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「失われた20年」を覆す人とホリエモンの共通点

「失われた20年」を覆す人とホリエモンの共通点

「失われた20年」という言葉を誰もが聞いたことがあるだろうと思う。バブルが弾けて以来、ずっと低迷していて20年間が失われた・・・。おそらくほとんど人がそう思っているのではないだろうか。が、実はそうではなかったのでは?という研究が今、注目されている。

マクロな話なので、一見すると、これから自分で小さくビジネスを始めようと思うような人には関係なさそうだが、そんなことはなくて、大いに関係があると思える点があるので、記事にしてみた。

さて、「失われた20年」と言われるが、ハーバードビジネスレビューによると、スイスのチューリッヒ大学の研究者、ステファニア・ロッタンティ・フォン・マンダッハ氏とゲオルグ・ブリント氏によると「失われていない20年」だというのだ。

一体、どういうことなんだろうか?

なぜ、日本経済を悲観的に見てしまうのか?

その前に、そもそも、なぜ、失われた20年なのか?という点から見てみたい。

バブル崩壊後のGDPの成長率を見ると、日本のそれと欧米諸国のそれとでは、たいした開きはない。つまり、バブル崩壊後、日本は欧米諸国と似たような経済成長をしていたということ。でも、欧米諸国では失われた20年なんて話はないのに、日本はなぜかそう言われる。

その理由は、2人によると、比較対象が問題だと考えている。

過去の日本との比較

1つは過去の日本との比較。日本は、戦後から欧米諸国の背中を追い続けて、急成長して経済大国になった。その急成長とバブル崩壊後を比較したら勢いがないのは当たり前。

比較する国の誤り

もう1つは、成長の激しい隣国の中国と経済成長を比較したり、移民の多いアメリカという環境が全然違う国との比較もしたりしていたから。

異常が当たり前に、当たり前が異常になってしまう

急成長がいつまでも続くなんて普通に考えたらおかしいのだが、急成長中はそれが当たり前になる。その当たり前が通用しなくなったら「失われた」と思っても仕方ないというわけだ。

なぜ、失われていない20年なのか?

では、なぜ失われていない20年なんだろうか?ポイントは雇用にあった。

ロッタンティ氏が大学で日本の雇用に関する授業を担当していたとき、実際の数字がどうなっているか見てみようと、日本の雇用に関するデータを調べたそうだ。すると、失われた20年と言われる割には、だいぶ雇用が増えているということが分かったそうだ。正社員になれない、職がないだなんだと言われているのに、雇用者数は増えていたのだ。

不況なのになぜか増えている雇用

では、なぜ、失われていない20年なんだろうか?その理由は雇用にあると2人は考えている。

きっかけは、ロッタンティ氏が大学で日本の雇用に関する授業を担当していたときに、実際の数字を見てようと思って日本の雇用に関するデータを調べたときだそうだ。失われた20年と言われる割には、だいぶ雇用が増えているということが分かったのだ。正社員になれない、職がないだなんだと言われているのに、雇用者数は増えていたのだ。

雇用率、正規・非正規の割合が定数で推移した場合の雇用数試算・実績値
画像:DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

1988年の労働市場の状況を考慮して2010年の雇用数を試算した数字と、2010年の実際の数字を比較すると、なんと試算値よりも1010万件も追加で雇用が増えているそうだ。

雇用の内訳を見ると、正社員よりも派遣などの非正規雇用の数が増えているのは事実だが、正社員も若干増えている。バブル期よりも、15歳から64歳の人口が減っていっているのにもかかわらず、だ。なので、正社員になれないという声をよく聞くが、データ上は正社員の男女ともに数は増えているということ。

また、学生が就職難だということも耳にするが、新卒採用の数も増えている。実際、従業員1000人以上の会社の求人は1996年から2010年の間に、6万4500件から15万9700件まで増加しいる。中小企業よりも大企業への就職を希望する学生のほうが多いようなので、求人はあるということだ。

事実をどう見るか?

失われた20年なんて聞くと、何もいいことがなかったような気になってしまうもの。だが、雇用創出という観点で見ると、実際にはプラスになっていたということだ。失われた20年、不況、というイメージに惑わされていただけと考えられる。ちなみにバブル以降の日本の実質GDPは、概ね右肩上がりで増えている。

さて、この研究から分かるポイントは何だろうか?私が思うに、次の2つだ。

  1. 自分の頭で考えるということ
  2. ものの見方によって見えるものが変わるということ

自分の頭で考えるということ

今回の研究のきっかけは、本当に失われた20年なのか?を自分で調べたところから始まっている。2人の研究者が常識に疑問をもったように、皆がそういうからと、鵜呑みにしないで、自分で考えることは本当に重要だ。

