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人工知能時代に自分の仕事はこう変えていくといい。2020年人工知能時代僕たちの幸せな働き方(藤野貴教著)のまとめ

人工知能時代に自分の仕事はこう変えていくといい。2020年人工知能時代僕たちの幸せな働き方(藤野貴教著)のまとめ

今後、人工知能が発達するなか、我々はどうしたらいい? 職がなくなるとか機械的で無機質になってしまうとかマイナス面が目につく一方、やりたくないことから解放されるなんて話もあるし、新たな職が生まれるなんて話も。

そこで、人工知能時代の働き方というテーマで書かれた「2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方」という本の話を紹介したい。私のような人工知能についてよく知らない人、漠然とした知識しかない人にとってはとても良い内容。是非、本を手にとって読んでみていただければと思う(Kindleもあるので“手に取る”必要はないかもしれないが)。

キーとなることを少し書いておくと以下のようになる。

  • 大切なのは身体性
  • 不安になり思考停止にならないようにするためには大きな潮流を見ることが大切
  • 大きな潮流を知るための具体的な方法
  • 日本政府はどう見ているか? 10人に1人の職がなくなる?
  • これからなくなる仕事、増える仕事
  • 人工知能のおかげで仕事が楽しくなる
  • どうやって人工知能ができない仕事にシフトしていくか?
  • なぜ、2020年なのか?

幸運なことに本だけでなく著者の藤野貴教さんの話をライブで聞くこともできたので、本には書かれなかったことも交えてポイントとなることをまとめてみたい。

上記の箇条書きのキーとなる内容は前後するが、以下にまとめる。まずは本の話から。

Contents

人工知能の現在は? 何が得意で何が不得意か

人工知能のことをよく分からないから不安になったり、反対に楽天的になりすぎたりするものという話を聞いて確かにそう思えた。しかしながら、「じゃあ何を知っておけばいいの?」となると分からなくなるものではないだろうか。

ということで、本の最初では執筆時点での人工知能の現在というのが書かれている。具体的な活用例として次のような例がある。

  1. 2017年に冷蔵庫に人工知能2017年に冷蔵庫に人工知能
  2. 人工知能女子高生りんな
  3. メルカリ(本には書かれておらず、講演で聞いた)

人工知能搭載の冷蔵庫は中に何が入っているかなどを認識できる程度だそうだ。IoTという観点からいうと、ネットにつながって自動発注なんかもやってくれるかもしれない。今のところその程度の話。

りんなはLINEの人工知能アカウント。女子高生という設定。友達に追加するとLINEでやりとりができる。試しに使ってみたところ、話が噛み合わないことはよくあるが、なかなか面白い。YouTubeに自己紹介動画をアップしていて音声まで操れることが分かる。喋り方はまだまだ変な感じはするけれども、学習していけば改善はしていくものと思う。

メルカリに関しては出品のところで人工知能が使われているのが分かる。出品しようとして写真を撮ってアップロードすると、メルカリ側が自動的に分類などを決めてくれる。ここに人工知能が使われているという話。それまで出品するためには手動でカテゴリーを選んで……ということをやっていたのだけれど、それをどんどん学習させていてって自動で決められるようなところまで来ているということだった。

人工知能が急発達した理由と「弱点」

こちらにも書いたとおり、ポイントはディープラーニングにある。つまりは、自分でどんどん学習していくということ。2015年のSoftbank Worldでは孫さんの問いかけに対してペッパーがその場でネットを検索して答えを出すという実演があった。
SoftBank World2015、孫正義氏の講演まとめ

反復学習を延々繰り返すのはコンピュータの得意とするところで、とてもではないが人間では追いつかない速さなのは誰もが知るところだろう。統計の計算、分析などはお手の物。とても人間では勝てる領域ではない。

