勝負強い人とそうでない人の違い、藤田晋さんの話

勝負強い人とそうでない人の違い、藤田晋さんの話

土壇場で強い勝負強い人、プレッシャーに負けてしまう人。どうせなら前者になりたいもの。では、どんな人が勝負強いのか?例えば、サイバーエージェントの藤田晋さんはこう考えるようだ。

藤田さんは、最年少で東証マザーズへの上場(2000年当時)を果たしているが、これまで大勝負を2回してきているという。結果は、今のサイバーエージェントを見れば分かるとおり、変化の激しい激戦区のインターネット業界でも業績を伸ばしている。(2013年現在、連結で1,624億円の売上)

そんな藤田さんがどう考えているかは、参考になるだろう。

勝負強い人、弱い人

あなたは勝負強いと思うだろうか?それとも勝負強くないだろうか?藤田さんの考えはこうだ。

勝負に負けてしまう人は、どこかに心の逃げ道をつくったり、恐怖心に負けてしまったりしていることが多いと思うんです。でも、勝つ人には迷いがない。全力で向き合って、それでもダメだったときの結果を受け入れる準備ができている。

 ~ 中略 ~ 

仕事のなかの勝負どころはそんなに頻繁に訪れるものではないと思います。本当の勝負どころがきたときに、それ以外を断ち切って全力疾走をすることが大事です。

クーリエジャポン(講談社)2014年4月号より引用

勝負どころを見極める方法

この勝負どころを見極めるのが難しいという人もいるだろう。藤田さんの場合には、短期的な視点ではなかなかそのタイミングを見極めることは難しいため、日常から離れた環境下で考えるそうだ。例えば、合宿をするなど。

5年後、10年後にこうなっていたいという姿を思い描いて、そのために今何をすべきか考えることができる。
目の前の問題やしがらみを忘れて、理想とする将来像から逆算すると、やるべきことが見えてくるわけです。

クーリエジャポン(講談社)2014年4月号より引用

これは、シーカヤックと似ているなと個人的には思えた。

以前、神奈川は葉山でシーカヤックとマラソンというアクティビティを体験した。シーカヤックは、目の前の漕ぐことだけに集中していると、進む速度は上がる。

しかし、いつの間にか方向が曲がってしまっていることがある。せっかく速度が上がっても、方向が間違っていたら余計に時間がかかってしまうことになってしまう。

ゴールからずれていないかを見るには遠くを見据えて漕ぐ必要がある。遠くを見ることで全体が俯瞰できるため、どの部分が重要なポイントなのかも分かってくる。

目の前のことに集中することも重要だが、目的を見失うと無意味な行動を続けてしまうこともあるわけだ。

勝負どころが分からなかったら?

藤田さんの話を聞く限り、勝負どころを見極めることが最も重要で、そこにいかに注力できるかがポイントとなる。

人によっては「勝負所が分かれば集中できるから、それならやりやすい!」と考えるだろう。一方、「もしハズしたら……」という考える人もいる。

勝負どころにフォーカスせざるを得ない

が、当たりをつけて勝負所で勝負するというのは、そうせざるを得ないとも言える。時間が無限にあれば、数打ちゃ当たるで全てのことに全力疾走することだって可能だろうが、そうはいかないからだ。

であれば、ここぞという勝負どころを見つけることにフォーカスするほかない。それに、なんといっても重要な2割が結果の8割を左右しているケースがほとんどだ。

ハズしたら……という不安があるなら

ハズしたら……という不安があるとなかなか決断できないが、時間をかければ分かるとも限らない。時間切れになってしまうこともある。

ブライアン・トレーシーが言うように「間違った決断は、最後まで下されなかった決断に優る。」のだ。

それに、何事も数をこなせば慣れてくるし、スキルが身につくもの。勝負どころを見つける勘がはたらくようになれば、勝負強さを訓練によって身につけることもできるはず。

恐怖を感じるならこれをやってみるといい

フォーカスしようにも恐怖に立ち向かえないという場合は勇気を持つしかないのだが、それではただの根性論になってしまう。そこで、よく言われる有効な方法として、最悪の事態を想定してみるということをやってみると、意外と恐怖に立ち向かえることがある。

うまくいかなかったらどうなるか紙に書いてみると、単に漠然とした不安や恐怖があるだけで実はたいしたことがない、なんてこともある。たいしたリスクもないのにただ怖がっているだけなど。

頭の中で考えているだけでは、同じことをぐるぐる考えているだけで埒が明かないことはよくあるので、文字にしてみるのがお勧め。

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