メキシコの漁村の寓話と、あなたの最重要事項の見つけ方
先日、最重要事項ラボという特別な会に参加してきた。ビジネス仲間の何人かで集まって自分にとって最重要だと考えられることに集中するという会だ。午前の10時に集まってお昼までの約2時間にわたって行なった。
こんな会をやらなくも、普段から最重要なことをやれていればいいのだが、言うは易く行うは難しでなかなかそうもいかない。最重要事項は多くの場合、緊急性がなかったり、取り組むのが大変ということもあって、何かと理由をつけて避けてしまう。特に1人だとついつい避けてしまいがち。
それに、そもそも何が最重要かが分かっていないなんてこともある。自分のことは、一人だと気付かないこともあるので。
なので、他人から見た自分や他人の意見をうまく活かすためにも、そして、強制力を発揮させるためにも、有志が集まって会を開いているというわけ。
目次
1人で無理せず、他人の力を活用する
目の前のことを効率的にこなしてから大事なことをやる。こうした考えもあるかもしれないが、7つの習慣でも言われているように重要事項を優先するということがポイント。大きな石を先に入れてから小さな石を入れる。
そもそも、やらなくてもいいことを効率的にこなしても意味はない。最も効率がいいのはやらないこと。それに、最も重要なことがやれれば、他のことができていなくても影響は少ない。結局のところ、ティモシー・フェリスの言うとおり、パレートの法則が多くの場合に効いてくる。要は、20%のことが全体の80%に影響を及ぼすということ。
最重要事項の見つけ方
もし、何が最重要事項なのかが分からないということであれば、それを考えることが最重要事項になる。そのとき有効になるのは、こんな質問だ。
- もし、それをやらなければ、どんな損失が出るだろうか?
- もし、損失が出るとしたら許容範囲を超えるだろうか?
- そもそも、今やっているそれは最重要事項だろうか?
- なぜ、今それをやっているのだろうか?
そうすることで、自分では気づいていなかったことに気づける。定期的に最重要事項を強制的にでも実践するのは、お勧め。
やりたいことをやるのに遠回りしない
この寓話のようにやりたいことをやるのに遠回りする、なんてことにならないようにしたいもの。
アメリカ人の投資家がメキシコの小さな漁村の埠頭についたとき、小さなボートに一人の漁師が乗っていた。
ボートの中には数匹のキハダマグロが釣られていた。
そのアメリカ人はメキシコ人に魚の品質を褒めて、釣り上げるのにどれくらい時間がかかったのか尋ねた。メキシコ人は答えた。
「ほんの少しの間さ」「何故、もう少し続けてもっと魚を釣らないのかい?」
「これだけあれば、家族が食べるのには十分だ。」
「でも、君は残った時間に何をするんだい?」
メキシコの漁師は答えた。
「朝はゆっくり目を覚まし、少し釣りをして、子供たちと遊び、妻のマリアと昼寝し、夕方には村を散策し、ワインを味わい、アミーゴ(仲間)とギターを弾くのさ。それで人生は一杯さ。」アメリカ人は小馬鹿にし、
「私はハーバード大のMBAを取得しててね、きっと君を助けることが出来ると思うよ。」「君は、もっと釣りに時間を割いて、その収益で大きなボートを買うんだ。大きなボートでまた釣りをして、その収益で今度はボートを何台も買うんだ。次第に、君は漁船の一団を率いるようになるだろう。そして釣った魚を仲介者に売る代わりに、製造業者に直接売るんだ。次第に、君は自分の缶詰工場を始めるようになるだろう。君は生産・配給量をコントロールするようになる。この沿岸の小さな漁村を離れてメキシコシティに移る必要が出てくる。それからロスアンゼルスへ引っ越し、次第にニューヨークへ移り、君はこれまで拡大してきた君の企業を運営するんだ。」
メキシコの漁師は尋ねた。「でも、一体どれくらい時間がかかるんだ?」
それに対して、アメリカ人は答えた。「15年から20年だろうな。」
「で、それからどうなるんだ?」メキシコ人は尋ねた。
アメリカ人は笑って
「時に合えば、君は株式公開をし、君の会社の株を売って、大金持ちになるのさ、億万長者にね。」「億万長者?…で、それからどうなる?」
アメリカ人は言った。
「それから君は引退して、小さな沿岸の漁村に引っ越し、朝はゆっくり目覚め、少しだけ釣りをして、子供たちと遊び、妻と昼寝し、夕方には村を散策し、ワインを味わい、アミーゴとギターを弾くのさ………」‐作者不明‐
引用:MyLifeYourLife
重要なことはすぐにでも始められる?
果たしてそれは、お金がないとできないのか?時間ないとできないのか?勝手にできないと思い込んでいるだけでは?実は今すぐにでも、やりたいことはできるのかもしれない。