関心をもってもらう見せ方が必要になる。

そのためには、感情がキーになる。感情が動かないことは、難民を助けるといった良いことでも無関心になってしまう。

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