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「モチベーション革命」の書評・まとめと、小規模ビジネスの起業への2つの活かし方

「モチベーション革命」の書評・まとめと、小規模ビジネスの起業への2つの活かし方

「モチベーション革命」という本を読んだ。本で提唱されている「乾けない世代」として、とても面白く、これからビジネスをやりたい、起業したいなんて人にも役立ちそうなので、書評やまとめを書いてみたい。

私は2007年に大企業を辞めて、2008年からは個人として会社組織には縛られずにいる。その間、スモールビジネスを起業を支援するビジネススクールで指導をする立場にいたこともあってスモールビジネスには関心が高いので、その観点からこの本をどう活かすか? ということを中心に書いてみた。

著者である尾原和啓さんのイベントセミナーで聞いた内容からまとめたのはこちら。
「モチベーション革命」尾原和啓さんのセミナーを踏まえた書評とまとめ

本の内容を要約すると……

まず、本の内容について。要約するとこんな感じになる。

時代の流れとともに30代くらいを境に「上の世代」と「乾けない世代」に分かれる傾向があり、働くということへのモチベーションが違いが出ている

その違いというのは、マーティン・セリグマンという心理学者の提唱している幸福を感じる要素は次の5つという考えから導き出している。

  • 達成
  • 快楽
  • 良好な人間関係
  • 意味合い
  • 没頭

「上の世代」は達成と快楽をモチベーションにして動ける、例えば、たくさん稼ぐとか稼いで高級品を買うとか贅沢をするとか。

一方、「乾けない世代」はそうした達成や快楽よりも、友達と楽しく過ごすだとかやっていることに意味を見出したいとか何かに没頭するようなことがしたいといったところに価値を置く。

なので、そうしたモチベーションの違いということを土台にして、「乾けない世代」に着目したうえで、今後の働き方をどうしたらいいのか? という観点でいろいろと書かれている。なので、今後の働き方ということに関心のある人にもおすすめの内容だが、個人的には働き方の話よりもモチベーションの違いが分かったという点が最も大きな収穫だった。

今後の働き方という観点だと、モチベーション革命にも人工知能時代の働き方ということで「乾けない世代」の活かし方、あるいはどう活かすかが書かれているが、こちらの本もお勧め。
人工知能時代に自分の仕事はこう変えていくといい。2020年人工知能時代僕たちの幸せな働き方(藤野貴教著)のまとめ

なお、念のため書いておくと世代というのはあくまで傾向があるというだけの話。きっちり分けられることはないのは当たり前なので、モチベーションという観点から人の違いというものを明らかにしてくれた本とも言える。

なぜ、これからの時代に乾けない世代は有利なのか?

この手の話はいろんなところで目につくように思うが、昔はある程度こうすればうまくいくということが分かっていた時代。会社組織に入れば、目標が与えられてそれを達成していくというのが仕事。決められたことに邁進して達成していくことが重要。

一方で、今の時代やこれからは唯一の正解があるわけではなく、本の言葉を借りるならVUCAの時代。

  • Volatility(変動が大きい)
  • Uncertainty(不確実)
  • Complexity(複雑に絡み合う)
  • Ambiguity(曖昧)

なので、今までのやり方ではなく別なやり方で働く必要に迫られている。そうした内容は別にこの本に限った話ではなく、以前から何人もの人が主張している話かと思う。

この本ではモチベーションというところに視点を置いて新しいものの見方で、これからの時代を生きてくということを提唱している。そのうえで、乾けない世代が有利になるという話。

では、なぜ、乾けない世代が有利かというと、決められたことをただやるのではなく、自分の関心のあることや意味合いを求めて自分にしかできないことを突き詰めるという姿勢が大切になるから。その理由の1つが後述する人工知能(効率化とか正確性などに人工知能が力を発揮するという前提で)では実現しがたい非効率だけれど価値があることにある。

「乾けない世代」はどう動いていくといいのか?

今後の働き方の変化に大きな影響を及ぼすものとして注目されているのが人工知能。これから人工知能はますます発達していって、今まで人がやっていた仕事が置き換わっていくことは間違いなさそうだ。大きな変化があるのは容易に想像できるように思う。

それでも、変わらないことが「ありがとう」ということ。ありがとうは漢字で書くと「有り難う」であり、自分にとって有ることが難しいことを指す。自分にとってできないことをやってもらえるなら、人はお金を払う、つまりはビジネスが成り立つというのは普遍の原則。なので、そのポイントを押さえるのは必須。

そのうえで、ポイントとなることの1つが非効率だけれど価値があるもの。例えば、ファッションなどが良い例で、機能性を重視したらユニクロで十分なのだけれど、ファッションという要素が入ってくると、いろんな選択肢が出てきて人によって様々な価値が生まれる。

そこで重要なのがその人の偏向性。効率とか生産性とかそういうのとは関係なく、あることに情熱を持って取り組めるような人が新しい価値を生み出すようになる。没頭することにモチベーションがわく「乾けない世代」にはもってこいとも言えそうだ。

今の段階でも、Twitterから話題になって仕事が舞い込むようになったり、出版したりなんて話はたくさん起こっているわけで、そうした動きが今後も続くのだろうと思える。