人工知能ではまだ置き換えられない人間の領域

一方、次のようなことは人工知能の弱点という言い方が適切かは分からないが、人間の領域になる。

  1. 何に対してどんなデータを入力して人工知能を使うか?
  2. 仮説を立てる
  3. 人の心を汲み取る
  4. 直感
  5. 身体感覚を元に考える

いくらディープラーニングで学習できるといっても、あくまでデータがあればというのがポイントだ。つまりは、インプットするデータがないと効果を発揮しないとも言える。学習効果はデータの質に依存するということでもある。

なので、そこに人間が介在する意味が出てくる。つまりは、どうやって使うか? という観点が大切になるということ。これは、後述するようにコミュニケーターという言い方で人間のやる仕事として分類している。先ほどの仮説を立てるというのもそう。

人の気持を汲み取るのは不得手(少なくとも今はできない)

りんなを使ってみると分かるが、いろんな返し方をしてきて面白い一方、ズレることも多い。言葉の意味を理解しているわけではなく、あくまで人間の反応を学習しているだけ。ある言葉はたくさんの反応があるから使えるとか、そういった基準で学習していく。なので、言葉が扱えるとはいえない。

りんなとのLINE
りんなとのLINE(ちなみに、学校だ……を の“を”は打ち間違え笑)

感情も人工知能に持たせることは可能!?

感情に関しては人間の領域のまま。ただ、私見としては、孫さんが感情を持たせることができるということは2015年のSoftbank Worldで話してはいたので、そのうち感情も持てるようになるかもしれないとは思った。しかしながら、現時点でそこまで考える必要はないものと思う。その手前に起こることをもっと知るほうが先決だろう。

SoftBank World2015、孫正義氏の講演まとめ
ロボットに感情をもたせることに成功、感情の源となる三大神経伝達物質とは?

人工知能時代の働き方の3ステップ

テクノロジーが世の中を変えていくのは間違いのないこと言っていいと思うが、漠然と仕事がなくなるとかなんとかで不安になるケースもあるだろうと思える。

そうはいっても好むと好まざるとにかかわらず、人工知能はどんどん導入されるし発展していく。では、そんな状況下にいる我々はそのために具体的にどうしたらいいのか? それが次の3つ。

  1. 知る
  2. 使う
  3. 創る

本には人工知能のLINEアカウント「りんな」の話やその他、具体的な例がいくつか出てる。そうしたことをまずは知ることが大切。ただ、使ってみないと分からないことなんて山ほどあるし、感覚もつかめないので、次にポイントになるのが試しに使ってみること。そして最後に応用して何かを創ること。

この3つを意識することを念頭に置いておくのが大切。

どうやって「知る」ことから始めればいい? 情報源はどうするのか

知るといっても一体どこから情報を取り入れればいいのだろうか? と思う人もいると思うので、藤野さんが得ている情報源と具体的な方法について触れておく。

本に書かれている情報源はWIRED、Tech Crunchといったサイトや最先端を知る人。具体的には湯川鶴章さんの名前が上がっている。本には書かれていないが、講演で聞いたやり方はGoogleのアプリを使ってログインした状態でスマホからテクノロジー関連の検索をすること。

すると、カスタマイズされてどんどん情報が入ってくるようになるそうだ。私は前にGoogleのアプリをダウンロードしたものの使わないので消してしまっていた……。復活させて試しに使ってみると、最初のページにおすすめ記事みたいなのが並んでいる。

Googleのアプリはディープラーニングが使われているのは間違いないと思うので、人工知能を使うことにもなりそうだ。

なぜ、2020年か?