後述の堀江貴文さんが近畿大学の卒業式でスピーチしたときの内容にも関係してくるからだ。また、ビジネスアイデアを生み出す際にも関係するからだ。「本当に?」とか「そもそも・・・」という視点で生まれるビジネスはたくさんある。

痛みのない or 痛くない確率の高い注射器

例えば、痛みのない注射が最近になってまた話題になっている。

以前は、ナノパスニードルという針がとても細いという注射器で痛くない確率が増えるというものだった。痛点と呼ばれる痛みを感じるポイントが体にはあるそうだが、体に隙間なく分布しているわけでないそうだ。なので、痛点を避けるように針が刺されば、痛みは感じない。そこで、痛点と痛点の間を縫って注射できれば、痛くないはずだという考えのもとに生まれた注射器。
ナノパスニードル
画像:テルモ

ナノパスニードルは、そもそも、痛みはなぜ感じるのか?から始まった発想だろう。

一方、最近になって注目されているのは、針を刺さずに血液を抜くというもの。HemoLinkというもので、腕にHemoLinkをつけると、血液が吸い出されるのだそうだ。なんだか気持ち悪くも思えるが、原理は身近な現象と同じ。

テーブルに水をこぼしたきとに台ふきんやティッシュで拭くと、水が拭き取れるのは誰でも分かると思うが、それと同じ原理で皮膚にHemoLinkをつけると、血が吸収されるそうだ。

HemoLink
写真:ウィスコンシン大学マディソン校(http://www.news.wisc.edu/23663)

HemoLinkはは、そもそも血液をとるのに体に針を刺す必要があるのか?から始まる発想だろう。

ホリエモンこと、堀江貴文さんが学生に話したメッセージ

2014年度の近畿大学の卒業式で堀江貴文さんが学生に対してスピーチをした。印象的だったのは、たくさんの情報を得て自分の頭で考える癖をつける必要があるということだ。

その理由は、私の理解だとこうだ。

昔とは違って、マスメディアや会社の上司、学校の先生、親といった権威の言うことに従っていればいい時代はもう終わるから。今はネットを中心とした技術革新によって世界中の人が最高の知に触れることができる。だから、できる人は勝手に自ら学んで考え、どんどん新しいことを始めて、世の中を変えていってしまう。

正しい答えを教えてくれる人はいないのだ。だから、自分で見つけなくてはいけないし、そもそも固定された正しい答えなんてない時代になっている。

そんな時代に他人の敷いたレールに乗っていたのでは、到底、太刀打ち出来ない。他人に頼らず、自分で情報収集してどうするか考えて行動できないと、生きていけなくなるということ。

その反面、これは自分で考えて行動することで、いかようにもできるということでもある。

ものの見方によって見えるものが変わるということ

今回の研究からどんな視点で見るかによって、見方が変わるということが分かったはずだ。だから、自分に自信がない人やすぐに悲観的になってしまう人も見方によって変わるということ。そういった人たちは、視点がマイナス面に偏ってしまうのが原因だろうと思う。

  • 何かをやろうとすると失敗するんじゃないか?とマイナスの側面だけ考えてしまう
  • たまたま起こったマイナスのことを一般化して全てマイナスだと思い込んでしまう
  • 人がうまくいかないと言うから、自分もそうだと思い込んでしまう

 
 
など、マイナスばかりに視点を向けてしまうのだ。

それで、

「ボーナスが減ったから不況」
「失われた20年だから、正社員になれない」
「残業が減って稼ぎが減った、不況だから」

など短絡的にダメと決めつけてしまいがち。

勝手にマイナスにしない

でも、どんな業界にも必ずといっていいほど儲かっているところがあるわけで、良い面だってあるのが普通。ポジティブな側面は何かしらあるはずだ。

なのに、他の視点で考えようとせずに、マイナスが見つかったらそこで思考停止。あるいは、プラスのことがあってもマイナス面を血眼になって探してダメだしてして思考停止。など、とことんマイナスでいたいと思わざるを得ないような人もいる。

おそらく、失敗が怖いので、自信がないということを正当化して、自信がないから行動しない。行動しないから失敗しないという状態になっているように思える。本気出せばできるんだけど、●●だからやらないということだ。要は、いつも可能性の中にいて自分が傷付かないようにしているのだ。

しかしながら、それでは、何も進展しない。いつでも良い面を見つけるために、常に「良いところがあるとしたら?」という質問を自分に投げかけるといいだろう。実際、そうやって自信をつけた人もいる。

まとめ

失われなかった20年についてもっと詳しく知りたい方は、こちらのハーバードビジネスレビューのページを読んでいただければと思う。

4回にわたっていることもあってちょっと長いが、ものの見方の重要性をよく教えてくれる。また、この手の話は自己啓発書などでいわれることが多いのだが、大学の研究者からも出るのは意外だった。

あなたの置かれている状況やこれまでやってきたことはどうだろうか?視点を変えてみると、プラスの側面も出てくるはずだ。

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