スモールビジネスの起業という観点から見た2つのポイント

ここからは、本の内容をもとにモチベーションの違いという点に注目しててスモールビジネスを起業するという観点から話を進めていく。

個人的には、この本での最も大きな収穫はモチベーションの違いがあるんだという点。これは2つの意味で大切だなと思える。

具体的には

  1. お客さんの理解
  2. 自分の理解

の2つだ。

モチベーションの種類からお客さんを理解する

1つはお客さんの理解のために役立つ。つまり、自分のビジネスをもっと繁盛させるために活用できるということだ。

というのも、ビジネスはお客さんあってこそのものであり、自分と違う人を理解するのは難しいから。だが、人の特徴や違いをたくさん知って視野が広がっていれば、理解はしやすくなるからだ。そういう見方や考え方、感じ方があるのね、と思えたら理解は多少は進むはずだ。

知らないことで理解できないこんなケース

例えば、つい最近、この絵文字の意味が話題になった。

🙏

多くの日本人にとってみたら、「ごめん」とか「お願い」、あるいは「ありがとう」なんて意味として受け取るのが自然かと思う。なので、こんな使い方をしていてら多くの日本人はおそらく違和感を感じるはず。

「やったね🙏」

が、これをハイタッチと捉える人もいるようで上記の使い方で自然という人もいる。正直、私は最初、何を言っているのか分からなかった。体の前で自分の右手と左手を合わせているとしか思えなかったので、なんでこれがハイタッチなの? と思っていたからだ。

が、よく見ていると、2人の人が手を合わせているという視点が見えた。そのときに、ようやくハイタッチの意味が分かったわけだ。それを初めから知っていたら上記の理由も分かる。

お客さんのことをより理解するためには

お客さんの気持ちを理解しようとするときも同じことが言える。前提として何を知っているかがとても重要になるわけだ。何をモチベーションにするのか? という前提が凝り固まっていると見えてこないことがありえるということ。逆に知ってさえいれば、今まで見えなかった視点が見えるということになる。

何を売るかによっても変わるけれども、例えば、英語関連のビジネスに関わるとした場合を考えてみる。

英語を習得したい人というのは、英語ができるようになって年収が上がりますということに響く人もいれば、外国人の友だちができます、コミュニケーションがとれますということに響く人もいる。他にもニーズはいろいろとあるとは思うけれども、豊富な視点からお客さんのことを理解できればできるほど、お客さんの理解が進むのは当然だろう。

お客さんの理解が深まれば深まるほど、商品やサービスは売れるようになっていく。

モチベーションから自分自身を理解する

もう1つのポイントは自分自身を知るため。

世の中にはいろんな情報があふれていてこうすればうまくいくとか稼げますなんて話も山のようにある。それをやってみたはいいものの、途中で投げ出すなんてのはよくある話。

もちろん、根性がないとか自制心がないということも大いにあるとは思う。やり抜く力がないばかりにうまくいかないなんて例は掃いて捨てるほどありそうだ。

一方で、稼ぐことが一番ではないのに稼ぐことを一番に持ってきてしまうなどして、自分には合っていないことを気づかずにモチベーションにしようとするから失敗する例もかなりあるのでは? と思える。別な言い方をすると、本当の目的が定まっていないからうまくいかないということだ。

ちなみに私は「乾けない人」だという自覚がある。

稼ぐことは大事だし、お金が嫌いだということはない。お金はあるならたくさんあるほうがいいに越したことはないし、欲しいとも思うが、「稼ぐぞ!」と目標を立てても正直、燃えることはない。今までそれでうまくいったことはあるけれども、「没頭」することに集中しただけのように思える。何度失敗したか分からない笑 騙し騙しやろうとしてもなかなか難しい。

ただ、皆でチームとして売上を最大化しようなんて場合には話は別でやる気が出てくる。これは、誰かの役に立っている感が強くなる、つまりはやっていることに意味合いを感じるからだろうと思っている。

スモールビジネスなんてのは1人でやることも多くて、勝手に自分でやらなくなって挫折するケースはたくさんある。実際にそういうケースはたくさん見てきた。

何かを成し遂げるためには自分をうまくコントロールすることがとても大切であり、そのためには自分自身のことをできるだけ知ることが大切だろう。なので、自分自身をモチベーションという観点から知ることは自分自信の理解にもつながる。

ビジネスというのはいくらアイデアがあっても実行しないと絶対に形にはならないのだから、モチベーションの厳選を知って動けるように自分をコントロールすることは大切な要素だというわけだ。

まとめ

ということで、本の内容としては今はひと昔前とモチベーションの源泉が変わってきていて、それを認識して対応してく必要があるよという話であり、これからの時代は「乾けない世代」が響くモチベーションが重要になっていくという内容。他にも、変化の激しい時代に合ったチーム編成のやり方、自分にしかできないこと「ありがたい」存在になるためにはどうしたらいいか? ということが書かれている。

私、個人の意見としては、モチベーションの違いというところに着目することでスモールビジネスという観点から見ると、他人をより知ることでビジネスにもつながるし、自分をより知ることで、自己管理にも使えるという2点がポイントとなるということ。

今時代の流れの1つとして知っておくのは有意義かなと思えるので、お勧めの本だ。

なお、著者である尾原和啓さんのイベントセミナーで聞いた内容からまとめたのはこちら。
「モチベーション革命」尾原和啓さんのセミナーを踏まえた書評とまとめ

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