アフィリエイトで稼ぐ?メリットとデメリットを理解してやってますか?

アフィリエイトで稼ぐ?メリットとデメリットを理解してやってますか?

ネットを使って収益を上げる手段の一つにアフィリエイトがある。私が最初にアフィリエイトを知った頃はまだ知らない人が多かったような気がしないでもないが、ネット上でもアフィリエイトに関する情報はたくさんある。

今は本もいろいろと出版されているので、だんだんと認知度も上がってきているように思える。

そのせいか、副業に関心があったり、会社を辞めたいと思ったりするサラリーマンの人は収入源の一つとしてアフィリエイトに関心を持つ人が多いような印象がある。実際、私も会社員時代に取り組んだことはある。

私個人としてはアフィリエイトをやるなら自分で商品やサービスを用意してビジネスをやったほうがいいよね? と思っていた。だが、一概にそうとも言えないなと最近は思うので、アフィリエイトに関して少しまとめてみた。

このページにアフィリエイトをやってみようとか、そもそも何なのかとかまだ始めていない人がたどり着くものと思うので、アフィリエイトのメリット・デメリットの前に基本的な話をいくつかお伝えできればと思う。

その後にアフィリエイトのメリット・デメリットを3つずつお伝えできればと思う。

そもそもアフィリエイトって?

アフィリエイトってそもそも何だっけ? という人は、調べてもらったらいいとは思うが、ザックリというと、アフィリエイトとは商品やサービスを紹介した結果、売れたら報酬が入る仕組みのこと。フルコミッション営業をネット上でやるようなもの。

営業なんだから、お金を払ってくれる人、具体的には商品やサービスにお金を払う人と報酬を払ってくれる人の2者。それら2者に対してどうしたら役に立てるか? を考えることが成果につながる。

この当たり前のことをわかっていないで取り組む人がとても多いというのが個人的には思える。とにかくなんでもいいから紹介したらいいみたいな相手のことを考えないようなアフィリエイターは何人も何人も見てきたので(不正する輩とか)。

そういうのは一時的には結果につながるかもしれないが、長期的には難しいかと思う。

アフィリエイトで結果を出す人はビジネスとしてちゃんと捉えていて結果につなげようとするという印象。

アフィリエイトの始め方

ASP(Affiliate Service Provider)というアフィリエイト案件が集まっているサービスに登録する。たいてい無料で登録できる。

有名なのは、A8.netとかValue Commerceとかアクセストレード、Affiliate Bといったところかと思うが、いろいろとたくさんある。あとは、Amazonや楽天もアフィリエイトは可能。ただ、商品価格に対する報酬の率がとても低く、1つ売ってもたいした額にはならない。楽天はポイント換算になる(一定の条件を超えると現金の振込に変更することも可能)。

ASPに登録したら商品がいろいろとあるので、紹介したい商品を選んで自分のブログなどで紹介する。これだけで終わりなので、とても簡単に始められる。ただ、始めるのは簡単でも利益を上げることが簡単だとは限らないのは当然のこと。

アフィリエイトで紹介できる商品

紹介できるものは多種多様にわたっている。ちなみに最もアフィリエイトされている分野は美容関連だ。どこかのASPの資料を見せてもらったことがあるが、アフィリエイトで紹介されている分野全体の80%近くが美容関係。ついで投資・金融関連。手元に資料がないのでうろ覚えだが。

ASPによって紹介できる商品の取扱があったりなかったりするので、複数登録しておくといい。ただ、同じ商品を紹介する場合にはASPでわけずに1つのASPを介して紹介するようにする。この理由はメリットの箇所でまた触れる。

商品はASP内で検索しても見つかるけれども、自分がネットを見ていてなにか紹介されているのを見て自分も紹介してみたいと思ったらリンクを調べればどこで取扱があるかわかる。

ほとんどがアフィリエイトで利益を出せていない

出典はよく分からないが、5%が5万円にも満たないなんて話はよく聞く話。数字は5%が10%かもしれないし1%かもしれないが、要はほとんどが成果になっていないということ。おそらくはそんなものだろうと思える。

世の中にあるアフィリエイトのやり方を教える商品やら記事やらを全て読んだわけではないけれども、いかにも簡単にできます! なんて宣伝しているのはちょくちょく見かける。

