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【簡易図解】図にしたらアドラー心理学本を読んで理解出来なかったことが分かってきた

アドラー心理学の本

プロブロガーで作家の立花岳志さんのツナゲルアカデミーという講座に参加してきた。立花さんと奥さんの大塚さんの話や、参加者から希望者を募ってプレゼンを披露してもらうライトニングトーク。そして、ゲスト講師を呼んでの講座。

立花さんの話やライトニングトークも良かったが、最も印象深かったのはゲスト講師として話していただいた小倉広さんの話。
小倉さんはこれまで30冊以上の本を書いている方で組織人事コンサルタントであり、アドラー派の心理カウンセラーでもある。そんな小倉さんは、アドラー心理学についての「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」の本を書いており、その本をもとに話をしていただいた。

嫌われる勇気などのアドラー心理学の本を読んでも消化不良

adlerian_psychology

私がアドラー心理学を知ったのは嫌われる勇気を読んだのがきっかけ。本を読んでみると、

「自己決定性」「目的論」「課題の分離」「共同体感覚」「人生の3つのタスク」

など、1つ1つは確かにそうだなと思えることが多く、学びも多く素晴らしい考え方だとも思えた。

でも、それぞれの概念がバラバラの感覚があって腑に落ちていないところがあった。だから、内容をまとめようと思っても、なかなかまとまらない。それぞれの概念に対してのつながりが見えてこないので、

なぜ、目的論の話が出てくるのか?
なぜ、課題の分離の話がでてくるのか?
なぜ、人生のタスクが出てるのか?

といった疑問がずっとあった。

なぜ、それぞれの概念のつながりが出てこないのか?と疑問に思っていたらその理由が分かった。

「アドラー心理学の最大のカギとなることは何だろうか?」

ということがあやふやだったからだ。

結局のところ、ポイントはこれだよ、という最大のポイントがなんなのか分かっていなかったため、何を起点に考えていけばいいのかという軸がなかったわけだ。なので、キーワードとなる概念同士のつながりをどう考えていいか分からず、バラバラになっていたように思う。

そこで、嫌われる勇気を読んで以来、消化不良を起こしたままそのままになっていたので、今回は、話を聞くにあたって

「アドラー心理学の最大のカギとなることは何だろうか?」
「アドラー心理学で出てくる、それぞれの概念のつながりは何か?」

というところにフォーカスして小倉広さんの話を聞いた。

結果、

・事前に目的を明確にしておいた
・小倉さんの分かりやすい話
・アウトプットしてみた

ということが重なったおかげか、だいぶ自分の中でまとまってきたので、以下に書いていきたい。
なお、このパラグラフの冒頭にもある図は自分なりに図解したアドラー心理学。
adlerian_psychology

アドラー心理学の最大のカギは何なのか?

アドラー心理学を自分に役立たせるためには、どう捉えたらいいのか?人それぞれあるとは思うが、私の場合は、より良い人生を歩んでいくにあたってどう活用するか?が最大の関心事。

そこから考えると、「嫌われる勇気」でも小倉さんの話の中でも最初に出てくる自己決定性がアドラー心理学の最大のポイントになる。
つまり、

  • 自分の人生は自分で切り拓いていくもの。
  • 何が起ころうとも、それをどう考え、解釈するかによって人生が決まる。
  • どんな人生を歩むかはその人の考え方と行動次第。
  • 全く同じできごとが起こったとしても、人によって解釈が異なり、その解釈によって行動が変わり、結果も変わる。

ということを教えてくれる心理学だということ。

これからの未来、将来を自らの手でつくっていくには、どうしたらいいのか?その指針となる考えを学べる心理学が自分にとってのアドラー心理学ということだ。何を今さら?なんて思う人もいるかもしれないが、そこを表面的にではなくより深く理解できたのが大きい。

では、
より良い人生を送るための1つにアドラー心理学があるとして、その根柢にあるのが自己決定性という考え。となると、

どうしたら思考を望ましい方向にもっていけるのか?

ということが関心事になるだろう。
出来事に意味はなく、どう解釈したかで未来が変わるのだから。

目的論、課題の分離、共同体感覚・・・他の概念とのつながりは?

自己決定性が根底にあるんだということが分かったことで、他の概念とのつながりが見えるようになり、全体像が見えてきたように思える。

その前までは、

なぜ、目的論という考え方があるのか?
なぜ、課題の分離という考えがあるのか?
なぜ、共同体感覚という考えがあるのか?

というのが分からず、突然出てくる感があってバラバラな感覚があったのだけれど、ようやくそれらがつながった。

なぜ、目的論?

なぜ、目的論という考えがあるのか?

