私たちはこうしてビジネスをつくり、会社を立ち上げました

私たちはこうしてビジネスをつくり、会社を立ち上げました

2013年の1月。アメリカの西海岸で、あるビジネスが立ち上がった。

西海岸で起業と言えば、シリコンバレー。Google創業者を始め様々な起業家を輩出しているスタンフォード大学もあり、IT関連のビジネスが想起される。

そのビジネスを立ち上げたのはスタンフォード大学の学生3人ということもあり、ITのベンチャーかと思いきや、実は違う。学生3人が立ち上げたそのビジネスは、飲食店に代わってデリバリーするというビジネスだ。

最初は大学近辺の地域に限って事業を行なっていたが、今では、同じビジネスモデルを複数の都市で展開するようになっている。

ITを駆使しなくてもネットを使ったビジネスは可能

シリコンバレーで起業したといっても、すごいテクノロジーがあるわけでもなければ、ITを駆使しているわけでもない。
しかし、YコンビネーターというDropboxやAirbnbといった注目企業を生み出したベンチャーキャピタルの出身と言うこともあってか今、注目を浴びている。

彼らを取り上げようと思った理由は、これからビジネスをやろうと思っている人に役立つことが多いなと思ったから。

ということで、彼らがどうやって起業したかをかいつまんで書いていこうと思う。
彼らのようにサクッとビジネスを始めてしまう人と、なかなか始められない人との間にはどんな違いがあるのか?
という視点を持っていただければと思う。

起業のきっかけはこうだった

起業のきっかけ

始めたきっかけは、大学の近くにあるマカロンを売る店のオーナーとの会話。そのお店ではデリバリーの要望があるのだが、配達の手段がないために、その多くを断っていたそうだ。

それを聞いた創業者達は、他にも似たようなことが起こっていないか100人以上の飲食店経営者に聞いて回った。結果、似たようなニーズがあることが判明。

デリバリーを代わりにやってくれる人がいればな・・・と考えている飲食店がけっこうな数いたようだ。

「それじゃ、やるか!」

と彼らは思ったものの、ある疑問が頭をよぎった。

「こんなに単純なことをこれまで誰も思いつかなかったなんてことがあるのか?」

「もしかしたら、誰かがやったのに実は需要がなくて、頓挫してしまったのでは?」

という疑問だ。

ビジネスが、うまくいく人、いかない人の違い 〜その1〜

ここで、違いが生じる。

始められない人、うまくいかない人は、勝手に諦めてしまうのだ。まだ、懸念事項が現実になったわけではないのに。そして、儲かるビジネスはないか、あるいは自分のやりたいことは何か?ということを探す。

そして、また・・・ということを繰り返してしまう。

事業をするならまずは小さく

彼らは違っていた。

「じゃあ、小さくやってみよう」

ということで、連絡先と何をするかしか書かれていないような適当なサイトを立ち上げた。そうしたら、注文が入ったのだ。しかも立て続けに注文が来た。

これならニーズがあるんじゃないか?という確信が彼らの中に生まれ、どんどんビジネスを進めた。

ビジネスが、うまくいく人、いかない人の違い 〜その2〜

ここでもまた、違いが生じる。

やるならちゃんとしないと、考えていきなりいいものを作ろうとするのである。そして、時間がかかっているうちに熱が冷める、あるいはできない理由が勝手に浮かんでくるなどして諦める。

大切なのは最低限でまずやってみるとことと、もう1つ

彼らはそうなはなく、品質は最低限にしてまず小さくやってみたのである。

また、彼らはまずは自分たちで何もかもやってみた。いきなり楽をしようとして外注やアルバイトを雇ってということはしなかった。結果、いろんなフィードバックを直接得られ、どうしたらよりよいサービスが提供できるか?がどんどん分かり、ビジネスが加速していった。

そのとき、初めから具体的にこんなプランで事業を大きくしようという案はなかったようだ。最初に、こんなサービスをやったら次はあれをやって、しばらくしたらこれだというような具体的なプランはなかった。

ビジネスが、うまくいく人、いかない人の違い 〜その3〜

ここでも違いが生じる。

先が始めから見えないと動けず、やらないという人がいる。彼らに言わせれば、どうビジネスが大きくなるかは、やってみて需要が高まってきてから考えればいいということだ。どんなニーズがあるのか分からないのに大きくできるか、ということだろう。