中には他人のコンテンツを勝手にYouTubeにアップしてアクセスを増やして紹介する、といったろくでもないやり方を推奨しているような人としてどうかと思うのもあるそうだ。中身は見ていないが、話は聞くし、そういう動画がたくさん見つかる。なので、実在はするのだろうと思える。

売る人はどんどん売る

4,5年取り組んできてようやく専業で十分に稼ぎが得られるようになった知り合いがいる。

先ほどのYouTubeのようなスパムみたいなやり方ではなく、まともなやり方で。最初はなかなか結果につながらなかったようだが、継続してやっていくことでやがては売れるようになったようだ。

そうした、いわゆるティッピングポイントを超えると、一気にいくことはよくある話で、その人も普通の会社員より断然収入が入るようになったようだ。

他にアフィリエイトでたくさん売るケースとしてはこんなケース。自分の顧客リストをもっていて、そこに紹介として流すやり方をしている人だ。自分と関係のできている人にお勧めするわけだから、たくさん売れるのは当然と言えば当然。

いずれもそこに至るまでにきちっと努力をした結果であり、一朝一夕にいきなり報酬が入るなんてことは奇跡に近い。

売る人はどんどん売る一方で売れない人は売れない。社会の格差と同じようにアフィリエイトでも売る人と売れない人の差が激しいが、そのほとんどは個人の努力に見合った結果。

アフィリエイトのメリット

では、アフィリエイトのメリットは何だろうか? と考えると主に次の3点かなと思える。

  1. 売るだけでいいので、その観点から見ると楽
  2. 初期費用をほとんどかけずにできる
  3. 売れば売るほどより報酬が高くなる

売るだけでいいので、その観点から見ると楽

アフィリエイトは他人の商品を紹介して紹介料を成果報酬としてもらえるので、自分で商品やサービスを持つ必要はない。なので、仕入れはいらないし、お客さんのフォローもやらなくてもいい。

そうした意味では手間がなく楽と言えるかもしれない。もちろんアフィリエイトそのものが楽というわけではないのは言うまでもない。

ちなみにお客さんのフォローをする人もいるので、見込み客へのフォローは一切いらないとは言えない。やったほうが売れるのは当然なので、どこまでやるかだろう。

初期費用をほとんどかけずにできる

無料のブログでも始められるので、ゼロ円から始めることは可能。可能だが、それで成果が出るかはまた別。

ドメインをとってサーバー借りて始める人は多いだろうし、記事のライティングを外注する人も普通にいる。なので、その場合はそれ相応の費用がかかる。といっても、ドメイン代やレンタルサーバー代なんてたかがしれているので多額の資金は不要。外注するとなるとまた違ってくるが。

無料ブログだろうとなんだろうと要はアクセスが集まって、どれだけ商品の販売ページにうまく誘導するかがカギ。大切なのはどれだけアクセスを増やせるかと、どんな紹介のしかたをするかの2点。

あとは営業と同じと考えれば、その人からなら買いたいと思えるようなブランディングをすることだろう。そのサイトからなら、というのでも構わない。

売れば売るほど報酬が高くなる

ものにもよるけれども、たいていの場合は特単(特別単価)といってたくさん売る人は優遇される。先ほどの知り合いは、ある商品を日本で一番売るようで特単が設定されている。維持するのはそれなりに大変らしく、「代金は払うから買って〜」と言われたことはある笑

なぜ特単にするかは売れるところをどんどん伸ばすのがセオリーみたいなものだから。実際、そのほうが売れる。私の場合はアフィリエイトはむしろやってもらう側にいるほうが多いのでよく分かる。

マーケティングの基本は売れるものをどんどん伸ばすこと。実際にやってみるとわかるが、そのほうがはるかによく売れる。ダメなところを伸ばすなんてのはよほど見込みがない限りは非効率だ。

ということで、たくさん売る人は優遇されるのでよりたくさんの利益を得ることができる。

アフィリエイトのデメリット

一方、デメリットもある。主に次の3つだろうと思う。

  1. 顧客リストが手に入らない
  2. 売っていた商品がなくなるリスクがある
  3. 商品の販売ページは相手任せ

顧客リストが手に入らない

最も大きいデメリットは顧客リストが手に入らないこと。もちろん、やり方次第では見込み客リストを得ながらアフィリエイトすることは可能だし、そのほうが効率が良い場合もある。そうであっでも基本は見込み客リストしか手に入らないないのが普通。

