こうやって時代の流れに合わせて起業する、Airbnb周辺ビジネスの事例

こうやって時代の流れに合わせて起業する、Airbnb周辺ビジネスの事例

何かビジネスをするのなら時代の流れに合わせて取り組むのが一番。孫正義さんがソフトバンクを創業したのは、コンピュータが伸びると確信したから。本人が28歳の頃の音声を聞くと、時流に乗るようなことをやろという意思があったことが分かる。

流れに乗れば、100%の力を出したら流れに後押しされて120%、130%の力が発揮されるようなことがある。反対に逆流の中にいると、100%の力を出しても、80%、70%の力にしかならない。

ということで、今回は時流に乗ったビジネスの例。

Airbnbをはじめとした民泊に適したビジネス

hoard
画像:HORAD

秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログの記事によると、Hoardという近所の店に家の鍵を預けるサービスがあるそうだ。

どうやら鍵1つ当たり3ユーロで預けることができるようだ。鍵の受け渡しは6桁のコードで認証をする。

Airbnbの台頭で民泊の需要が増えたことから、生まれたサービスかどうかは分からないが、FAQを見る限り、サービス利用者は民泊業者が多そうに思えるとのこと。確かにFAQにはAirbnbの文字は読めるし、それ以外の用途はなかなか思い付かない。

友達がAirbnbで貸し出す物件をいくつか持っていて、鍵がないというトラブルが発生していて大変そうだったので、日本でも需要はありそうだ。

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画像:HORAD

ゼロから市場を作る起業より周辺ビジネスで起業

市場をゼロからつくるのは容易ではない。その分、うまくいったら大きいけれども、ある程度の資本が必要になることが多いだろうから、我々のようなスモールビジネスに携わる者に向いたやり方ではない。

そこで、こうした周辺ビジネスという言い方をするかは分からないが、よく言われるゴールドラッシュのときに儲かったのは金を採掘するひとではなく、ツルハシなどを売った業者だというのと同じ理屈。

これならすでに人が集まっている中で、ビジネスがスタートできるので成功しやすい。その人たちがどんなことを欲しているか?どんな悩みがあるか?ということをリサーチしたら何が望まれているかは分かるはずだから。

やりたいことが時代に合っているか分からない?

そんな声が聞こえてきそうだが、その場合は次の2つが有効かなと思える。

1つは時代の流れというものをたくさん知ること、もう1つは抽象化して考えるということ。

時代の流れをたくさん知る

時代の流れというのは何も1つとは限らない。Airbnbは確かに時流に乗っているだろうけれど、ドローンや人工知能、IoT、自動運転などいろんなものがこれから期待されている。

六本木に行くことが多いけれども、六本木の交差点には3Dプリンタが使える店ができているし、アークヒルズには2016年の4月1日からメイカーのムーブメントに乗った形でTechShop Tokyoというのができた。

自分の知らない業界なんていくらでもあるので、他にもいくらだってあるはずだ。

だから、そうした知識が増えれば、自分のやりたいこととどうマッチングさせるかのヒントが得られる。アイデアは既存のものの組み合わせなのだから、知識が増えれば可能性も増える。

抽象化して考える

あるいは、抽象化してみるというのはどうだろうか?ここでいう抽象化というのは、なぜそれがしたいのか?という理由を明確にするということ。

例えば、写真が好きだという人がいたとする。別に写真というものは伸びている分野でもないだろうし、反対に衰退しているとも言えなそうな分野だ。ちゃんと調べていないので印象ではあるが。

Airbnbの利用者に写真を撮りますなんてのは、それほど求められていないだろうし、お金を払ってまで受けたいサービスではないように思える。

だから写真をベースに何かをしたいと思っても時流に乗るとは考えにくいが、それでやりたいことが時流に乗らないと考えるのは諦めが早すぎる。

なぜ、写真が好きなのか?ということを考えてみると、今まで意識していなかったことが分かることがある。

何かの記録を残すことが好きなのかもしれないし、単に記録を残すだではなく思い出を残したいという思いがあるのかもしれない。あるいは、1枚の写真からストーリーを見出すことが好きなのかもしれいし、写真を通して人知れず良いものがあるんだということを人に知らせるためなのかもしれない。

それが分かれば、写真は手段のひとつであることが分かる。もちろん、人それぞれ好みがあるので何でもいいとは言えないが、もし記録を残すという意味なら、写真でないとダメだとはいえない。なぜ?という目的を満たすのに写真という手段がマッチしているという話になるからだ。

もし、思い出を残したいということが写真が好きな理由なら、大切なのは思い出を残すということ。そうなると、視点が変わるので、Airbnbと思い出ということで考えることで新たなアイデアが生まれることはあるだろう。

まとめ

あくまでどうせビジネスやるなら時流に乗った方がいいようという話なので、別に無理して時流に乗せる必要はないが、凝り固まった考えをほぐすのは、いつ何時でも大切なことかなと思える。

他の周辺ビジネスの例としてはこんなのがある。

意外と巨大なスニーカーの転売市場、価格に関係なく収益を上げる人たちがいる

世の中、自分が知っていることなんてほんの一部。いろんなビジネスや市場があるものだ。その典型的な例がNIKEのスニーカー市場。 いわゆるコレクターと転売者がたくさんいる市場があり、なんと2014年あたりでの転売市場は少なく見積もって年間1500億円にものぼるそうだ。 しかも、その三分の一にあたる500億円が転売での利益になっているそうで、アメリカ第2位のスニーカーブランドのスケッチャーズの利益、257億円を超えるそうだ。 そんなスニーカー市場の話がTEDの講演にあり、とても興味深いのでお伝えしたい。 スニーカー好きが転売で収益を上げる

こちらはUberに乗っかった例。

Cargo、Uberに乗っかる「ツルハシビジネス」の秀逸な事例

先日、Forbesの記事でCargoというスタートアップの記事を見つけた。CargoはUberやLyftなどのライドシェアのサービスと組んで、車内でお菓子やスマホの充電サービスを提供する会社だ。

ゴールドラッシュ当時の話は少しだけだが、こちらに書いた。

拡大するネット通販の市場規模とその裏で着実に儲けを出す業界とは?

ここのところ、日本においてずっと伸びている業界の1つに通販がある。永久に伸びることはないので、いつかは飽和するとしても、現状は右肩上がり。 2013年度のデータではあるが、日本通信販売協会によると国内における通信販売の売上高は5兆8600億円と推計されており、15年連続で過去最高を更新しているようだ。リーマンショックや震災があった後もネット通販の勢いはおさまらなかった。 これからネットで何かしらビジネスをやりたいと考え、収益面に関心があるならこれからお伝えすることを知った上でチャレンジした方がいいかと思う。 孫正義さんがソフトバンクを創業する際に考えたこと

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