その答えは、自分が本当は、何を考え、行動をしているのかを知るために有効だからと考えてみた。普段、自分が行なっている判断や行動から、自分がどうやってできごとの解釈をしているのかが分かるというわけだ。自分が何を前提に思考をし、行動をしているかが分かれば、あとはそれを変えるかを考え、改善することができる。

この目的論というのは、つまりは、思考や行動は、何かしらの目的があって発生しているということ。

例えば、
・親に関心を持ってもらいたいから、引きこもりになって、親の注目を獲得する
・フラれて傷つきたくないから赤面症になって告白できない理由をつくる(告白しなければ、フラれることはない)
・やさしくしてほしいから、病気になって弱さをアピールする
など。

身近な例でもいろいろと考えられるだろう。ところで、人のことばかりを分析して相手に指摘してしまうと、反発を食らうことがある。小倉さんが「相手を分析するために使うのではなく、自分の分析に使う」とお話になっていたのは、確かにそうだ、と思える。

さて、我々が目的として選択することは、出来事やその日の気分、人によってもいろいろと変わるだろう。でも、まったくもってバラバラかというとそうではない。ある共通項がある。何だろうか?

全ての悩みは対人関係の悩みに行き着く

ここで、アドラー心理学の全ての悩みは対人関係に行き着くという考えが役立つ。

つまり、我々が目的として選択することの共通項というのは、対人関係だということ。我々がとる行動の目的は、全て対人関係に行きつく。先ほどの例を考えてみても、皆、対人関係になることが分かる。もちろん、それだけの理由で全ての悩みが対人関係だと証明することはできないが、そもそも証明なんてできないだろうから、そう考えてみるということ。

本当に全ての悩みは対人関係なのか?

本当に全ての悩みが対人関係の悩みなの?と納得がいかない人は、アドラー心理学ではそう考えるということとして捉えたらいいと思う。あるいは、自分の行動を突き詰めて考えていくといいかと思う。私はたまたまTOC(制約理論)を学ぶ機会があってTOCで学んだ思考ツールを使って自分を突き詰めていったときに、まさに全ての悩みが対人関係に行き着いた。だから、アドラー心理学の「全ての悩みは対人関係に行き着く」という仮定はすごく納得している。

全ての悩みは対人関係に行き着くと仮定することで、悩みへの対処がしやすくなる

ところで、全ての悩みは対人関係に行き着くとすると、何がいいのか?

それは、問題が1つに特定されることだ。何かを改善しようと思ったときに最も難しいのは、何が本当の問題なのかを見つけること。だから、ボトルネックと呼ばれたり、論点と呼ばれたり、イシューと呼ばれたりする、本当の問題がもう見つかった状態というのは大きな前進というわけだ。たくさんの悩みがあって何からどう手をつけていいか分からない状態は非常に困るが、問題が対人関係だと特定されれば、あとは対人関係に関して考えればいいことになる。

どうやって対人関係の悩みを解消する?

じゃあどうやって対人関係の悩みの解決につながる考えを持つことができるのか?

これが、ポイントとなる。考えが変われば、行動が変わり、行動が変われば、結果が変わるのだから。それにそもそも考えが変われば、それだけでより良い人生に向かっていくことも出来るだろう。まさしく自己決定性だ。

そもそも、対人関係の悩みってどんなものがある?

では、対人関係の悩みというものにはどんなものがあるのか?をもう少し掘り下げてみたい。悩みの理解が深くなれば、それだけ対処もしやすくなるので。

アドラー心理学のキーワード、「ライフスタイル」「劣等感」「課題の分離」などを考慮しつつ考えると、こんな分け方が出来るんじゃないかと思える。

  1. 今までの経験から出来上がった思い込みによる悩み
  2. 他人と比較して劣等感を感じる
  3. 相手の行動によってイヤな気持ちになる

前提となっている考えによって生じる思い込みによるもの

アドラーの考えでは性格は10歳くらいでつくられるとしている。子供の頃、親の関心をひくために、ある人は一生懸命勉強をするし、別な人は運動に精を出す。

またある人は、非行に走るという選択をとる。そうした過程の中でこうすれば目的が達成されるということを学んでいき、それがその人の前提・思い込みとなり、性格を形成する。

思い込みの例

例えば、他人の言うことを素直に聞いたときに親に褒められる、ということを何度も経験していると、それが親に認められる行動だと思うようになる。結果、学校で先生の言うことを素直に聞く優等生になるかもしれない。が、社会人になると、人の言うことを聞くというところが拡大されていって指示待ち人間になってしまうかもしれない。その逆もまた然りだ。

アドラー心理学でいうところの「ライフスタイル」とは

ただ、性格というと変えられないような印象があるので、ライフスタイルという表現を使うようにしている。ライフスタイル(性格)を作っているのは、過去の経験から培ってきた思い込みなであれば、前提となっている思い込みを変えれば、性格も変わるということ。

性格は変えられないと思う人にとっては、一生を子供の頃に形成された性格で過ごすことになる。一方、性格は変えられる考える人にとっては、死ぬ3日前であっても、変えられる。どう考え、どう行動するかが未来を決めるので。

他人と比較して劣等感を感じる

あの人は~ができるのに、自分はできない。と思うことはないだろうか?ほとんどの人が大なり小なり劣等感をいだくように思う。他人と比較しないと言われることはよくあるが、難しいだろう。

ここで、重要なのは、劣等感を感じるかどうか、他人と比較するかどうかではなく、それでどうするかだ。劣っていると感じることを理由に逃げては前に進まない(劣等コンプレックス)。完璧で理想的な人間などいないのだから、完璧ではない自分を受け容れる。そして、どうしていくかを考え、行動していく。