といっても、たいていの場合が見込み客リストを集めて……といったやり方はしていないように思える。理由はアフィリエイトなんてやるより自分で商品をつくって売った方が利益が出るからというのが1つ。もう1つはそこまでするのが面倒で大変だからだろう。

自分でビジネスをやったことのない人は顧客リストの価値が理解できないケースがとても多い。起業家予備群の人を中心に1500人くらいの人と関わった中での感覚的な観点からの話だが、まずはビジネスアイデアという人がほとんどだ。なので、そうなるのも無理はないと思うが。自分自身もそうだったし。

最も難しいのは新規でお客さんを開拓することなのだが、それが分からないのだ。実際、私がそうだった。大企業のエンジニアでお客さんと会うことなんて研修のとき以外ただの一度もなかった。なので、新規顧客を獲得するという大変さが理解できていなかった。

自分でビジネスをやってみて初めて新規のお客さんを見つける大変さと、すでに買ってくれたお客さんのリストが大切だということが分かった。このあたりはいくら文章で書いても経験してみないと分からないことだと思える。

もちろん、普段から直接何かを売ったり営業したりと販売に関わっている人なら起業するしないに関係なくわかっている人は多いと思うが。

売っていた商品がなくなるリスクがある

自分で商品やサービスを用意しなくていいというのはその分の負担がないという点ではメリット。だが、相手の都合次第で突如、商品がなくなることがあるというリスクもある。

すると、それまで紹介していた記事からは一切紹介料が入らなくなる。そんなに頻繁にはないけれども、何年も何年も延々と売り続ける商品ばかりとは限らないので、いつかはなくなると思っておいたほうがいいかもしれない。

今まで構築したものがパーになるなんこともあり得る。もちろん、使えるものもあるだろうから完全にゼロになるわけではないけれども、その商品だけをガッツリと紹介しているような記事は使えなくなる。

商品の販売ページは相手任せ

これも自分で商品を持たないために発生するデメリット。といっても売れている商品はよくできているので問題はないと思う。だが、もっとこうしたら売れそうだと思ってもアフィリエイトする側はよほど力を持たない限り何もできない。

価格も相手任せだし、売り方も相手まかせ。相手に依存することが多くなるのはデメリットと言えるだろう。もっとも、下手に自分がやるより相手に任せた方が売れるということもあるのだけれど。

うまくいっている人の特徴

アフィリエイトと一口に言ってもやり方はさまざま。対象となる商品やサービスに関するサイトをつくって情報提供をして、アクセスを集めて商品紹介につなげる方法もあれば、広告を出してアクセスを集めて商品紹介につなげる方法もある。

広告といってもYahooプロモーション広告、Facebook広告など細かく見るといくかつに分かれるし、ソーシャルのバズを狙ったやり方もある。ちなみにGoogleの広告はアフィリエイトでは出せなかったはずだが、たまに見かけるので変わったのかもしれない。

細かく見るといろいろあるけれども、共通するのは根本にある次の2つかなと思える。

  1. 売る商品選び
  2. アフィリエイトの結果につなげる考え方(心構え・マインドセット)

売る商品選び

利益を出す人は売れる商品を見つけてどんどん進めていく。報酬単価の高いものを紹介する傾向にあるようにも思える。高いといってもたいていは数千円くらい。数百円レベルとか1000円、2000円くらいのはあまり紹介しない(もちろん、ケースバイケースだが)。

ちなみに報酬の高いものは基本的に儲かっている業界のものだ。お客さんがたくさんお金を払ってくれるもの。大きな利益が見込めれば、それだけ広告費を出せるので、報酬も増えるということだ。

では具体的にどんな分野ならアフィリエイトの報酬が高いのか?

アフィリエイト報酬単価の高い分野とは?