2020年が人工知能時代になる理由
藤野貴教さんの講演より(ソーシャルフリーのため公開)

ところで、先に進む前に、なぜ「2020年」人工知能時代の働き方なのか疑問に思う人もいると思うので、この点について触れておこうと思う。2020年というのは、95年にインターネットが誕生(一般に使えるレベルで)してから5年から7年くらいの間隔で変化が訪れており、人工知能のディープラーニングが生まれたのが2013年ということで7を足しているから。

基準としてはスマホを考えると分かりやすい。今、当たり前にスマホを使っている人が大半だと思うが、初めて手にしたときには「スマホ」を使うという意識をしながら使っていたはず。それがだんだんと慣れていって当たり前のように使うようになっている。人工知能も同様になるということだ。

今は、人工知能の女子高生、りんなとLINEでやりとりしようと思ったら意識してやっている人が多いだろうと思う。知らない人もたくさんいるはず。が、2020年には人工知能という意識をせずに人々が当たり前のように使うようになっているということ(人工知能が活用されていることが分からないまま、裏では使わているなんてことも含まれる)。

今後、10人に1人分の従業者数が減るというのが国の試算

経済産業省による2030年の対2015年比の雇用の試算
経済産業省による2030年の対2015年比の雇用の試算(タップorクリックすると拡大)

では、将来的に人工知能の影響は仕事という観点から見ていくとどう変わっていくのか? 本の中で紹介されているのが経済産業省の「新産業構造ビジョン」~第4次産業革命をリードする日本の戦略~というPDFの資料。上記の画像はその45枚目のスライド。

このなかで、雇用に関する内容に触れている箇所があり、2015年を基準に2030年になった場合にどう変化するか? というデータが45枚目のスライドにある。

それを見ると、「現状放置」と「変革」という2つのシナリオがある。現状放置だと735万人分の雇用が減るとのこと。2015年の従業者数は6334万人としているようなので、11.6%、つまりは10人に1人以上の雇用が減るとういことになる。一方、変革のシナリオだとどうなるかというと161万人減。

ただ、藤野さんの本に書かれているように今後、日本はまず間違いなく人口減で労働人口は減るので、それを考えるとそもそも従業者数は減るものだということは意識する必要がある。

ポイントは雇用が減るとか増えるとかよりも、いかにしてテクノロジーを活用するか? ということ。そのためにもテクノロジーでは替えられない人間にしかできないことにいかに集中するか? が大切になる。

AIの苦手領域から仕事の価値を考えるための2つの軸

AIの苦手領域から仕事の価値を考えるための2つの軸(藤野貴教さんの著書「2020年人工知能時代僕たちの幸せな働き方」より)

本で紹介されている考え方は、AIが苦手な領域から人の仕事の価値を見出していこうというもので2つの軸がある。その軸をもとに4つの象限で考えていくという捉え方。

横軸の左側は「論理的、分析的、統計的」という能力で本では「エクセルっぽい能力」と説明されている。左脳的とも言えそうだ(右脳左脳という分類がそもそもおかしいなんて話があるがなんとなく伝わりそうなので)。反対の右側は「感性的、身体的、直感的」という能力で「人間っぽい能力」と説明されている。右脳的とも言えそうだ。

縦軸の下は仕組み化されたなかで繰り返し行なうことで「構造化」という説明になっている。縦軸の上は「どうしたらいいか?」「そもそも何なのか?」といったような問を立てて仕組み化させていく能力(非構造化)。

4つの領域から分かる職業(価値提供の方法)

人工知能時代に4つの領域から分かる職業(藤野貴教さんの著書「2020年人工知能時代僕たちの幸せな働き方」より)

縦横に軸を設けると、4つの領域を表すことができる。右上はイノベーターで飛んだ発想ができるような人。右下はモデレーターで人が好き、場に安心感を与える人。左上はコミュニケーターで問を立てる人。左下はオペレーターでルーチンワークみたいなAIに代替されやすい役割を担っている人。

左下がAIに取って代わられやすい職になるのは言うまでもないので、そこからどうシフトしていくか? が鍵になる。考え方としては奪われるというよりも、人がやらなくてもいいことを代わりにやってくれるということなので、その代わりに自分は何をしたらいいか?
を考えると捉えたほうが良さそうだ。

ポイントは、AIをどう使うか? という問を立てる力(コミュニケーター)、人に対する温かみ(モデレーター)、常識を覆すような発想と行動力(イノベーター)ということになる。

我々はどう変わっていくといいのか?