彼らがやった4つのポイント

ビジネスが、うまくいく人、いかない人の違い

彼らがやったポイントをまとめてみると、大きく以下の4つになるかと思う。

  1. やりたいことがあって何かを始めたのではない
  2. まずは小さく試してみた
  3. 自ら全てをこなし、積極的にお客さんからのフィードバックを得てニーズを探った
  4. 初めからどう大きくするかなどのプランは持たない

やりたいことがあって何かを始めたのではない

ビジネスアイデアがない、何をしたいのかが分からない、という悩みを持つ人はとても多い。

が、彼らをみると、やりたいことがあって何かを始めたのではないといとことが分かる。
たまたま、需要があるなと思えたことをビジネスにしてみたのである。

強いて言うなら、誰かの役に立つことがやりたいことと言えるかもしれない。
あるいは何でもいいので、ビジネスを立ち上げたかったから。
彼らにとってみたら、何をやるかよりも、誰とやるかが大事なのかもしれない。

どんなテーマ、アイデアでビジネスをやったらいいか分からないというなら、誰とやってみたいか?
という視点を持つのは手かもしれない。
これは、偉大な企業つくった名経営者の特徴をまとめた良書、ビジョナリーカンパニー2に書かれていることからも分かる。

本の中では、
「誰をバスに乗せるか?」
という表現で、何をやるかよりも、誰とやるかが重要だということを述べている。

あとはやってみなければ、面白いかどうかは分からないのだから何かしらやってみることだろう。
彼らも、やっていくうちに面白くなっていって大きくしているように思える。

まずは小さく試してみた

いきなり、お金をかけて本格的にドカッとやるのはとてもリスキー。
そもそも小さくビジネスをやろうといと人にとってはあまり問題はないかもしれないし当たり前と言えば、当たり前。
だが、これだと思ったら一直線にガンガン進んでしまう人もいるので、まずは小さくは鉄則。

これも、偉大な企業つくった名経営者の特徴をまとめた良書、ビジョナリーカンパニー4に書かれていることからも分かる。
本の中では、実証的創造力という表現で、小さく試して、うまくいけば、大きくやるということを表している。

私は、会社員としてソフトの開発をしているときにこれをやらずに失敗したことがある。
開発していたプリンターが制御不能になり、延々印刷しっぱなしになってしまったのである。
電源を引っこ抜いて物理的に止めて収まったが、そのせいで金曜に徹夜して土曜の16時くらいまで会社に残っていた。
少しずつ試せばいいのに、過信してどんどん前に進めてしまったら、どうしようもなくなってしまったのである。

自ら全てをこなし、積極的にお客さんからのフィードバックを得てニーズを探った

生の声をちゃんと取るのは鉄則。
特に実際にお金を支払ってくれた人の声が重要。
見込みのお客さんと実際にお金を払ってくれた人の声の差は大きい。
アレが欲しい、コレが欲しいと言うのは簡単だが、身銭を切るという行動の前には大きな壁がある。

なお、Amazonの創業者であり、トップのジェフ・ベゾスは未だにお客さんのメールをチェックしているようだ。

初めからどう大きくするかなどのプランは持たない

どんな需要があるかは実際にやっなみないと分からないもの。なので、次の一手はできるだけ柔軟に選べるようにするためにも、あえて具体的にこうしたいというのは持たないほうがいいのだろう。

あてがハズレると勝手に落ち込むこともあるかもしれないし。具体的にどう拡大していくかは、需要が分かってからでも遅くないし、リスクもない。

ビジネスが確実にうまくいく絶対法則は、ない

ということで、もしこれからビジネスをやるのなら彼らのやったようにするのも手だろう。結果を出すには、うまくいっている人の真似をするのが一番なので。

ただ、どこまでいっても、あくまでこれは彼らのやり方だということ。良いとか悪いとかはないし、正しいとも言えなければ、間違っているとも言えない。

一つ言えるとしたらのは、やってもいないのに勝手に諦めないように!ということだろうと思う。いいと思ったらとりいれたらいいし、納得できなければ従わなければいい。

いつだって自分の進む道は自分で決めるのが、ビジネスを志す者だと思うので。

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From:@ksaito54 銀座のスタバより

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