劣等感を理由に逃避するのではなく、劣等感をバネにして前に進むことが重要だし、他人と比較してへこむのではなく、励みにしたり、目標の1つとして捉えたりして、前に進むことが重要。どう考え、どう行動するかが未来を決める。

相手の行動によってイヤな気持ちになる

他人の言動によってイライラさせられたり、悔しい思いをさせられたり、残念な思いをさせられたりすることはよくあると思う。例えば、

  • 上司や取引先が理不尽な要求をしてくる
  • 部下が思うように動かない
  • 子供がいうことを聞かない
  • パートナーの言動がしゃくに障る
  • 放っておいてほしいのに、いちいち自分に干渉してくる
  • 考えを押しつけようとする

など。いずれも、相手の言動によってイヤな気持ちになるケースだ。

ここで助けになるのが、課題の分離という考え。

課題の分離

自分と他人との間に境界線を引くいて他人の課題には干渉しないし、自分の課題に他人を干渉させないということ。

「私はこう感じる、あるいはこう思う。だからこうしたらいいのでは?とは思うけれど、あなたがどうするかはあなたが決めたらいい。」
「あなたはそう思うことは分かった。とても参考になる。ただ、私はこう考えるので、私が思うようにやる。」

という具合だ。

最初、課題の分離を知ったときは、何だか人をほったらかしにするように思えて冷たい感覚があった。しかし、小倉さんが「境界線を引くのは、礼儀」というようなことを話されており、なるほどと思えた。

相手を尊重するからこそ境界線を引く。相手の課題を勝手にとってしまってはいけないし、自分の課題を他人に解決してもらうのもよくないということ。必要なことがその人に起こっていると考えれば、そして、決して助けないということではないと分かれば、課題の分離もなるほどと思える。
このあたりは、ヒーローズジャーニーを彷彿させるように思えた。

人生の3つのタスク、人生のタスク

対人関係の悩みはいろいろと分類はできるが、それぞれに難易度がある。簡単なものもあれば、難しいこともある。そこで、対人関係の悩みにどう立ち向かっていくかを、難易度を考慮して3段階に分けているのが人生のタスクで

仕事のタスク
交友のタスク
愛のタスク

の3つだ。

仕事のタスク

仕事上の関係の中だけで完結するので、最も簡単なものとされている課題。仕事上での対人関係の悩みも決して楽ではないが、あくまで、仕事上の付き合いであって、プライベートにまでは関わってこない。永続的ではなく、限定的でもある。

交友のタスク

友人関係は会社を辞めたからもう関係ない、なんてことはない。金の切れ目が縁の切れ目なんて言葉があるが、そんな関係は友達関係なはないだろう。なので、ずっと続くものであるから、仕事のタスクよりも難しくなる。

愛のタスク

友人関係よりも深い関係で、ずっと続くのが家族の関係。結婚生活は離婚という手はあるが、親・強大などの血縁関係は切っても切れない。だから最も難しいタスクになる。

共同体感覚

今までの考えを踏まえた上で、共同体感覚という考えが大きな意味を持つ。

全ての悩みが対人関係の悩みに行き着くということは、我々は他人をいつでも意識しているということ。誰だっていつでも他人からよく思われたいし、人の役に立ちたいと思うもの。虚栄心は誰にだってあるし、悪いことでもない。ただ、他人の評価によって一喜一憂したり自分という存在を認めようとすると苦しい。

悩みに対する処方箋

だから悩みに対する処方箋は、他人の集まりである共同体にどれだけ貢献できるかを考えることにある。見返りを期待するのではなく、ただ与えて貢献する。誰かがやったからやるのではなく、自ら率先して貢献する相手の評価によってではなく自己満足で貢献するということ。

自己満足の貢献は相手のことは考えていない?

ところで、アウトプットしていて、ここでちょっとした疑問が生まれた。自己満足で貢献するということは相手を考えていないのでは、と思ったからだ。ありがた迷惑になりかねないんじゃ?と思ったのである。

でも、言葉を見てみたら共同体感覚とある。単に共同体に自己満足で貢献するのではなく、共同体感覚をもって自己満足で貢献するということ。共同体感覚を持つということは、共同体の気持ち(共同体の構成員の気持ち)が分かるということ。だから共同体”感覚” を研ぎ澄ませていった上で、自己満足で共同体へ貢献していくことによって共同体にとっても自分にとってもプラスになる、と考えてみた。

まとめ

自己決定性が土台にあって、全ての悩みは人間関係の悩みに行き着くと考える、そして、目的論、劣等感の扱い、ライフスタイルの考え、課題の分離、人生のタスク、共同体感覚といった概念が自己決定性という考えを後押ししているように思えた。
で、まとめると、この記事の最初のほうに載せたこの図に行き着く。
adlerian_psychology
(クリックすると拡大します)

あくまで自分の解釈なので、人それぞれかとは思うし、おかしなところもあるだろうと思う。が、バラバラだったものがつながった感覚があるのは気分がいい。

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