うまくいくのは、目立つビジネスか目立たないビジネスか?一気かコツコツか?
多くの人の目につくような派手なビジネスもあれば、その裏に隠れながらも裏方を支えているビジネスもある。たとえば、2つのある種、対照的な会社がある。1つは、上場企業のこんな会社。
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営業利益が109.7倍になった上場企業
売上げが1129億円で前期比9.2倍に、営業利益は同109.7倍となり、純利益は2億円の赤字から329億円の黒字になった会社がある。なんだかすごい数字だが、これはmixiの話。
業績回復の元となったのはゲーム。モンスターストライクというゲームが大ヒットして一気に利益が上がったようだ。
mixiにSNSの座を持っていかれたGREEはゲームで復活。その後、FacebookにSNSの座を持っていかれたmixiもゲームで復活。という何だか後追いしているように思える。
電車に乗ってもバスに乗ってもスマホを操作している人がとてもたくさんいる今、電車の広告にもゲームの広告が出ている。ゲームはそれくらいメジャーなものになってきているので、派手さがあるといってもいいだろうと思える。
アメリカでひっそりと成長している会社
一方、アメリカにダットという会社がある。やっているのは中小零細企業や法律事務所などの小規模な事業者向けのデータ復旧サービスだ。バックアップと復旧サービスといったほうがいいかもしれない。
月額でダットにいくらかのお金を払ってバックアップしてもらい、いざというときにデータを復旧してもらう。
ゲームとは大違いで、一般の人は誰も知らないような地味なサービスと言えるんじゃないかと思う。
業績はというと、2014年の売上は1億ドル(約120億円)で、なんと5年前の35倍に成長しているそうだ。顧客数は500万社にものぼる。
ゲームのようにCMが流れたり、電車に大々的に広告を出すようなことはない。一般の消費者はほとんど知らないのでは?と思える。目立たない分、就職を希望する学生も少ないかもしれない。
でも、継続的に必要とされるサービスであり、500万社も顧客がいるとなると、利益は安定的だ。
うまくいくビジネスに派手さは関係ない
私たちのような小規模な事業に取り組む人にとっては、いずれもかなり大きな数字で現実味がないかもしれない。それに今回の比較対象があまりよくはないと思うのだが、ここで言いたいのは、うまくいくビジネスは、目立つものもあればそうでないものもあるということ。
やり方はいくらでもある。が、派手さと、うまくいくことは無関係ないのに、私たちは華々しいものやよく目に付くものを意識してしまいがち。それで、「華々しさ=うまくいく」という図式だけが頭の中にできてしまうとやっかい。
華々しさは=うまくいくは一例
今回の話のように「華々しさ=うまくいく」というのは一例に過ぎず、目立たなくてもうまくいっている例はたくさんあるからだ。宇宙にロケットを飛ばす事業は華々しいが、その部品を作っている会社は目立たないところで活躍している。
だから、mixiのゲームのように華々しくたっていいし、ダットのように地味だっていいわけだ。どっちでも成果は出るのだから。なのに、目立つことばかりに目がいってしまうと、
- 自分は、ああはなれない
- せっかく積み上げてやろうとしていることを放棄してしまう
- 苦手でやりたくないのに、無理矢理お手本にしようとする
といったように苦しむケースがある。
コツコツも一例
反対にイチローみたいにコツコツやるのは無理という人もいる。そうした人たちは、イチローの特集を見てこう思う。
- 自分はああはなれない
- 一気に大きくやることがダメだと勘違いして放棄してしまう
- 苦手でやりたくないのに、無理矢理お手本にしようとする
つい無い物ねだりをし、隣の芝生は青く見えてしまうもの。
あなたはどうするのがしっくりとくる?
日々、コツコツとブログを更新して資産を少しずつ着実に伸ばしていくのもいいし、すでに力のある人と組んで一気に華々しくドカッとやるのもいい。一番良いのは両方なので、特性の違う人同士で組めると最高。
- 目的を果たすためにどちらがいいのか?
- 自分の性に合っているのは?
- 自分が成長するのはどっちか?
など、視点をいろいろと持ってビジネスに取り組んでいきたいもの。