先ほどの図で左下の領域にあることはAIに代替されやすい領域なので、なくなっていくものと予想できる。そもそも人がやる必要はないとも言える。なので、その領域にいるのなら上、右、斜め上の領域のことをやっていく必要があると考えられるし、そのほうが仕事も楽しくなるはず。

1つ注意点としては悲観的にならないようにするという点かなとは思える。

AIに置き換わるのは、大量な単純作業の繰り返しのような人がやっていて飽きるようなこと。洗濯板から洗濯機、二層式の洗濯機から全自動洗濯機、それがやがて乾燥機能付きになり、今やたたんでくれる洗濯機(ランドロイド)まで登場しているわけで、どんどん便利になっている。

改札で切符を切っていた作業はなくなって自動改札になったことで仕事は減ったわけだが、それはむしろプラスになっているはずだ。食券を売る自販機のおかげで仕事が減って良いと思っている人もいるはず。切符切りがなくなるのは嫌だといって抵抗していてもしょうがない。

これが他の分野でも起こる。しかもたくさん。

こうしたことは昔からあったわけで、こちらの記事でも書いた「おじいさんのランプ」という話がとうの昔に指摘している。
ついに人工知能が人の仕事を“奪い”始めた

さて、では今の人工知能時代のなかで、どうしたら自分の仕事を人工知能がやれないものにしていくのか? ということを本では次の4つの職の視点で書かれている。

  1. 営業・接客
  2. 製造
  3. 技術
  4. 事務・管理

詳しくは本を読んだらいいので、それぞれの概要だけ少しまとめてみるとこうなる。本では先ほどの4つの領域をもとにどうしたらいいか具体的に書かれている。

ただ、イノベーターの能力をいきなり発揮させるのは容易ではないので、その領域に進むにはまずはモデレーター、コミュニケーターという領域の能力を発揮させるのがいいということで、モデレーターとコミュニケーターの仕事というのはどんなものか? という形で説明されている。

営業・接客の働き方はこう変える

高度なコンサルが必要な場合、あるのは114万人増。例として経産省のPDFに書かれているのは、カスタマイズされた高度な保険商品の営業担当。サービス業だと高級レストランやきめ細かい介護(いずれも経産省のPDFにある例)などは、179万人増。

一方、スーパーのレジ係などは68万人減であり、大衆飲食店の店員やコールセンターは51万人減とある。

では、どうしたら増加が見込める仕事にしていけるのか? そのための考え方として先ほどの4領域の図をベースにする。

モデレーターの領域にある働き方

モデレーターの領域にある働き方のポイントは人を意識したヒューマンタッチの接客。スタバなんかを意識したらいいように思える。機械的な接客の場合もあるけれども、フレンドリーな接し方をしてくれることが多くそこに価値を感じられる。

コミュニケーターの領域にある働き方

コミュニケーターの領域で働くポイントは、データの活用にある。顧客データからどうやって今後の販売の仮設を立てて実行していくか? という工夫をしていくイメージ。といっても難しい分析はAIがやってくれるので、得られたデータからどうするか? を考えるという話だ。

製造の働き方はこう変える

先の経産省の試算では、製造の従業者数は297万人減。

学生時代のときのアルバイト、新卒で入った会社の新人研修で工場のラインに入ったことがあるのでイメージがつくのだけれど、同じことを延々繰り返して黙々と作業をして時間になったら休憩、食事、就業という感じだ。

こちらのSoftBank World2017の記事でボストンダイナミクスというロボット開発会社の動画を紹介したが、そこでも単純労働ができるロボットが出てくる。本ではバクスターという機械が紹介されていて、どんどん人の仕事を代わりにやってくれるようになっていくと思える。

では、どんな仕事を目指すのがいいのか? これも先ほどの4つの図から考えていくと以下のようになる。

モデレーターの領域にある働き方

感情労働というのが1つキーとしてある。工場で作業だからといって無言で黙々と作業するのではなく、人とコミュニケーションを取りながら進めていくということ。人をやる気にさせたりするようなスキルが製造でも必要とされるようになっていく。