アフィリエイト報酬が高いのは、例えば、転職、中古車の査定、美容(特に化粧品、脱毛など)、健康食品、レンタルサーバー、保険、証券会社やFX、クレジットカード、消費者金融など。あとは、引っ越しなんかもそれ単体でビジネスにしているケースはある。

保険は人生の三大出費の1とも言われるし、転職関連も多額の報酬が転職を斡旋する業者に入る。車は単価が高いし、美容は化粧品なら消耗品だから継続的に買ってくれる。しかも高単価。健康食品も同じ。脱毛は高単価か他の関連商品が売れたり、あるいは継続課金になり得たりする。健康食品は消耗品であり継続課金が見込める。

レンタルサーバーは一度決めたらなかなか他に移らないので、長期にわたって継続課金が見込める(サーバーの引っ越しは面倒)。

証券会社は繰り返し使ってもらえる見込みがある。消費者金融は実体は知らないが、電車の広告にもテレビCMでも流れるくらいなので、利益が大きいのだろう。一度借りた人は繰り返し借りるような気もする。消費者金融を広げるのは個人的には問題としか思わないので取り組むことは絶対にないけれども。

以前、どんな市場に参入したらいい? という記事を書いたが、アフィリエイトの場合は大きな市場に参入してそこから一部を得るという方針でやるケースが多いように思える。

起業するならどんな市場を狙ったら良い?市場規模の調べ方

起業と言っても様々。ここで扱うのは個人がリスクを抑えて立ち上げられるスモールビジネス。 市場の分け方はいろいろあるが、考え方の1つとしてこれを知っておくいいかと思う。どんな市場をどう狙うべきかはこの2つの視点で分けることができる。1つは大きな市場の一部をとること。もう1つは小さな市場を狙うこと。ニッチな市場といってもいい。 このあたりの話はこちらでも書いたが、より詳しく見ていきたい。 アリの通販で月150万円の事例と起業で狙うべき市場

アフィリエイトの結果につなげる考え方

1つ1つのことで一喜一憂していないで、たくさんやって売れるのを見定めていくような確率思考でやっている人が多いのでは? という印象だ。アフィリエイトもビジネスなのだから他のビジネスと同じだということだろう。

たかだか1つのブログ記事を書いたくらいでアクセスが来ないとか売れないとか言ってないで、どんどん試してみるというような姿勢は必要なように思える。問題はそこまで耐えられるかどうか、かなと。

上司なんていないので誰も何も言ってくれないし、管理もしてくれない。本当に売れるの? という疑問と不安を抱きながら、確実なことなど何もないなか、どれだけ続けられるか? それがポイントになる。

ノウハウも大切だけれど、心構え・マインドセットも大切な要素。根性さえあればなんでもできるなんてことは、間違っていないかもしれないが現実的ではないのは明らかだし、ちょっとしたことで大きな効率アップできるなら活用しない手はない。

が、「やり抜く力」という本にもあるとおりでそうしたノウハウ以外のところにも結果を出すための重要な要素はあるもの。自分を振り返っても、これまで起業家予備軍に近い1500人くらいの人たち(※)に関わった経験からも実感としてわかる。

※1500人といっても、全員に対して1人1人に面と向かって指導したわけではなく、セミナー形式で数十人の前で話したり、オンラインで話したりするのも含めての話。もちろんマンツーマンもある。

まとめ

ここまで書いておいてなんだけれど、個人的には専業でやりたいとは思えないのがアフィリエイト。理由は面白いと思えないから。もっと正確にいうと興味関心のある分野で利益がたくさん見込めるものがないから。大きな市場の例は先ほど書いたとおりだが、そのなかに関心の大きな分野がない。

もちろん、売れれば多少は面白いのは事実。メール一通で数十万円とか利益が上がると、これで売れるのはいいね、なんて思うことは当然ある。紹介してたのがいつの間にか売れていたらそれは嬉しいのは当然だ。

けれども個人的にはあまりやりがいが感じられない。やりたいことをやろうと思って独立しているのに単に売れるからというだけの理由で興味ない分野で商品紹介しても面白くないよね? と思ってしまうのだ。

別に売れるものを売ること自体はなんの問題もないし悪いことでもなんでもない。だから、そこに喜びを感じられる人はいいと思う。自分の思ったとおりに結果が出たら何だって面白いという側面はあるし、考え方や価値観は人それぞれだ。

自分としては結果が出るという以外にも面白さがほしいなという贅沢ともいえそうな考えがある。なので、アフィリエイトは時と場合に応じて活用する程度のものという位置づけだ。あるいは関心のある分野でマネタイズできるとか、マーケティング的な施策を実験してみたいとか。

アフィリエイトは非常にたくさんの情報があってあふれている印象。情報量に飲まれないようにしたいもの。たくさん情報があって何をやっていいかかえって分からなくなるなら、1つに絞ってとりあえずやってみるのはいいかと思う。やってみないとどんなものかはわからないし、向き不向きもわかると思うので。

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