いくら機械に仕事が置き換わっていくといっても一気に全部変わるなんてことはないわけで、人の手が必要なことも急になくなることはないわけだから、働く人が働きやすくするようなコミュニケーションを取ることは大切な要素ということと思える。

コミュニケーターの領域にある働き方

バクスターのような機械をいかに使うのか? ということを中心に考える。バクスターは優秀ではあると思うが何をするか教えないとできない。なので、どうやって作業をしてもらうか? そもそも何の作業をしてもらうか? という仕組み化をしていく能力が求められる。

技術職の働き方はこう変える

IT業務に関してはIoTやセキュリティを中心に45万人増、企画などの上流工程や研究開発などは96万人増というのが経産省の試算。ますますIT関連は需要が増していくと考えて良さそうだが、ITという名のついた単純労働は人工知能がやるようになると思える。また、機械設計も回路設計も技術職だと思うのだが、それは触れられていないように思える。

では、技術職はどうしたらいいのだろうか? 4つの領域というより先ほどの2軸のうちAIが不得意とする方向に進むという考え方。

右の軸に近づく働き方

エンジニアといえど、AIが不得意とする感性や身体、直感などが大切になってくる。これはGoogleがマインドフルネスに着目している点でも分かるように思う。日本でも瞑想を取り入れているエンジニア集団がいる(スライドシェア「エンジニアの瞑想:マインドフルネス」が紹介されている)。

上の軸に近づく働き方

キーとなるのは水平思考(クリエイティブシンキング)とデザイン思考。

仮説を立てるにはいろんな視点が必要だろうから、ロジカルに深掘りしていく能力だけでなく、発想を広げていく思考も必要になる。それだけ視点がたくさん持てれば前提となっていることが見え、「そもそも……」というような発想が生まれると思えるので。そのために必要なのがクリエイティブシンキングという考え。

デザイン思考は「現場を感じて、手を動かしながらどんどん前に進める」とある。リーンスタートアップみたいな感じかなと思える。考えてばかりいないで、やってみて改善というようなアプローチで進める。

事務・管理の働き方はこう変える

経産省が143万人減と試算しているのが事務・管理の仕事(正確にはバックオフィス)。こちらもルーチンワークやルールにのっとって何かを処理するという人工知能にできそうなことが多いような印象がある人は多いのではないだろうか? 実際、試算でもだいぶ減るような計算だ。

そうした業務に関わる人たちはどう変わっていくといいのか? こちらも先ほどと同様に4つの領域をベースに考えると以下のようになる。

モデレーターの領域にある働き方

数字だけでなく人を見ることがポイントであり、モデレーターとして必要な力は人を巻き込んでいくような力。管理業務として人工知能を使うのがいいと分かっていても、それを導入するとなると一時的に非効率になったり変化を嫌う人がいたりと、機械的には進められないのが人というもの。そうした意味でも人をどう扱うか? というモデレーターの能力が必要になる。

コミュニケーターの領域にある働き方

前例を踏襲するだけでなくより良い仕組みにしていくような変革を進めていくことがポイント。そのためにもテクノロジーについてもっと知るようにして、どんなことができるのか? という知識を得ていくことが必要になる。すると、今までの視点ではおもいもよらなかった視点から仮説も生まれやすくなるはず。

ただ、良いと分かっていても上記のとおり、人がすんなりと動いてくれるとは限らないので、どう巻き込んでいくかという力は求められる。

組織のリーダーはどう働き方を変えていく?

本では詳しく書いてはいるが、このサイトでは組織のリーダー向けというより個人事業や会社員が副業や複業で、といったことを中心にしているので組織のリーダー的な話は割愛するが、ポイントとしては次の3つだそうだ。

  1. テクノロジーの最前線を常に学び続ける
  2. 自らが率先し、AIを活用する
  3. 社内の多様なメンバーを巻き込む

最も大きな点は人間が変わること

藤野貴教さんの講演の様子
講演の様子(ソーシャルフリーとのことで公開)

ポイントとしてあるのが身体性。身体感覚をどう活かすか? という話。今でこそマインドフルネスなどで注目されるようになっているが、それまでないがしろにされてきたのが身体性。

テクノロジーの発展で実に様々なことができるようになっているが、限界があるのも事実だ。例えば、いくら音声通話やTV電話のような技術があったとしても、直接会って話すのとは違いがあるし、音楽をライブで聞くのと、録音されたものを聞くのとでは明らかに違う。それは、身体感覚が抜け落ちているから。息が合うという言葉があるように、その場にいないと息遣いのようなものは伝わらない。

現時点を見るとテクノロジーが発展したとしても、だまだそうした身体性は実現できないので、人工知能に代表されるテクノロジーによって置き換わられなし、人の価値ということを考えると身体性というのが1つのキーワードとしてある。

人工知能と雇用という観点から考えると

こちらは、雇用に詳しい海老原嗣生さんによる本の話。「人工知能の発展という視点」「現実の仕事の現場という視点」「統計データから分かるマクロな視点」という3つを軸に書かれていて、ロジカルで分かりやすい。2018年から向こう15年の間に起こる職の変化、雇用の変化について分かる。

  • 人工知能が仕事を奪うというのが「ウソ」と言える理由
  • まずは「高度な仕事」が人工知能で消える危うい職
  • 反対に単純作業ほど実はなくならない
  • 単純作業労働の給料は、減るどころか上がる!?

ポイントは、働く現場の声と現実を見たうえで、マクロな統計データとともに話を展開していること。とても分かりやすいし、納得感もある(もちろん、未来の話しなのでどうなるかは未知だが)。

「AIで仕事がなくなる」論のウソの要約・まとめと著者から直接聞いた話

海老原嗣生さんの『「AIで仕事がなくなる」論のウソ』という本を読み、イベントで話を本人から直接聞いてきた。 本は、人工知能(AI)が与える社会的影響を今後15年で起こっていくであろうということを書いたもの。 なぜ、AIが仕事を奪うというのがウソなのか 高度な仕事こそなくなる 単純作業ほどなくならない 単純作業の給料が減るどころか上がる理由 今後、ますます働くことや仕事に関して考えるようになる といった人工知能に置き換わらなそうで置き換わる仕事、反対に置き換わりそうで置き換わらない仕事など、現実的な側面を見ながらの話は興味深いものがあった。

まとめ

長くなったので、まとめを箇条書で書いておく。

  • 人工知能はいまのスマホのように2020年には当たり前のように使われるようになっていると予想される
  • 人工知能でできること、できないことを理解するためにも現状を知ることが大切
  • 人工知能に代替される仕事が増えていき、より人間らしい働き方にシフトしていくことができる
  • 不安になって思考停止してまわないように時代の潮流を知ることが大切
  • 人工知能時代の今を「知る」「使う」「創る」の3つがポイント
  • 感性的、身体的、直感的な能力と問いを立てるような能力が求められる(=人工知能ではできない、不得意)

他にも本ではロールモデルとして、すでに未来的な働き方をしている3人、お笑い芸人であり、絵本「えんとつ町のプペル」を制作した西野亮廣さん、理工系大学生・大学院生のみで設立したリバネスの代表取締役CEOの丸幸弘さん、蜂獲り師・罠猟師の熱田安武さんとの対談が書かれている。

西野亮廣さんとのインタビューでは既成概念をどんどん壊して「えんとつ町のプペル」をヒットさせた過程、丸さんのインタビューでは人間のすることは「ボーッ」とすることという一見するとよく分からないが、なるほどと思える視点、熱田さんのインタビューは身体感覚を中心に猟師という特殊とも言える職の視点から人知能時代の働き方を考えるような内容になっている。

本はとても読みやすくて分かりやすいので、人工知能についてあまり分かっていないなと思っているなら、読んでみるといいかと思う。おすすめ。

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